愛に生きる男、キアヌ・リーブス! 生と死、キャリア、精神論を語った名言集

近年再ブレイクを果たし、ますます注目度が上がっている俳優のキアヌ・リーブス(56)。その理由は、昔から変わらない甘いマスク、衰えぬアクション技術と演技力に加え、世界をまたにかけるトップスターとは思えぬいい人っぷりと素朴さ。

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例えばファンにも気さくに挨拶する驕りのなさや、ホームレスの人を見つけたら寄付する優しさ、そして時には地下鉄に乗って移動するなど、飾り気のない質素な暮らしぶり。従来のハリウッドスターのイメージとはかけ離れた素顔の持ち主として知られている。

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そんな彼の人格を作ったと言われるのが、3歳の時に離婚し女手ひとつで育ててくれた母への感謝、10代で白血病を発症した妹への思いやり、そして若くして亡くなった親友や元恋人との別れ。山あり谷ありな人生を経て、人に対する優しさや理解を培ってきたよう。

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そんな彼から放たれてきた言葉には、人々の心に深く刻まれてきた名言が多数。コロナで人間関係やコミュニケーションの仕方が変わってきた今だからこそ、元気と勇気をもらえるはず!

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愛に生きる男、キアヌ・リーブス! 生と死の画像_1
「僕はすごくシャイで、自分の写真を見るのも嫌いだ。すごく真面目で、どこか闇を抱えている人間に見えるからね。だから時々、おもしろい顔をしなきゃいけないと思うんだ。僕はハンサムでもセクシーでもないから」 俳優デビュー後、『ビルとテッドの大冒険』(1989)、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)といった人気映画で着実に知名度を上げていったキアヌが、1992年に発した言葉。人気が上がっても決して自分を見失わず、謙虚でいる姿勢は昔から!
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「誠実な演技をしたい。そうすれば人生も、誠実なものになると思うから」 『スピード』(1994)、『マトリックス』(1999)と超大作への主演を果たし、押しも押されもせぬトップ俳優となったキアヌ。2001年には俳優として、守らなくてはいけない自身のルールを明かした。
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「神秘的で、喜び、奥深さのある人間と出会うのは、いつだって素晴らしいこと。女性を笑わせることが出来たとき、その瞬間、僕はこの世で最も美しいものを見ているんだよ」 『恋愛適齢期』(2003)では恋に一途な青年を演じ、世界中の女性をノックアウト。さらにインタビューではこう語り、外見だけでなく中身までも理想的!とファンが激増した。
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「誰かとキスをするのはなかなか……いや、とても親密なこと。する前には、必ず心臓がドキドキする」 『恋愛適齢期』ではベテラン女優ダイアン・キートン(75)とのラブシーンも披露。世界が誇るトップ俳優ゆえ、キスなんてお手の物かと思いきや、スクリーンとプライベートとのギャップにまたも世界中がメロメロに! ちなみに写真は、2005年に交際していた女優のリン・コリンズ(43)とのデートショット。
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「愛がなく、愛された経験も、愛する経験もなく生きることじゃないかな。それはまさに、酷い罰を受けているのと同じだと思う」 映画『コンスタンティン』(2005)では地獄落ちが決定した主人公を演じたキアヌ。自身にとっての“地獄”を聞かれたときの答えがこちら。愛こそが人生において最重要であることを主張した。
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「コミュニケーションと想像力を使うことかな。誰かと関係を築くことは、想像上の行為であり、創造の行為でもある。大人と子どもの関係は無条件だけど、大人と大人はある意味、条件で結ばれる。それこそが素晴らしいと思う」 映画『イルマーレ』のPR活動の一環で、「大人になって変わったこと」を聞かれたキアヌ。思慮深い回答から、彼の繊細かつ暖かい心が見え隠れ。
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「お金は僕にとってあまり意味を持たないんだ。大金を稼いでいるけど、ただただ人生を楽しみたい。預金ばかりを気にするストレスはいらないんだ。だからたくさん寄付するし、シンプルに生きたいから、スーツケースひとつを持ってホテル生活を送っている。お金よりも何よりも、健康が大切だからね」 出演作1本で数十億円を稼ぐようになっても、質素な生活を送っていることで有名なキアヌ。その理由を明かした名言がこちら。
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「良いラブストーリーとは、情熱的なストーリー。まず何よりも、出会ったときの情熱だよね。僕は一目惚れを信じてるんだ。あの引き寄せられる感じ……そして、その後にやってくる問題と、素晴らしいキスだね」 2006年、インタビューで「良いラブストーリーとは何か?」と聞かれたキアヌ。とびきりロマンティックな一面を見せ、またも女性ファンを虜に。写真は、当時付き合っていたアマンダ・デ・カディネット(48)と。
