同性愛者への蔑称を「最近まで使っていた」と明かしたマット・デイモン、批判を受けて声明を出す

人気俳優のマット・デイモン(50)が、インタビューで同性愛者への蔑称を最近まで使っていたことを告白。炎上し、のちに本人が釈明する事態に。

実力派俳優で頭脳明晰、運動神経も抜群で人柄も良し。ミスター・パーフェクトとして知られ、長年ハリウッドの第一線で活躍しているマット・デイモン(50)。しかし最近語ったインタビューでの発言が波紋を呼んでいる。

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先日、英紙『Sunday Times』のインタビューで娘とのエピソードを披露したマット。同性愛者に対する差別用語の使用を、娘に指摘されたことを明らかにした。

「(その言葉は)僕が子どもの頃にはよく使われていたし、違う用途だったから」と前置きし、「数カ月前に(その言葉を使って)ジョークを言ったんだ。そうしたら娘は急に、その場から立ち去った。だから僕は、“ジョークに決まっているだろう。(自身が出演した)映画『ふたりにクギづけ』でも言ってるよ”と弁解したんだ」と、当時の状況を説明。

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そして「娘は自分の部屋で、とっても長く、美しい論文を書いたんだ。論文には、その言葉がどれほど危険であるかが書かれていた。それを読んで、“この差別用語から引退する”と宣言したんだ」と、娘から指摘されたことで自身の過ちに気づいたと語った。

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マットにとっては家族との微笑ましいエピソードにすぎなかったようだが、不適切な差別用語をつい数カ月前まで使っていいと思っていた彼の認識は波紋を呼び、多くの記者やファンから批判が殺到した。

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そんな事態を受けて、マットは米誌『The Hollywood Reporter』に声明を発表。「私生活で、人をその言葉(同性愛者に対する差別用語)で呼んだことはありません。また、娘との会話で(その差別用語を使ってはいけないと)知った訳でもなく、いかなる蔑称も使いません。私は、LGBTQ+のコミュニティーと共にあります」と綴り、差別の意図は全くなかったと説明した。

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ハーバード大学に在学していたこともある秀才として知られるマットだが、実はこれまでも何度か、発言が炎上した経験を持つ。最近では、2017年に起きたハリウッドでのセクハラ問題に対する抗議運動について「女性のお尻を軽く触る行為と、レイプや子どもに対する性的虐待は大きく異なる」と意見。アリッサ・ミラノ(48)といった俳優仲間をはじめ、多くの人からバッシングを受けた。 

その際は「自分の言動に気をつける」と反省していたマットだが、今回再び失言で人々を落胆させてしまうことに。この報道が、マットをはじめ、人々が言葉づかいを改めるきっかけにつながることを願うばかり。

text : Mariko Peeling

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家族とのエピソードを話し、炎上。
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差別用語を使ったという映画に出演していた頃。
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妻ルシアナ・ボザン・バロッソ(45)との間には3人の娘がいる。
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批判を受け、声明を発表。
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2017年にはセクハラ問題に関しての言及で炎上したことも。
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