【泣ける韓国ドラマ】『梨泰院クラス』悪役アン・ボヒョンや、2PMジュノに涙! 注目俳優たちの“泣ける恋愛韓国ドラマ”で、心の浄化を

『赤い袖先(原題)』で見事アイドル初となる韓国PD賞を受賞した2PMイ・ジュノや、『梨泰院クラス』の悪役で大ブレイクしたアン・ボヒョン、配信されてから瞬く間に大人気となった『社内お見合い』のアン・ヒョソプなど、今話題の俳優たちの“泣ける恋愛ドラマ”にご興味ありませんか? 話題作とはまた違った姿に胸をときめかせたり、展開がわかっていても意図せず涙したり、心揺さぶられたり……。そんな涙活にも一役買う良作4選をピックアップ!

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『ユミの細胞たち』Prime Videoにて独占配信中! ©STUDIO DRAGON CORPORATION
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『むやみに切なく』U-NEXTで配信中! Licensed by KBS Media Ltd. ©2016 SAMHWA NETWORKS All rights reserved

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。永遠の推しは俳優ソン・ジュンギ。若手女優&俳優の発掘が趣味の領域に。

ただ愛する仲/同じ傷を抱えたふたりが、行き着く先は

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『ただ愛する仲』U-NEXTで配信中! ©Jcontentree corp. all rights reserved

ナム・ジュヒョクが“不幸”の似合う俳優だとすれば、“逆境”が似合うのは断然この人、ジュノ(2PM)だと思うのですが、いかがでしょう。荒波のように襲いかかる不運や悲運にもがき苦しみながら、でも、まなじりを決して前に向かって進んでいく……そんなナムジャ(男)。だから、観ているだけで泣かずにはいられないのです。惚れずにはいられないのです。韓国中を感涙させた彼の主演時代劇『赤い袖先(原題)』でも、そんな時代の激流に飲み込まれながら自分の想いを貫き進んでいくイ・サンを演じ切りましたが、その役で見事2022年百想芸術大賞の主演男優賞を獲得。人気のみならず、その実力をも証明したという次第。で、そのイ・サンと同じく、いやそれ以上かもしれない“逆境”に放り込まれるのが本作。

ジュノが演じるのは、12年前に起きたショッピングモールの崩壊事故で奇跡的に生き残ったガンドゥ。事故で負ったケガの痛みは12年経っても癒えることなく、劇薬の痛み止めは今も手放せない日々。工事現場の現場監督だった父は同じ事故で死亡するも、不正を働いていたとされ世間からは冷たい視線。しかも、病気の母と妹の進学を支えるために多額の借金をし、今も続くその返済のため日雇い仕事をかけもちしながらギリギリの生活を送っているという。ほら、かなりの逆境です。そんなガンドゥと出会うのが、ヒロインのムンス(ウォン・ジナ)。

彼女もまた同じ崩落事故の生存者で、事故当時一緒にいた妹は亡くなり、一人生き残った罪悪感を抱えたまま必死で生きているのだけれど、ドラマはそうしたトラウマを引きずるふたりが事故の跡地の再開発に携わることになる展開。当然互いが心の痛みと向き合うことになるのだけれど、そんなふたりが惹かれ合うのは必然と言えば必然で、駆け引きも計算もないそのロマンスは、だから余計にヒタヒタと心に染み入ってくるという。そして、どんな不運&悲運にまみれても、自暴自棄になることも自分を卑下することもなく、正しくないことには真っ向から立ち向かい、自分が傷だらけになろうとも周囲の人を気遣うガンドゥに、ムンスでなくともやっぱり惚れずにはいられないのです。怪しげな薬屋のハルモニ、弟分のサンマン、クラブのオーナーママなど、ガンドゥと仲間たちとの絆にもじーん。不運=不幸ではない……と改めて教えてくれる感動作です。(さすらいのライター山崎)

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むやみに切なく/わずかな時間のなかで、愛を見いだす

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『むやみに切なく』U-NEXTで配信中! Licensed by KBS Media Ltd. ©2016 SAMHWA NETWORKS All rights reserved

