奇祭とウワサの香港・長洲島の饅頭節(まんじゅう祭り)にひとりっぷ®②~世にも不思議なパレード編~

果たして、鼓笛隊が現れた路地へ駆け込んでみると。。。。き、キターーーーーッ!!!来ました!!! すっすごいーーーー!!! いきなりコレ!??? リオのカーニバルもびっくりダヨーーー!!!このように、仮装した子供が浮いてるように見える山車が、この饅頭まつりを奇祭として有名にしている最大の要因なんです。一度見てみたい!!とずーーっと思ってたんですが、実際に見ると、ほんとうに不思議な光景で、「ぎゃーーー!!!」としょっぱなから激しくコーフン!!!

でもってさらに別方向の路地からも別部隊が!!これ、わかりますか?今までは浮遊する子供の写真しか見たことがなかったんですが、実際は子供は上下2人1組になっていて、下の子供の腕から伸びている飾りの上に上の子供がいるんですね。す、すごい!!!! ナニコレ!?? 面白すぎるーーー!!! とさらに大コーフン!! 下の子の衣装の左サイド内側から飾りを通って上の子まで鉄棒かなにかが仕込まれている模様。ちなみに子供の仮装は神様や歴史上の有名人、昨今の話題の人物などだそう。このコンビの場合、上がトラディショナルなのに下がシェフなのはナゼ??? おそらくなにか時事系のネタなんだろうなーと。子供は年齢5~6歳、体重18キロ以下、暑さに強く、高い位置を怖がらない子が選ばれるそうです(香港政観HPより)。確かに相当暑いはず&推定3メートルとかなり高い。5、6歳の子供には結構過酷なパレードのはず。。。でもでも、もし自分がこの島の子供だったら、絶対上の子の役をやってみたかった、はずーーー!!!

と激写&コーフンしつつも、なぜフライングスタート!??しかもあっちこっちで!??とギモンが渦を巻き状態。だったんですが、路地裏をさらにウロウロしてわかりました。パレードは日本でいうところの町内会的な団体ごとにチームを組んで行われるんですね。そしてチームの集合場所は各町内会の集会所で、そこからパレードのスタート地点までチームで移動するためパレードが同時多発的にフライングスタートしているという。こちらは集会所付近で出立準備中のチーム。

そしてフライングチームを撮影してわかったのは、狭い路地裏では、見物客が多すぎて撮影しづらい!!ということ。パレードにくっついて見物客もわらわら移動するので山車の全貌が撮りづらい! なわけで、もっと撮影しやすいスポットはないかと地図を見ながらコースをガンガン進んでみました。結果落ち着いたのがコース半ばすぎ付近のこの路地裏。この時点で14時過ぎ。ご覧のように、スタート地点ではパレードが始まっているはずの時間でもまったく人がいないので、本当にここコースなのかな・・・??と疑ったのですが、しばらくウロウロしているうちに香港人が10人ほど集まってきたので、よっしゃ!と、ここでパレードを待ち構えることに。つまり、2キロほどのパレードコースの中には、全然楽勝で見物できる場所がたくさんあるってことです。

なわけで、激写しまくったフローティングチルドレンコレクションです。こちらはビリヤードペア。

こちらは警官とチンピラ。警察と黒社会の癒着を揶揄してる、そうです←すごいな・・・!!ちびっこも、なんかなりきってる。。。

古装束~! この女の子、山車がスタートした途端にそれまで脇に垂らしていた両腕を開いてずっとこのポーズを取ってました。エラすぎる!!!

時々このさすまた風の棒で、子供が前につんのめるのを押さえたり、山車がひっかかりそうな電線を持ち上げたりしてました。暑くて大変だろうに手を振るちびっこがけなげすぎる。がんばれ~~~!!

なにやらイリュージョン風。

さすが人の少ない路地裏。ど正面から撮影できました~!

バドミントン&自転車ペア!

珍しい3人組。

アクション系も!

この日の気温は30度近く。コース中後半戦にあたるこの場所では、浮遊する子供のペアのうち、上の子がおそらく体調を崩したのか、下の子だけの山車が。からくりがなんとなーくわかるようなわからないような。。。??(つづく)

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ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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