『ヴィンチェンツォ』主演ソン・ジュンギをもっと知りたい! マフィア、宇宙清掃員、オオカミ少年まで、自在に操るカメレオン俳優の魅力とキャリアを追跡

ポスト『愛の不時着』と話題を呼び、2021年を代表する大ヒット作と言っても過言ではないほどの影響力をもたらした韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。演技派をここぞとばかりに集め、キャスト全員にスポットライトが当たった本作。しかしながらやはり大ヒットへと導いたのは主演俳優ソン・ジュンギ(35)の唯一無二の存在感と演技力! 合言葉は『悪は悪で処断する』。イタリアマフィアのコンシリエーレ(顧問弁護士)であるヴィンチェンツォ・カサノを演じ、巨悪を裁いていく法廷ブラック・コメディに、夢中になる視聴者が続出。

ソン・ジュンギ 韓国俳優
photo : Instagram(@hi_songjoongki)
ソン・ジュンギ 韓国俳優
photo : Instagram(@hi_songjoongki)
ソン・ジュンギ 韓国俳優
photo : Aflo

2010年放送のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』でプチブレイクを果たしたジュンギ。その後世界的に注目を浴び、大ブレイクへと至った作品が『太陽の末裔 Love Under The Sun』。そして2021年に『ヴィンチェンツォ』を通して2度目の大ブレイク! コンスタントにヒットを飛ばし続けるジュンギの魅力、そして過去出演作品とともに、これまでの俳優人生の軌跡をたどる。

『ヴィンチェンツォ』の見どころや、隠れBIGスターは以下記事よりチェック!⇩

『ヴィンチェンツォ』(ヴィンチェンツォ・カサノ)で俳優人生、2度目のブレイクを果たす

ソン・ジュンギ 韓国俳優 ヴィンチェンツォ 韓国ドラマ
photo : Aflo

2021年の大ヒット韓ドラ『ヴィンチェンツォ』。配信直後からNetflixの視聴ランキングでトップ10入り。そして最終回に近づくにつれて常に上位圏内をキープ! まさにポスト『愛の不時着』の名にふさわしく、世界的な話題に。しかもジュンギは本作で、俳優人生初となる“ダークヒーロー”に挑戦! 従来の圧倒的な美貌はそのままに、見事なアクションシーンを披露。そのギャップに射抜かれる視聴者が多発。

ソン・ジュンギ 韓国俳優 ヴィンチェンツォ 韓国ドラマ
photo : Instagram(@netflixkr)

息を呑むほどの存在感で、物語を牽引

放送当初から新しいジャンルのドラマが誕生したと、韓国でも注目の的に。韓国のバラエティ番組やインタビューで「僕の俳優人生を変えてしまう可能性がある作品だという懸念点もあった」と語っている通り、挑戦的なシーンも多く、今までに見たことのない新しいジュンギの魅力が詰まっている。法では裁くことができない悪に立ち向かい処断する、冷徹なヴィンチェンツォ。そんな彼を時にスマートに、時に情熱的に演じ、一分一秒も目が離せない世界観を表現!

ソン・ジュンギ 韓国俳優 ヴィンチェンツォ 韓国ドラマ
photo : Instagram(@hi_songjoongki)

法廷ブラック・コメディに“ロマンス”も香らせて

チョン・ヨビン(32)演じる弁護士ホン・チャヨンとのケミにも注目。法廷ブラック・コメディという新ジャンルに、ロマンスまでしっかり薫らせる脚本がニクい! 弁護士役ならではのスーツ姿に毎話ときめきながら、感情を揺さぶられる演出続きで、年代関係なく沼落ちしてしまうポイントが目白押し。最後まで観た人なら分かる、ハッと息を呑む驚異的なワンシーン(下記写真)。悪を処断するためなら文字の通り「何でも」するヴィンチェンツォの恐ろしくも美しい姿に、魅了されない理由がない!

photo : Instagram(@hi_songjoongki)
photo : Instagram(@hi_songjoongki)

ソン・ジュンギ 韓国俳優 ヴィンチェンツォ 韓国ドラマ
photo : Instagram(@hi_songjoongki)

転機となった作品『トキメキ☆成均館スキャンダル』のオマージュまで!