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「悲しみは、すべてを変える。時が癒し、人は強くなるというけど、そんなのは嘘だよ。愛がなくなってしまったら、孤独になるだけだ」 1993年には親友のリヴァー・フェニックス(享年23)、2000年には元恋人のジェニファー・サイム(享年28)を亡くしたキアヌ。人を心から愛する彼だからこそ感じた、真の喪失感を激白した。
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「僕の人生に対する感謝の多くは、喪失を経験して得たもの。人生は尊く、生きる価値のあるものだ」 3歳の時に両親が離婚をし、3人の妹と苦楽を共にする幼少時代を経験。10代で白血病を発症した妹であるキムを、今でも全力でサポートしている。写真は、映画プロデューサーとして活躍する異父妹のカリーナ・ミラー。
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「人生が気に入らなければ自分で変えるしかない。自分が送りたいような人生ならば、今すぐに目を覚まして動き出せ」 2011年に発売した詩集『Ode to Happiness(原題)』において発表した詩のひとつ。自分の人生は自分で責任を持つ、行動力の表れが浮き彫りに。ちなみにこの詩集のイラストを担当したのは、現在の恋人であるアレクサンドラ・グラント(48)!
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「40歳になったとき、パニックに陥ったよ。恥ずかしいけどね。第二の思春期みたいな感じで、身体だけでなく、マインドも変わっているのを感じた。そして自分自身や、周りの世界との付き合い方も変化したんだ。(克服するには)今の自分を、若い頃の自分として見るのを終わりにしなくてはいけない」 正直さが魅力のキアヌは、老いにまつわる体験を率直に告白。そんな葛藤を乗り越え、56歳になった今もアクション映画で大活躍!
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「僕たちは、これまでの自分自身の積み重ね。自分で選んだあらゆる瞬間が、現在の自分に影響を与えているんだ」 2013年、『ファイティング・タイガー』で初の監督を務めたキアヌ。インタビューでこう語り、それまでのキャリアや、出会った人たちのお陰で監督を務められたことに感謝した。
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「ポジティブなエネルギーは良い気分をもたらし、ネガティブなエネルギーは人を傷つけると思われがちだ。だけど、そんなネガティブなエナジーを打ち破り、再構築していくことも大切。ときには敵が、自分の最高の指導者となり得るんだ。失敗、破滅こそ、再生するための学びだよ」 ポジティブなメッセージばかりを発信し続けないところも、キアヌの魅力のひとつ。写真はキアヌの人生において大切な存在のひとりという、母のパトリシア・テイラー。
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「夢は僕たちを教育し、導き、かつ混乱させるもの。自分が今、何に集中し、試み、挑むべきかを理解するために、とても大切なものでもある」 2014年には掲示板サイトに登場し、ファンの質問に回答。夢を持つ大切さをレクチャーした。
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「死、老いは恐怖だよ。“あとどれだけの時間が残っている?”、“なぜあれをしてこなかったんだろう?”って、つねに自問自答している。僕はそんな男さ。それから、キャリアが低迷することをよく考える。僕らはいつも、キャリアのために戦わなくてはいけないんだ」 2017年のインタビューでは、死や老いに対する恐怖を正直に告白。決して現状に満足せず、上を目指し続けるキアヌの真面目さがよくわかる言葉。
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「乗っているときの感覚、風、匂い、景色、バイクとの一体感、そして自然を感じられるところだよね。何かに迷ったとき、外に出て考えるためにもいいんだ。(乗っていると)自分自身を振り返ることができるんだ」 大のバイク好きとして知られているキアヌは、その魅力について聞かれこうコメント。自身と向き合い、改めようとする姿勢を絶やさぬことが、内面の成長につながっていると言えそう。
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「僕たちを愛してくれた人たちが、恋しがるだろうね」 2019年、米トーク番組『The Late Show with Stephen Colbert』に出演し、ホストのスティーブン・コルベア(56)に「我々は死んだ後、どうなると思う?」と質問されたキアヌの回答がこちら。これまで周りの人々たちの死を経験してきたからこその一言に、ネットでも「素晴らしい」と称賛の声が続出。
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「お金、車、家を持つことも素敵だ。だけど、人との関係性こそが、人間として生きる価値を決めるんだ」 かねてから人の大事さを説いているキアヌ。誰と会ったか、誰を愛したか、どんな関係を築いたかといった、人との関係が自分を作ると断言。家、車など、どんなものも手に入れることができるキアヌの言葉だからこそ、胸に刺さる!
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「僕の脚が動く限り、観客が望む限り続けたい」 『マトリックス』から『ジョン・ウィック』シリーズ(2014、2017、2019)まで、多くの作品に出演し、アクション映画に欠かせない存在となったキアヌ。現在第4作を製作中の『ジョン・ウィック』シリーズに関して、こう明言。自分の仕事も、自身ではなくファンや観客の目線で物事を考えるところが謙虚!

text : Mariko Peeling

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