キム・ウビンのカムバックをどれだけの人が待ち望んでいたことか。闘病から復帰し、静寂のなかに垣間見える熱い演技でまた私たちを魅了するウビン。最新作『私たちのブルース』でウビンが映るたびに、物語関係なく無条件で目頭が熱くなる自分がいます。そんな最新作は視聴必至ですが、あえて今触れたいのが本作です。過去に観た方も未視聴の方も、改めて観る絶好のチャンスなのかもしれません。 

物語は高校時代の同級生ウル(スジ)と、ジュニョン(ウビン)の出会いから再会、愛へと発展していく様を描いたヒューマンラブストーリー。序盤は主に高校生編で、屋台で生計を立てる父と幼い弟とともに、貧乏ながらも幸せに暮らしていたウル。学校でイケメンと話題のジュニョンとは(経緯は吹っ飛ばしますが)、喧嘩ばかりしながらもどこか互いに惹かれ合う日々。この時の「意地悪なんだけど立っているだけで色気がダダ漏れ」のウビンに心を持ってかれつつ、物語はシリアス一辺倒。ある日、ウルの父がひき逃げ事故に遭い、命を落とすという最悪の事態に。犯人の顔を見ていたウルは、警察署に出頭した“代役”を前に「女の人だったわ!」と必死に声を荒らげるものの、“財閥一家の令嬢”という権力のもとに、犯人である事実は隠蔽。悔しい想いを胸に抱えながらも、幼い弟を養うために静かに姿をくらませたウルをずっと忘れられずにいたジュニョン。そして大人編です。 

芸能界入りし国民的スターとなったジュニョンと、お金のためならどんな汚いこともするドキュメンタリープロデューサーとなったウルが再会。しかしながらジュニョンはその時すでに余命数ヶ月と宣告を受けている状況。ほら、救いはあるのか?と思うほど、切なさぎゅうぎゅう盛りですよね。正直ストーリーとしての目新しさはなく、ある程度展開も読めてしまうのですが、ウビンとスジの掛け合いが物語を“本物”にしてくれているから不思議と泣けるんですよ……。「3ヶ月間、本気で恋愛しよう」と告げるジュニョンとウルの恋愛模様は、時に熱く、時に冷たく、時に残酷。ジュニョンの心からの訴えは、到底涙なしには観られず……。
さらに本作でいちばん号泣する(はず)のが、ジュニョンとオンマが心通わせるシーン。ユッケジャンを見ると本作を思い出すくらい、ドラマと切っても切り離せない思い出の料理です。母娘もいいですが、母息子の絆もまた心を震わせますね。(エディターK)

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ユミの細胞たち/ユミの“幸せ”とは? シーズン2の放送も待ちきれない

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『ユミの細胞たち』Prime Videoにて独占配信中! ©STUDIO DRAGON CORPORATION

メロドラマでもなく、世紀のラブロマンスでもなく、もちろん余命物語でもありません。いわゆる友人の紹介で出会った普通の男女の普通の恋愛を描いた、どこにでも転がっているラブストーリー。ドラマチックな展開もありません。ふたりを妨害する敵役だって一切登場しません。なのに、なぜ、こんなにも夢中になれる? なのに、なぜ、こんなにも泣ける? ユニークなのは、そのドラマの構成。

主人公の恋人たちを演じるのは、実力派女優のキム・ゴウンと、今、ノリにノっているアン・ボヒョンで、この組み合わせだけでも実はごっつぁんです!という感じではありますが、面白いのは、このふたりの実写と合わせて、恋愛中に起こるさまざまな心の動きを、脳内(村になっている)に住む細胞たちになぞらえてアニメとして丁寧に描きこんでいる点。例えば、二人の出会いのシーン。3年も恋愛ご無沙汰な会社員のユミ(キム・ゴウン)は、同僚の紹介でゲームクリエーターのウン(アン・ボヒョン)と会うことになるのですが、現れたウンは、顎ヒゲ、長髪、短パン&つっかけスタイルで、なんともぼーっと冴えない印象(とはいえ、ボヒョンなのでかっこいいんですけどね)。

