悲恋を描いた名作のブロードウェイ公演をスクリーンで。『シラノ・ド・ベルジュラック』のチケットを5組10名様にプレゼント！

鬼才デヴィッド・ルヴォーが演出、ケヴィン・クラインとジェニファー・ガーナーの主演で、2007年にブロードウェイのリチャード・ロジャース劇場で上演された舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』の映像版が、2020年3月13日（金）より東劇（東京）他で全国順次公開に。おなじみの悲恋の物語が、迫力の映像でスクリーンに甦る。

2007年にブロードウェイのリチャード・ロジャース劇場で上演された舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』の映像版が、2020年3月13日（金）より東劇（東京）他で全国順次公開に。『NINE』や『屋根の上のヴァイオリン弾き』で知られる鬼才デヴィッド・ルヴォーが演出、名優ケヴィン・クラインがシラノを、ジェニファー・ガーナーがロクサーヌを演じて評判となった舞台の映像が、遂に日本公開される。

本場ブロードウェイの舞台を中心に数々の傑作を映画館で楽しめるように、とのコンセプトで始まった「松竹ブロードウェイシネマ」。今回取り上げるのは、17世紀フランスに実在した剣豪の作家、シラノ・ド・ベルジュラックの悲恋を描いた、エドモン・ロスタンによるあまりにも有名な戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』だ。この作品は1897年のパリでの初演以来、幾度となく上演されてきたもの。ブロードウェイで初めて英語ヴァージョンが上演されたのは1899年のことで、以降も世界各国で翻訳・上映され、演劇ファンに愛されてきた。

今回映像版が日本公開されるのは、『時計じかけのオレンジ』の原作者アントニー・バージェスが1970年代に翻訳・脚色したブロードウェイ再演版。演出のデヴィッド・ルヴォーはトニー賞に5回ノミネートされた名演出家だ。剣術の達人で詩人でもありながら、容姿へのコンプレックスから恋する相手に気持ちを伝えられないシラノ役を演じるケヴィン・クラインは、1988年公開『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でアカデミー賞助演男優賞を受賞、2017年公開の実写版映画『美女と野獣』に、主人公ベルの父モーリス役で出演。同年には舞台『プレゼント・ラフター』でトニー賞演劇主演男優賞を受賞している実力派だ。

またシラノが思いを寄せる活発で美しい従妹ロクサーヌを、ドラマ『エイリアス』で2001年度ゴールデングローブ最優秀女優賞（テレビドラマ部門）と全米映画俳優組合賞を受賞、2013年作『ダラス・バイヤーズクラブ』などで知られるジェニファー・ガーナーが熱演。またシラノの友人でロクサーヌが慕う美男子クリスチャンの役は、2006年公開の映画『プラダを着た悪魔』などの出演で知られ、2003年の舞台『テイク・ミー・アウト』でトニー賞演劇助演男優賞候補となったダニエル・サンジャタが演じている。

ロクサーヌに向けて、クリスチャンの代行で美しい恋文を書き続けるシラノの姿には感涙必至。ルヴォーはこの物語を「言葉の祝祭」とコメントしているが、クラインの演技はそんな言葉が引き起こす魔法を見事に体現している。約2時間のラヴ・レター、映画館で浸りきって。

『シラノ・ド・ベルジュラック』

2020年3月13日（金）より東劇（東京）他全国順次公開
配給：松竹 〈米国/2007/ビスタサイズ/141分/5.1ch〉　　　
日本語字幕スーパー版
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PRESENT

text : Shiyo Yamashita