VALENTINO(ヴァレンティノ) 2018年春夏オートクチュールコレクション

ヴァレンティノの2018年春夏オートクチュールコレクションが、パリのオテル・サロモン・ド・ロチルドにて発表。広々としたフロア、そしていくつもの部屋にまたがり設置されたランウェイは、さながらサロン形式でショーが行われていたかつてのオートクチュールのような佇まいだ。 荘厳なオペラの調べと共にコレクションの幕を切ったのは、グリーンのタフタで仕立てたバルーンシルエットのケープと、トラウザー。オーストリッチフェザーをたっぷりと用いたヘッドピースは、フィリップ・トレーシーによるもの。ショー全体を通して、パルテルカラー、ブライトカラー、そしてブラックやベージュといったミニマルなカラーをふんだんに用いたカラーパレットが目を引く一方で、ドラマティックなシルエットは、軽やかな素材使いによって全く新しいモダンなスタイルとして提案されている。 オートクチュール黄金期である40年代、50年代へのオマージュやメゾンのヘリテージに対するリスペクトを存分に表現しながらも、ピエールパオロ・ピッチョーリらしいモダンさとフレッシュさ、そして軽やかさに溢れたコレクションは、会場一体を包み込む拍手喝采によって幕を閉じた。 Photos by iMAXTREE/Zeta image
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