サイケデリックな終末世界を体感。ウィル・スウィーニーの個展がDIESEL ART GALLERYで開催中

東京・渋谷のDIESEL ART GALLERYでは、ロンドンを拠点に活躍するイラストレーター/グラフィックアーティストのウィル・スウィーニーによる大型個展「ヴォーパル・ソード」を開催中。本展のために描き下ろした新作ペインティングから厳選された過去の作品まで、多数の作品が展示されている。

東京・渋谷のDIESEL ART GALLERYでは、ロンドンを拠点に活躍するイラストレーター/グラフィックアーティストのウィル・スウィーニーによる大型個展「ヴォーパル・ソード」を開催中。終末世界を舞台にしたバイタリティ溢れるヴィヴィッドな色使いのペインティングなどが多数展示されている。

Energy Cannot Be Destroyed 2017  © WILL SWEENEY
「Energy Cannot Be Destroyed」2017 © WILL SWEENEY

 

スウィーニーはベックやザ・ホラーズなどのアートワークから、ステラ マッカートニーやアンダーカバーなどのファッションテキスタイルまで、多くのハイエンドなクライアントのグラフィックを手がける一方、自らのサイケデリックアドベンチャーコミック『Tales from Greenfuzz』を発表したり、Tシャツのレーベル「Alakazam」を運営したりと、多方面な活躍を続ける人気アーティスト。個展も世界の各都市で精力的に開催している。

Vorpal Sword 2017 © WILL SWEENEY
                                   「Vorpal Sword」2017 © WILL SWEENEY

 

東京では11年ぶりの開催となる本展では、鮮やかな色を使った描き下ろしの大型ペインティングから厳選された過去の作品まで幅広く展示。「ヴォーパル・ソード」というタイトルは、ルイス・キャロル作の『鏡の国のアリス』の中のナンセンス詩「ジャバウォックの詩」に登場する「ヴォーパルの剣」から取られている。また、生物学や医学図解などのイラストレーションにインスパイアされた小宇宙のペインティングシリーズや、ロンドン在住のアーティストでミュージシャンのサブウェイ・ラングとの共作ビデオ作品、それに過去の未発表作品やスケッチブック、収集物なども展示されているので要チェックだ。
会期中は展示作品のほか、限定エディションのシルクスクリーンポスターやジンなどの販売も。ありふれたものの見方を打ち砕くサイケデリックな作品群、この機会にぜひ触れてみて。


ウィル・スウィーニー「ヴォーパル・ソード」
会期:〜2018年5月24日(木)
会場:DIESEL ART GALLERY(東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F DIESEL SHIBUYA内)
時間:11:30〜21:00
休館日:不定休
03-6427-5955
https://www.diesel.co.jp/art/

text : Shiyo Yamashita