ブラッド・ピット&ホアキン・フェニックス、BAFTA2020のスピーチが大きな波紋を呼ぶ

2020年2月2日(現地時間)に開催された第73回英国アカデミー賞授賞式にて、ブラッド・ピット(56)とホアキン・フェニックス(45)のスピーチが話題沸騰!

2020年2月2日(現地時間)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された、第73回英国アカデミー賞授賞式。例年通りウィリアム王子(37)とキャサリン妃(38)も姿を見せ、豪華顔ぶれが揃う一大イベントが幕を開けた。

アカデミー賞の前哨戦としても注目を集める本イベント。しかし、ブラッド・ピット(56)&ホアキン・フェニックス(45)のスピーチが、受賞作以上に話題をさらう事態に。

Photo:Getty Images
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「家庭の事情」を理由に、授賞式を欠席したブラッド。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で助演男優賞を受賞した際のスピーチは、同作で共演した女優のマーゴット・ロビー(29)が代読した。

スピーチは、「やぁ、イギリス。最近シングルになったんだよね? 僕の(独身)クラブへようこそ! この離別が上手くいくことを願っているよ」と、EUから離脱したイギリスと自身の離婚を重ねたジョークからスタート。もちろん観客席からは、大きな笑い声が。

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続いて「英国アカデミーの皆さん、このようなすばらしい栄誉をありがとう」と感謝の気持ちを述べ、英国アカデミー賞への敬意や、監督への感謝を綴ったブラッド。そのまま締めくくられると思った次の瞬間、「このトロフィーを『ヘンリー』と名付けることにしたよ。アメリカに持って帰るのが楽しみだ」という衝撃の言葉が!

マーゴットはすかさず、「これは彼(ブラッド)の言葉ですからね!」と代読であることを再度念押しし、ステージを後に。

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もちろんこれは、今年1月に王室離脱を発表し、現在はカナダを拠点にしているヘンリー王子(35)にあてたジョーク。会場のカメラがウィリアム王子&キャサリン妃に向けられると、苦笑いするふたりの姿がキャッチされた。

さらにこの日、ブラッドに並んで話題を呼んだのが、『ジョーカー』で主演男優賞を受賞したホアキンのスピーチ。映画業界に根強くはびこる人種差別を提起し、英国アカデミー賞を痛烈批判したのだ。

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英国アカデミー賞への感謝を手短に述べるなり、有色人種の受賞者が少ないことを引き合いに出し、「私たちは有色人種の人々に、"あなたたちは歓迎されていない"というメッセージを送っている気がします。この業界に多大な貢献をしてきた方々に対してです」と、厳しい言葉を発したホアキン。

続けて、「誰も、特別扱いを望んでいるわけではないでしょう。(中略)でも自らの仕事が認められ、感謝され、尊敬されたいと思っていることは事実です。私自身も問題の一部ですが、解決の糸口は(ハリウッドから)恩恵を受けた我々にかかっています」と訴えた。

ブラッドとホアキンはともに、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、数々の賞レースで受賞を果たしており、まもなく開催されるアカデミー賞での受賞も大いに期待されている。受賞した暁には、どんなメッセージを発信するのだろうか。

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英国アカデミー賞で助演男優賞に輝いたブラッド。欠席したものの、マーゴットが代読したスピーチが話題に。
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ジョークのネタにされたヘンリー王子。
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ウィリアム王子とキャサリン妃は苦笑。
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ホアキンはハリウッドにおける人種差別問題についてスピーチした。
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