“アムール ド メルヴェイユーズ” - それは愛と官能を纏う香り -

レ・メルヴェイユーズ ラデュレから、新たなフレグランス“アムール ド メルヴェイユーズ”が誕生。104日の発売に先駆けて来日した、ブランドのジェネラルマネージャー、サフィア・トマス・ベンダリさんとパフューマーのジュリアン・ラスキネさんに、新しい香りについてお話をうかがった。

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オー ド パルファン アムール ド メルヴェイユーズ 30㎖ ¥6,500、50㎖ ¥10,000(10月4日発売)/レ・メルヴェイユーズ ラデュレ

フランスのブランドとして、「その世界観を表現する香りは、とても重要で絶対に欠かせないもの」だと語るサフィアさん。1作目の“メルヴェイユーズ”に続き、この2作目も手がけたジュリアンさんとの出会いは、とても運命的なものだった。

「たくさんのパフューマーに作りたい香りのイメージを伝えた中で、最初のときも今回も、求めるものを完璧に理解して、香りで表現してくれたのがジュリアンだったの。どちらのときも、それを誰が作ったのか知らされていなかったのに、私が迷わず選んだのはジュリアンのクリエイションだった。だから次の香りを作るときはもう、コンペは不要だと思っているわ」(サフィアさん)

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レ・メルヴェイユーズ ラデュレの香りに欠かせないのは、エレガンスとフェミニニティ、そしてセンシュアリティだという二人

「オー ド パルファン アムール ド メルヴェイユーズ(=メルヴェイユーズの愛)」と名づけられた新しいフレグランスは、「ミステリアスなチュベローズの香りにしよう」と最初から決めていたという。

1作目はやわらかくて女性らしいアイリスの香りでしたが、新しい香りはよりセンシュアル。最初の香りとはまったく違う女性像を描き出しているようですが、このふたつは互いに魅力を引き出し合い、ひとつのつながったストーリーを紡いでいるのです」(サフィアさん)

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マスコミ向けに行われたお披露目発表会会場。ジュリアンさん曰く「シャルネル(グラマラスで肉感的)」な香りに包まれていた

ジュリアンさんにとっても、チュベローズは特別な香りだという。
「チュベローズは、まさに愛を表現する花です。その昔、イタリアでは若い女性の純潔を守るため、チュベローズが咲く庭園を歩くことを禁じていた、ともいわれています。その香りは誘惑的な気持ちを誘い、まわりに自分を魅惑的に感じさせると同時に、自分自身の内に秘めた官能性に響き、まだ見ぬ女らしさが目覚める魔法のようです」(ジュリアンさん)

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「この香りが誰もの記憶に残り、なにかしらの感情(emotion)を呼び覚ますものであってほしい」と語るジュリアンさん

「例えば、女性用のフレグランスによく使われるローズやアイリスでも、その香りの中には男性性を感じ取ることができ、メンズフレグランスにも使われます。しかし、チュベローズには、私は女性らしさしか感じません」(ジュリアンさん)

彼が調香にあたって心がけたのは、そんな官能的なこの花の香りの、よりナチュラルな魅力を際立たせること。だからこそ、高品質なインド産の天然香料にこだわったのだとか。そしてミルラとの出合いにより、より濃密でクリーミーな甘さを際立たせた。

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ブランドそのものともいうべき存在のサフィアさん。香りのストーリーは、さらに3作目へと続く、と明かしてくれた

「日本の女性は官能的な香りをつけることに気後れしがちだけれど、チュベローズは動物的ではなく優雅な花の香りだから、きっと魅力的につけこなせると思います。香りは服と同じく、シーンやなりたい自分のイメージに合わせて着替えるもの。フランスの女性にとっては、フレグランス選びは人生の楽しみのひとつでもあるんです。また、香りは人の記憶にいちばん残るものだから、それによってどんなメッセージを発信して、自分という存在を印象づけるか。そしてその香りによって、自分自身も心地よくいられたらいいですね」(サフィアさん)

-PROFILE-
SAFIA THOMASS BENPALI
ラデュレ パリのジェネラルマネージャーであり、レ・メルヴェイユーズ ラデュレの世界観を体現。メルヴェイユーズに精通し、ゆかりの品々のコレクターでもある。

JULIEN RASQUINET
調香界の大御所、ピエール ブルドンに師事。自らさまざまな香水ブランドを立ち上げた後、独創的な香りを作り続けている注目のパフューマー。

レ・メルヴェイユーズ ラデュレ
http://www.lm-laduree.com
0120-818-727

photography:Kentaro Matsumoto text:Kaori Tatsumi

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