『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジ、トランスジェンダーに。声明で喜びと恐怖、そして今後の目標を語る

かつて同性愛者であることをカミングアウトしたエレン・ペイジ(33)。今回自身のSNSにて、トランスジェンダーとなり、エリオット・ペイジに改名したことを発表した。

映画『JUNO/ジュノ』(2007)でブレイクを果たしたエレン・ペイジ(33)が、2020年12月1日(現地時間)、SNSで声明を発表。「私はトランスジェンダーで、私の代名詞はhe(彼)もしくはthey(彼ら)。そして、名前はエリオット。自分の人生でこのステージに来れたこと、これを書けていることを幸運に思う」と投稿した。

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さらに「この旅路を支えて続けてくれた人たちへの、果てしない感謝の気持ちに包まれている。ようやく自分自身を愛し、本当の自分になってもいいのだと思えるようになった。その素晴らしい感覚は、言葉で伝えるのは難しいほど」と、長期に渡って悩んできたこと、ようやく決断できたことの喜びを述べた。

一方で、いまだはびこるトランスジェンダーへの偏見に対しての懸念も吐露。「今は誇りと幸せを感じているし、自分は恩恵を受けていることも知っている。だけど同時に、怖さも感じている。プライベートを侵されることや、ヘイト、ジョーク、暴力に対する恐怖だ」。

「トランスジェンダーに対するヘイトや差別は後を経たず、それらは残酷かつ陰湿で、最悪の事態も起こりうる」と、2020年だけで少なくとも40人のトランスジェンダーが殺害され、その多くが黒人とラテン系のトランスジェンダーの女性だという統計を例に、彼らを取り巻く環境を伝えた。 

Photo:Getty Images
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それでも「私はトランスジェンダー、そしてクィアであることが大好き。自分自身に近づき、自分を大切にするほど、夢も心も成長し、自分が大きくなる。ハラスメントや自己嫌悪、暴力、脅迫などに怯えているトランスジェンダーのみんなへ。私にはみんなのことが見えているし、愛している。この世界をより良くするためには、なんだってする」と宣言。コミュニティのために活動していく決意を表した。 

Photo:Instagram(elliotpage)
Photo:Instagram(elliotpage)

この力強いエリオットの声明に、多くのセレブが賛同! 女優のアナ・ケンドリック(35)は、「エリオットの言葉はとても美しく、雄弁。恐れる気持ちがあったとしても、私たちはみな勇気を持って、楽しむことができると教えてくれたわ」とツイート。 

Photo:Instagram(elliotpage)
Photo:Instagram(elliotpage)

さらにミア・ファロー(75)も「エリオット、新しいアドベンチャーを始めたあなたの幸せを祈るわ。なんて素晴らしいの!」とエールを送ったほか、マイリー・サイラス(28)、ヒュー・ジャックマン(52)、Netflixなどの企業まで、続々と応援のコメントを寄せている。 

Photo:Instagram(emmaportner)
Photo:Instagram(emmaportner)

もちろん、2018年に結婚を発表したダンサーのエマ・ポートナー(26)も「あなたをとても愛してるわ」とエリオットの投稿にコメント。今後もエリオットとしての俳優活動はもちろん、トランスジェンダーのコミュニティへのサポートなど、様々な活動に期待したい!

text : Mariko Peeling 

 

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『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジ、トの画像_1
トランスジェンダーであり、名前をエリオットに改めたことを告白。
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『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジ、トの画像_2
2014年には同性愛者であること、そして2018年には同性婚を公表。
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『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジ、トの画像_3
出演中の人気ドラマ『アンブレラ・アカデミー』を製作するNetflixもエリオットの声明にエール!
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『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジ、トの画像_4
SNSでは度々ツーショット写真がアップされるなど、仲良しの2人。
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