『ヴィンチェンツォ』のとあるエピソードで見られるこちらの姿。お気づきの方もいるだろうけれど、ジュンギの俳優人生を語る上で欠かせない、まさに転機となった出演作『トキメキ☆成均館スキャンダル』のオマージュ! ジュンギのルーツとなった作品を想起させる素敵な演出にファンは歓喜。

ソン・ジュンギ 韓国俳優 ヴィンチェンツォ 韓国ドラマ
photo : Instagram(@hi_songjoongki)

同事務所ギョンウォンとの尊いツーショット

後に紹介するドラマ『アスダル年代記』でも共演していたヤン・ギョンウォン(40)と、『ヴィンチェンツォ』で再会。とは言ってもふたりは同じ事務所「HISTORY D&C」に所属。事務所のインスタグラムには、ふたりでインタビューを受ける姿も公開されている。

アジアを代表するSF映画『スペース・スウィーパーズ』(キム・テホ)!? 圧巻の映像美も大好評

ソン・ジュンギ 韓国俳優 スペース・スウィーパーズ
photo : Aflo

『ヴィンチェンツォ』と同じく今年、主演映画『スペース・スウィーパーズ』も配信。韓国初のSF映画ということもあり、期待度も並大抵ではなかったけれど、その結果は“アジアを代表するSF映画”と称されるほどに大ヒット! ジュンギは2092年の地球を舞台とした本作で、宇宙ゴミ清掃船“勝利号”のパイロットとして働く宇宙掃除屋(英語でスペース・スウィーパーズ)の主人公キム・テホ役に抜擢。度肝を抜かれる圧巻の映像美はもちろん、初の父親役を演じるジュンギの新たな姿に注目したい。

photo : Aflo
photo : Aflo

ソン・ジュンギ 韓国俳優 ヴィンチェンツォ 韓国ドラマ スペース・スウィーパーズ
photo : Instagram(@hi_songjoongki)

映画のヒットを記念したケーキを持って

インスタグラムに公開されたのは、映画の世界観が表現されたなんとも可愛らしいデコレーションケーキを持つジュンギの姿。『ヴィンチェンツォ』『スペース・スウィーパーズ』と、2021年はジュンギ旋風が吹きまくり!

美青年の殻を打ち破り、異邦人を熱演した『アスダル年代記』(ウンソム)

ソン・ジュンギ 韓国ドラマ アスダル年代記
photo : Aflo

2019年に公開され、韓国版『ゲーム・オブ・スローンズ』と称される、韓国初の古代人類史を舞台としたファンタジー作品『アスダル年代記』。ジュンギは、人間とノェアンタル(人間でない種族)の混血種イグトとして生まれた主人公のウンソムを熱演。ビジュアルから見ての通り、鍛えられた圧巻のボディに加え、表情や佇まいまで自在に操る、まさにカメレオン俳優。ジュンギの敵役となるアスダルの支配者タゴンを演じたのは、元祖韓流スターのチャン・ドンゴン(49)と、豪華すぎるキャストにも注目。

photo : Aflo
photo : Aflo



社会現象を巻き起こした『太陽の末裔 Love Under The Sun』(ユ・シジン)

韓国ドラマ ソン・ジュンギ 太陽の末裔 Love Under The Sun
photo : Aflo

2016年、ジュンギの名を世界中に轟かせることとなったのが主演作品『太陽の末裔 Love Under The Sun』。主人公ユ・シジン役が転機となり、アジアだけでなく世界的な大ヒットへ。主演としての揺るぎない存在感や、本格的なアクションが初めてとは思えない圧巻の実力を示し、除隊後復帰作のプレッシャーを見事跳ねのけたジュンギ。そしてキャリアだけでなく、ジュンギの人生においてもターニングポイントとなった理由は皆さんご存じ、私生活のロマンスへと発展したから!

photo : Aflo
photo : Aflo



韓国ドラマ ソン・ジュンギ 太陽の末裔 Love Under The Sun
photo : Getty Images

シジンとデヨンの最高のバディの絆を見せつけた!

