22歳の若さで射殺された歌手へ、セレブたちが追悼メッセージを贈る

歌手のクリスティーナ・グリミー(22)が、射殺されたという悲惨なニュースが流れたのは、6月10日(現地時間)。フロリダ州オーランドのプラザ・ライブで開催された自身のコンサート終了直後のこと。会場でファン達へのサインに応じていたところを、27歳の男に射殺された。


Photo: Getty Images

幼い頃から歌うことをこよなく愛し、マイリー・サイラスらの楽曲をカヴァーしYouTubeで公開していたクリスティーナ。その動画を目にした歌手セレーナ・ゴメスの義父に誘われ、セレーナのバックシンガーを務めた後、2014年にアメリカの人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』に出演。

同番組ではマルーン5のヴォーカル、アダム・レヴィーンや、アッシャー、シャキーラなど大物歌手たちからその美声を絶賛され、2015年にメジャーレーベルからのデビューが決定。今後の活躍を期待されていた若手歌手の早すぎる死に、多くのファンたちから悲しみの声が挙がっている。

ふたりで撮った思い出の写真とともに「私の心はボロボロ。クリスティーナ、あなたがいなくなって悲しい」と悲しみを表現したのは、歌手のセレーナ・ゴメス。

自身の義父が発掘しマネージメントを務めていたクリスティーナを妹のように可愛がり、音楽界の先輩としてアドバイスをしていたという彼女。事件の翌日マイアミでコンサートを行ったセレーナは、『Nobody』を歌いながら涙に崩れたという。

さらにマネジメントを務めていた義父は、クリスティーナの家族のために募金を募るためのスペシャルページを設立。セレーナもページの拡散を手伝い、現時点で世界中から1,100万円以上の募金が集まっている。

オーディション番組『ザ・ヴォイス』で審査員を務め、彼女が勝ち抜くためのサポート役を務めたマルーン5のヴォーカル、アダム・レヴィーン。番組では彼女の歌声を誰よりも高く評価し、オーディション終了後も彼女のプロデュースを買って出ていた。

クリスティーナとのセルフィーを掲載し、「クリスティーナの死を受けて、(妻)ベハティと私は悲しみに打ちのめされています。私たちの心は、彼女の家族とともに在ります」とコメントした。

同番組の審査員を務め、クリスティーナのサポート役をアダムと取り合った歌手のブレイク・シェルトンも、追悼の念を表明。

クリスティーナの死亡が伝えられるや否や、「可愛らしい少女を失ってしまったことに、驚きと、嫌悪と、絶望感でいっぱいです」とツイートした。

現在『ザ・ヴォイス』の審査員を務めるクリスティーナ・アギレラも、声明を発表したひとり。番組で共演することはなかったものの、「クリスティーナの死は、あまりにも悲しすぎる。彼女は『ザ・ヴォイス』の美しいメンバー、そして勇者だったわ」とメッセージを送った。

同じく、『ザ・ヴォイス』に審査員として参加している歌手のアッシャー。これまでにジャスティン・ビーバーら人気アーティストのプロデュースを手掛けてきた敏腕の持ち主である彼も、クリスティーナの歌声に惚れたひとり。

「素晴らしい魂&声の持ち主へ…あなたの遺したものが、これからもずっと受け継がれますように。美しいクリスティーナ、安らかに眠ってください」と、ツイッターで想いを語った。


クリスティーナが一躍人気者へと成長するきっかけとなった、『ザ・ヴォイス』のステージ動画がこちら。

さらに6月12日には、この日コンサートを開催したジャスティン・ビーバー、フィフス・ハーモニー、チャーリー・プースが、ステージでクリスティーナへの追悼パフォーマンスを行ったことも話題に。それぞれがステージで涙を流し、彼女の死を悔んだそう。

あまりにも若くして失われた才能ある若者の命。その悲惨な事件を受けて、セレブたちだけに限らず全世界から、怒りと悲しみ声が挙がっている。クリスティーナの名とともに美しい歌声が、永遠に受け継がれることを祈ってやまない。

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