潜入! “未来の”コンビニ「Amazon Go」vol.69

先日、シリコンバレーに行ったついでに、シアトルに立ち寄ってきました。
なぜシアトルに来たか。それは2018年10月現在、日本未上陸の「Amazon Go」を体験しにいくため!です。




「Amazon Go」とは、今年1月にオープンしたAmazonの「レジのないコンビニ」。Amazonって、ネット通販の会社と思われている方が多いと思うのですが、実は皆さんが普段使っているさまざまなウェブサービスを支えるクラウド技術や、スマートスピーカーに用いられているAIなどといった最先端のテクノロジーを使った事業も手がけているんです。

それら、Amazonがもつ技術力を結集して作ったのがこの「Amazon Go」。「レジのないコンビニってどういうこと?」と思われる方も多いでしょう。

まずはこちらをご覧ください。



商品を選んだら、お店の入り口に設けられたゲートをそのまま通過するだけ。レジに行って、並んで、お金を支払う必要がないのです。お店を出た瞬間は、まるで万引きしてしまったような不思議な気持ちになりました……(笑)。

仕組みを詳しくご紹介しましょう。

まずお店に入るには、「Amazon Go」のアプリと米Amazonのアカウントが必要です。あらかじめダウンロードしておいた「Amazon Go」アプリにログインしておくと、アプリの画面にQRコードが表示されるので、入り口に設置されたゲートにQRコードをかざすとゲートが開きます。





お店の中はおしゃれなコンビニ、といった感じ。Amazonは昨年オーガニックスーパーの「Whole Foods Market」を買収しているのですが、そのおかげか(?)、品揃えはオーガニックやヘルシーさを売りにしたものが中心。サラダやサンドウィッチ、ミールキットなど「Amazon Go」オリジナルのお惣菜も充実しており、イートインスペースもあるので、買ってすぐに食べて帰ることもできます。





アメリカ旅行でちょっと胃が疲れちゃったな〜、なんて時にも使えるのではないでしょうか。このサラダ、おいしかったな〜。

商品を選んだら、それらを手に、あとはお店をあとにするだけ。お店を出て約10分後、「Amazon Go」アプリへ今回のお買い物の利用明細が届きます。



旅行中、何度か足を運んでみたのですが、利用明細には一度の間違いもなかったです!すごい。

改めて、店舗の天井に目を向けてみると、お客さんの行動を追いかけるためと思われるセンサーやカメラのようなものがたくさん。でも不思議と監視されている感じはしませんでした。


なぜなら、店舗内には品出しやオペレーションを行うスタッフが5、6人くらいいて、談笑していたり、声をかけてくれたりするんですね。



AIなどを中心とした最新の技術が人の仕事を奪う!?などという世論も耳にしますが、この「Amazon Go」においては、にこやかなスタッフが「Hello!」と声をかけてくれたり、困っていたらヘルプをしてくれたりと、レジに人が立っているお店となんら変わりない雰囲気とサービスが提供されていたんです。


もちろん最新技術を結集した店舗なのですが、そこには「コンピュータやAIができることは彼らに任せて、ヒトにしかできないことをやろうよ」というメッセージを含んでるのかな、なんて思ったり。

Amazonとは別ですが、今月の17日から東京の赤羽駅で、JR東日本が無人レジを導入した店舗の実証実験を行うそうです。この無人レジコンビニ、今後間違いなく普及するでしょう……!

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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