ヒロインのカン・モヨン(ソン・ヘギョ 39)とシジンの恋の行方が本作の醍醐味ではあるものの、陸軍特殊戦司令部に所属するシジンとソ・デヨン(チン・グ 41)のケミも見どころ! 上司のシジンと部下のデヨン。立場は違えど互いを心から信頼し、常にツーマンセルで戦うふたりの姿は最高にクール。共に北京を訪れた際の仲睦まじいスペシャルショットも貴重。

ソン・ジュンギ ソン・ヘギョ 太陽の末裔 Love Under The Sun
photo : Aflo

ドラマの恋人役から、ジュンギとヘギョが私生活で本物の夫婦に!

そして人々の心を奮わせたシジン&モヨンのケミが本物に! ファンが歓喜したニュースといえば、やはりビッグスター夫婦の誕生。共演がきっかけとなり仲を深めたジュンギとヘギョは、2017年10月31日に多くの祝福を受けながら見事ゴールイン。私生活同様もちろんキャリアも順調。2016年に『ココロの声』、2017年に『マン・ツー・マン〜君だけのボディガード〜』にカメオ出演するなど、ドラマ出演においてもサプライズ続き!
photo : Aflo

photo : Aflo

ソン・ジュンギ ソン・ヘギョ 太陽の末裔 Love Under The Sun
photo : Getty Images

順調に見えた夫婦生活に陰りが

しかし世間を驚かせた結婚報告から2年を待たずして離婚へ。理由はさまざまな憶測がSNS上でも飛び交っていたものの、互いに俳優として新たな一歩を踏み出すことに決めたふたり。その決意を胸に挑み、離婚後のカムバック作として注目された『アスダル年代記』の演技が大好評! 新たな俳優人生の幕開けに相応しい魅力をたっぷりと見せてくれた。

韓国俳優 ソン・ジュンギ 兵役
photo : Aflo

約2年間の兵役期間を経て、カムバックしたジュンギ

2013年8月27日に現役入隊をしてから約21ヶ月間に及ぶ軍生活を経て、2015年5月26日に除隊式を行ったジュンギ。以前より明らかに逞しくなった体付きや凛とした眼差しに驚きを隠せない! そんな新しいジュンギの魅力が詰まった除隊後復帰作こそ『太陽の末裔 Love Under The Sun』。

韓国ドラマ ソン・ジュンギ パク・ボゴム
photo : Aflo

まるで兄弟!? ジュンギのファンミーティングにパク・ボゴムがサプライズ登場!

かねてより「そっくり!」と話題になっているのが、“国民の彼氏”のあだ名で親しまれる俳優パク・ボゴム(28)。まるで兄弟!?と思ってしまうほど、可愛らしく端正な顔立ちや、凛とした佇まいまで高いリンク率を誇り、実際に「兄」「弟」と親しむ間柄。2016年には北京、2017年には台湾で開催したジュンギのファンミーティングに駆けつけた、優しい弟ボゴムとのスペシャルショット。

photo : Getty Images
photo : Getty Images



本物の“オオカミ”のような体当たりの演技が話題となった『私のオオカミ少年』(チョルス)

韓国映画 私のオオカミ少年 ソン・ジュンギ パク・ボヨン
photo : Getty Images

2012年に公開された映画『私のオオカミ少年』でさらにワンステップ、俳優としてのキャリアを積み上げたと言っても過言ではない。人間の見た目に反し、荒々しい行動や言語もわからない、まるで本物の“オオカミ”のような少年を演じたジュンギ。従来の好青年のイメージからガラリと一転! 本作では、四足歩行は序の口。身の振る舞い方、声の出し方、食事の仕方すべてが“人間”には見えない。まさに神業の演技だと大好評に!