すると、場面はユミの脳内に切り替わり、感性細胞がこんなヤツなしなしとばかりに「さっさとお茶だけですませるお愛想作戦」を主張、実写のユミも愛想笑いで対処するという具合。ところがそのまま帰ろうとするユミのお腹がグー。「美味しいお店があるので行きましょう」とのウンの絶妙なお誘いに、今度は腹ペコ細胞が「行こうよ〜」とドタバタと走り回って……と、私もあなたも経験したような普通の出会いから始まる恋愛“あるある”の、その時々の本音をキュートな細胞たちがきめ細かに演じているので、見ているうちにどっぷり自分もユミ気分。登場する細胞たちは誰も彼も愛らしく、ウンのエロザウルス細胞が鼻息荒く暴れ回わるシーンは思わず爆笑するし、ユミのエンドルフィン細胞が登場すると一緒に盛り上がっちゃうし、みたいな。さてさて、仕事は真面目にこなしながら恋愛も楽しみたいし、いずれは結婚もしたい私……もといユミと、不器用だけど心優しく自分に正直なウンと、果たしてその恋愛の行方は ? 普通だからこそ身に迫る切な過ぎるラスト2話は、ハンカチ&チャミスルなしにはもう語れません。(さすらいのライター山崎)

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『ユミの細胞たち』Prime Videoにて独占配信中! ©STUDIO DRAGON CORPORATION

30だけど17です/終盤に連れ、予想に反する切なさで胸に刺さる

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『30だけど17です』U-NEXTで配信中! ©SBS

事故により17歳で時が止まってしまったソリ(シン・ヘソン)と、ソリの事故をきっかけに心を閉ざしてしまったウジン(ヤン・セジョン)のロマンスストーリーが軸。ただし『彼女はキレイだった』のチョ・ソンヒ脚本家と、『君の声が聞こえる』『ピノキオ』のチョ・スウォン監督が手がけているので、緩急ありの飽きない展開がてんこ盛りなんですよ。さらにヘソンの絶対的な安心感と、どうしてこんなにも切ない眼差しが似合うのか!?なセジョンのケミで、感情移入がなかなか難しいストーリーでも、驚くほど入り込めます。 

いつも同じ時間にすれ違う他校の生徒で、バイオリンケースを背負いながら、天真爛漫な笑顔で走っていくあの子(ソリ)。序盤で美しく初々しい初恋の様子がウジンサイドで語られるなか、このときめきも短く儚い。告白を決意した日にソリがバス事故に遭い、昏睡状態に。ネタバレになるので書けませんが、ウジンはこの事故を自分のせいだと心を閉ざしてしまいます。癒えぬ傷を抱えたまま13年もの年月が経ち、30歳でようやく目を覚ましたソリと必然的に再会(ソリとは知らない)。家も家族もバイオリンの実力も、すべて失いながらも、絶望のなかの小さな光に必死にしがみつくソリ。自分にはない明るさや強さを持ったソリに、少しずつ凍った心が溶かされていくウジン。「切ない」は大前提なのだけれど、そのなかに恋の高揚感、ふとした瞬間のコミカルさ、ピリリと物語を締めるシリアスな要素。この見事な調和で、大人が泣ける恋愛ドラマに仕上がっているんです。思いもよらない真実を知った時、涙腺が崩壊。 

そして本作のスーパーサブこそ、ウジンと一緒に暮らす甥っ子のチャン(アン・ヒョソプ)。エネルギッシュで無鉄砲のスポーツ男子が初めて知る恋の味……右往左往しながらド直球のチャンが可愛くて悶えます。ソリ×チャンに加えて、ウジン×チャンのブロマンスの威力も想像以上。さらにチング役にはイ・ドヒョンに加え、お笑い要員の名脇役チョ・ヒョンシクなど、周囲の人間関係も楽しい。切ないドラマのなかで、視聴者が一息つけるような心のゆとりを生んでくれるのがこの2人のやり取りです。
単純なロマンスではなく、韓ドラ名物の「え、そこまで!?」と心が痛くなるほどに複雑に絡み合った糸がどう解けていくのか、思わぬ沼視聴で徹夜案件になること請け合い。(エディターK)

ダミイダミイ
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