2001年に世界で初めて同性婚を合法化したオランダ。このたび、マルク・ルッテ首相(54)が、ロイヤルファミリーが同性婚をした場合も、王位継承権を放棄する必要はないと明言。ロイヤルファミリーにも同性婚の権利が認められるように!
2021年10月12日(現地時間)、オランダのマルク・ルッテ首相(54)が、議会に書簡を提出。未来のオランダ女王となるカタリナ=アマリア王女(17)が、「もし同性パートナーとの結婚を望む場合でも、王位継承権を放棄する必要はない」との政府の姿勢を明らかにした。
オランダは2001年に世界で初めて同性婚を合法化した国。しかし、米紙『The Washington Post』によると、王室に関してはルールが異なり、政府は王位継承者が同性婚を望む場合、王位継承権を放棄しなければならないとしていたという。
ウィレム=アレクサンダー国王(54)とマキシマ妃(50)の長女で、今年12月に18歳になるカタリナ=アマリア王女は、来年から大学に進学予定。そのプライベートライフはほとんど知られておらず、これまで同性婚についてコメントしたことはない。
しかし、王女の将来はオランダの人々の関心の的となっているよう。今年の夏には、王位継承権1位のカタリナ=アマリア王女が女性と結婚した場合、王位継承権はどうなるのかについて問題提起する書籍が出版された。それをきっかけに首相は、政府の姿勢を明らかにするよう求められていたのだとか。
そんな経緯から示された政府の新たな姿勢は、カタリナ=アマリア王女だけでなく、すべての王位継承権を持つ者に適用されるとのこと。ただし、同性婚をしたロイヤルファミリーの子どもが王位継承権を持つかどうかについて、ルッソ首相は「非常に複雑な問題」とし、「その時が来たら検討すればよい」と語ったという。
カタリナ=アマリア王女は、今年6月に「手当に見合う仕事を何もしていない」として、王室手当の辞退を表明。その決断は世界各国から賞賛され、次世代のロイヤルファミリー像を担う人物として注目される存在に。
果たしてカタリナ=アマリア王女はどんな未来を歩むのか。その人生に、ますます熱視線が寄せられそうだ。