CULTURE&LIFESTYLE FEATURE

うつわを巡る冒険 ―丁寧な暮らしに寄り添うもの―

野村友里さんの「わたしのうつわ」Best 10

うつわも料理も、まずは仲間との出会いから

料理の食材は、誰がどんな思いで作っているか、産地に足を運んで自分の目で見ることを心がける野村さん。うつわへの姿勢も基本は同じだそう。「自分の料理を引き立ててくれるうつわを選ぶというより、志すことが通じ合う人と、それぞれの持ち場でもの作りをしながら対等につながり合えたら、という考えが根底にはあって。レストランで使ううつわを探すなかで出会った二階堂明弘さんをはじめ、先に作り手と会い、おつき合いが深まってオーダーで作っていただくことも多いです。店のうつわも自宅のうつわも、そうした人との出会いから導かれて手もとにやってきた品が多い気がします」
また、夫や母など価値観と美意識が合う人がすすめてくれたものも、素直に受け入れて使う。特に料理とうつわへの造詣が深い母の影響は大きく、下の写真で野村さんが桐箱から出している湯呑みも、母娘で訪れたこともある唐津の隆太窯のもの。嫁入り道具のひとつとして、五客揃いで贈ってくれたという。「『なかなか自分では揃えないけれど、1 セットあると便利よ』って。なんて気が利くの!と感動しました(笑)。うつわに対する私の感覚は自由なほうだと思うけれど、意識がきゅっと引き締まる和のうつわも、やっぱり好きです」


自然の木肌を生かしたボウル
沖縄の木工作家、藤本健さんのボウル。「工房を訪ねた際、ガジュマルの木だと聞いていかにも沖縄らしいなぁ、と感激して購入」

PROFILE
フードディレクター。フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰し、「restaurant eatrip」の運営やケータリングフードの演出などを手がける。著書に『eatlip gift』(マガジンハウス)。
www.babajiji.com/

photography:Yumiko Miyahama edit:Nao Ogawa

SPUR2016年6月号掲載
>こちらの特集は電子書籍でもご覧いただけます

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ファッションの今、ファッションのその先へ

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