浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトを体感。「浅間国際フォトフェスティバル2022」が開催中

浅間山麓の美しい自然の中でさまざまな写真体験ができるアートフォトの祭典「浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA」が、2022年9月4日(日)までの会期で開催中だ。2022年は御代田町の複合施設MMoPでのリアル展示と、ヴァーチャル空間での展示「PHOTO ALT」の2本立てとなる。

浅間山麓の美しい自然の中で、五感を使ったさまざまな写真体験ができるアートフォトの祭典、「浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA」が、2022年9月4日(日)までの会期で開催中だ。今回は御代田町の複合施設MMoPでの「PHOTO MIYOTA」と、ヴァーチャル展示空間「amana virtual museum」での「PHOTO ALT」の2本立ての展示となる。

イェレナ・ヤムチュック|YelenaYamchuk”ODESA,2014-2019”展示風景
イェレナ・ヤムチュック|YelenaYamchuk”ODESA,2014-2019”展示風景

「浅間国際フォトフェスティバル」はアートフォト専門誌『IMA』のエディトリアルディレクター・太田睦子と共同キュレーターであるアイヴァン・ヴァルタニアンのキュレーションのもと、国内外の優れた写真家たちの作品を屋内外に展示するフェスティバルとして2018年にスタート。3年ぶりの開催となる今回のテーマは、写真の本質と可能性を示唆する「Mirrors & Windows」。「鏡」に反射し、「窓」の向こう側に写真家たちが見せてくれる景色を見ながら、アフターコロナの明日に向かう地図を描いていけたらという思いから掲げられたテーマだ。手前:エリック・ケッセルス|Erik Kessels “My Feet,2014”、奥:ロレンツォ・ヴィットゥーリ|Lorenzo Vitturi “Dalston Anatomy,2013”手前:エリック・ケッセルス|Erik Kessels “My Feet,2014”、奥:ロレンツォ・ヴィットゥーリ|Lorenzo Vitturi “Dalston Anatomy,2013”

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ヴィヴィアン・サッセン|Vivian Sassen”Venus & Mercury,2019”展示風景

「PHOTO MIYOTA」に参加するのは、細倉真弓、石内都、キム・ジンヒ、グレゴリー・エディ・ジョーンズ、エリック・ケッセルス、木村和平、小林健太、ピクシー・リャオ、トーマス・マイランダー、水谷吉法、森山大道、野村佐紀子、大杉隼平、セルジオ・スメリエリ、ロバート・ザオ・レンフイ、ヴィヴィアン・サッセン、沢渡朔、ロレンツォ・ヴィットゥーリ、イェレナ・ヤムチュック、吉田志穂の20名。国内外の豪華な顔ぶれの写真家たちの作品が、その場に合わせたインスタレーションで展示されているほか、会期中はイベントやワークショップなどの数々も実施される。

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ヴァーチャル空間での展示「PHOTO ALT」でも新しい写真体験ができる。

「PHOTO ALT」では、自由自在に拡張するインタラクティブなミュージアム空間に、フェスティバル期間中は若手日本人アーティストの写真作品を展示。作品鑑賞に加えて、作品をクリックして解説を読んだりと、好きな時に、自由にアートフォトの世界を楽しむことができる。

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左上から順に© Kenta Cobayashi、 © Hajime Sawatari、© Kazuhei Kimura、© Mayumi Hosokura 左下から順に© Sakiko Nomura、© Yoshinori Mizutani、© Daido Moriyama Photo Foundation

MMoP内に本フェスティバルのスタートと同時にオープンした御代田写真美術館では、フェスティバルのメインスポンサーであるグッチのための特別展示「NEW GENTLEMEN」を開催。木村、小林、沢渡、野村、細倉、水谷、森山の7名が、グッチのグローバル ブランドアンバサダーを務める志尊淳をはじめ、井浦新、石上純也、金子ノブアキ、久住有生、森岡督行、吉田修一を被写体に撮り下ろした作品の展示が。現代日本における新たなマスキュリニティや自由な自己表現に基づく男性たちの在り方を問いかける作品群とともに、鑑賞という枠を超えた没入体験ができる展示方法にも注目を。

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『NEW GENTLEMEN』(IMA photobooks)¥33,000

本展で発表された作品を収録した限定写真集『NEW GENTLEMEN』(IMA photobooks)は、エディションナンバー付き300冊限定で販売中。IMA online storeのほか、8月23日(火)〜28日(土)には森岡が代表を務める森岡書店の銀座店でも販売される。また、7月28日(木)〜9月4日(日)にはグッチ六本木 メンズショップにて、森山が志尊を被写体に撮り下ろした作品をフィーチャーした写真展「NEW GENTLEMEN by Daido Moriyama featuring Jun Shison」が開催されるので、こちらにもぜひ足を運んでほしい。

なお、「PHOTO MIYOTA」会場のMMoPはカフェやレストラン、北欧家具や雑貨を扱うショップなどが並ぶ注目のスポット。夏のアート旅の目的地にぜひ加えてみては。



浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA
会期 : 2022年7月16日(土)〜 9月4日(日)
会場:MMoP(長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1)
時間:10:00〜17:00(屋内展示の最終入場は16:30まで)
定休日:水曜(8月10日を除く)※屋外展示は自由に観覧可能
入場料: 500円(一部建物のみ有料、小学生以下無料)
https://asamaphotofes.jp/


text : Shiyo Yamashita

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浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトの画像_1
イェレナ・ヤムチュック|YelenaYamchuk”ODESA,2014-2019”展示風景
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浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトの画像_2
手前:エリック・ケッセルス|Erik Kessels “My Feet,2014”、奥:ロレンツォ・ヴィットゥーリ|Lorenzo Vitturi “Dalston Anatomy,2013”
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浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトの画像_3
ヴィヴィアン・サッセン|Vivian Sassen”Venus & Mercury,2019”展示風景
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浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトの画像_4
ヴァーチャル空間での展示「PHOTO ALT」でも新しい写真体験ができる。
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浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトの画像_5
左上から順に© Kenta Cobayashi、 © Hajime Sawatari、© Kazuhei Kimura、© Mayumi Hosokura 左下から順に© Sakiko Nomura、© Yoshinori Mizutani、© Daido Moriyama Photo Foundation
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浅間山麓の自然の中で最前線のアートフォトの画像_6
『NEW GENTLEMEN』(IMA photobooks)¥33,000
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石内都|Ishiuchi Miyako ”連夜の街Endress Night,1981-“ 展示風景
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