長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振り返る写真展

長島有里枝のキャリアを振り返る初の回顧展『長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。』が東京都写真美術館にて開催中だ。会期は11月26日(日)まで。11月5日(日)には本人を交えたトークイベントも開催される。

長島有里枝(ながしまゆりえ)の個展「長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」が恵比寿・東京都写真美術館でスタートした。長島は20歳の時にヌーの家族写真で衝撃的なデビューを果たし、パンキッシュな作品性で90年代のユースカルチャーを牽引した存在。2010年には初のエッセイ集『背中の記憶』で講談社エッセイ賞を受賞するなど、写真表現にとどまらない活躍を見せている。2011年からは武蔵大学でフェミニズムを学び、社会における「女性」や「家族」の役割について作品を通じて問い続けてきた。

《Self-Portrait (Brother #34)》1993年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
《Self-Portrait (Brother #34)》1993年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

今回の展覧会は、初期を代表するセルフートレイトのシリーから、2007年にスイス滞在制作した植物のシリー、女性のライフコースに焦点を当てた新作まを一堂に公開。これまの道のりをデビューから振り返り、私的かつリティカルな視点に基づく表現の可能性を探る。長島ならではの「愛」と「ひとつまみの皮肉」の効いた、強いメッセージに注目だ。

《Tank Girl》 1994年 発色現像方式印画
《Tank Girl》 1994年 発色現像方式印画

また会期中の11月5日には長島有里枝と志賀理江子(写真家)、藤岡亜弥(写真家)によるトークイベントも開催される。作家本人のリアルな声が聞ける貴重なチャンスをどうぞお見逃しなく!

《わたしたちの部屋(朝)》〈SWISS〉より 2007年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵
《わたしたちの部屋(朝)》〈SWISS〉より 2007年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵

『長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。』
会期:11月26日(日)まで
会場:東京都写真美術館
時間:10:0018:00(木、金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
料金:一般800円 学生700円 中高生·65歳以上600円
※小学生以下、都内在住·在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※第3水曜日は65歳以上無料

作家とゲストによるトーク
志賀理江子(写真家)× 藤岡亜弥(写真家)× 長島有里枝 

日時:11月5日(日)14:00~15:30
会場:東京都写真美術館 1 階スタ

定員:50 名
※当日 10 時より 1 階総合受付にて整理券を配布

東京都写真美術館
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2850.html03-3280-0099

Text: Fuyuko Tsuji

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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_1
《Self-Portrait (Brother #34)》1993年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
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《Tank Girl》 1994年 発色現像方式印画
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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_3
〈not six〉より、2000年 発色現像方式印画
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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_4
《Rose and Wood Turner》〈家庭について/about home〉より 2015 年 発色現像方式印画
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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_5
《母、息子、犬》〈Family Portraits〉より、2005年 発色現像方式印画
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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_6
《わたしたちの部屋(朝)》〈SWISS〉より 2007年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵
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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_7
《Matt in Vertical Ramp》1996年 ゼラチン・シルバー・プリント
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〈empty white room〉より 1994年 発色現像方式印画
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〈家族〉より 1994年 発色現像方式印画
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長島有里枝、四半世紀にわたるキャリアを振の画像_10
〈Yesterday,Today,Tomorrow〉より 2015-2017年 発色現像方式印画
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