王道メロドラマで復讐に燃える『優しい男』(カン・マル)を熱演

韓国ドラマ ソン・ジュンギ 優しい男
photo : Aflo

記念すべき初主演ドラマは、2012年に放送された『優しい男』。ジュンギが演じたのは、貧しい生活の中で健気に生きる優秀な医大生カン・マル。記者になる夢を抱くマルの恋人ジェヒが犯した殺人罪を自ら被り、刑務所で6年の歳月を過ごすことに。出所後に感動の再会が待っているかと思いきや、なんとジェヒは大企業テサングループ会長の愛人になっていたことが発覚! そこから始まる悲しく切ないマルの復讐劇。物語序盤から衝撃の展開続きで視聴者を引き込みながら、あまりにも優しいマルにときめく視聴者が多発し、“ソン・ジュンギ病”という言葉が流行するほど、韓国で大きな話題に。

韓国ドラマ ソン・ジュンギ 優しい男
photo : Getty Images

次々と視聴者を虜にするあどけない笑顔!

ジェヒの罪を被ったことで“殺人犯”のレッテルを背負いながら生きることとなったマル。愛する恋人のために全力で尽くす姿、恋人に裏切られたことで復讐心を募らせる姿、そして悲しくつらい状況のなかで切ない恋に揺れ動く姿など。1作品を通して、いろいろな表情のジュンギを見ることができる貴重なドラマ! 本作で俳優としての確かな実力を見せつけ、一気にスター俳優への道を駆け上ることに。

「ジュンギ シンドローム」のカンフル剤作品は『トキメキ☆成均館スキャンダル』(ク・ヨハン)

韓国ドラマ ソン・ジュンギ トキメキ☆成均館スキャンダル
ⒸRaemongRaein

大御所俳優ハン・ソッキュ(56)演じる世宗イ・ドの青年時代を演じ、お茶の間の顔としても有名になったのが、2011年に放送されたドラマ『根の深い木〜世宗大王の誓い〜』(イ・ド(青年時代))。そして本作に出演するきっかけとなり、なによりジュンギの俳優人生に光を灯した作品こそ、2010年に放送されたドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』! ジュンギが演じたク・ヨンハは、白粉の匂いで下着の色を当てるという、一見視聴者から反感を買いそうな驚愕のプレイボーイ。にもかかわらず、美しすぎるヨンハの演技を通して、世間に俳優としての名を一気に轟かすことに!

韓国ドラマ ソン・ジュンギ トキメキ☆成均館スキャンダル
ⒸRaemongRaein

パク・ユチョンやパク・ミニョンなど、主要キャスト全員が大スターへ

パク・ユチョン(35)、パク・ミニョン(35)、ユ・アイン(34)と、今振り返るとかなり豪華な主要キャストたち。同世代の全員が本作を通してブレイクを果たしており、キャストにとっても視聴者にとっても、忘れられない特別な作品としてドラマの歴史に刻まれている。

韓国映画 ソン・ジュンギ ちりも積もればロマンス
photo : Aflo

この頃からスター俳優のオーラを放出したジュンギ

そのほかハン・イェスル(39)との共演に注目が集まった映画『ちりも積もればロマンス』や、2010年には、韓国語で“心”を意味する“マウミ”の名を持つ愛犬との日常を描いた映画『ボクとマウミの物語』が公開されるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍。同じく2010年放送のドラマ『愛の選択〜産婦人科の女医〜』では研修医アン・ギョンウ役で稀に見るお茶目っぷりを披露し、さまざまな役柄を通して視聴者を楽しませてくれたジュンギ。そんな彼の主演次回作は2022年放送予定のドラマ『財閥家の末息子』。なんと『トキメキ☆成均館スキャンダル』を手がけた作家キム・テヒと再びタッグを組むことに! 期待感しかない新作ドラマの放送が今から待ち遠しい。

FEATURE
HELLO...!