『クマのプーさん』の世界を体感する喜び。PLAY! MUSEUMで企画展示「クマのプーさん」展が開催中

東京・立川のPLAY! MUSEUMでは、イギリス人作家のA. A. ミルンによる名作童話『クマのプーさん』の展覧会を、2022年10月2日(日)までの会期で開催中。挿絵を担当したE.H.シェパードが1950〜60年代に描いた貴重な原画約100点とミルンのことばで、『クマのプーさん』の物語世界を辿る、またとない機会だ。

東京・立川のPLAY! MUSEUMでは、A.A.ミルンの名作童話『クマのプーさん』の世界をE.H.シェパードの挿画とともに楽しむ企画展示「クマのプーさん」展を、2022年10月2日(日)までの会期で開催中だ。

E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965 年 E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.
E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965 年 E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.
『クマのプーさん』が世界中で愛される理由を解き明かす、「Pooh A to Z」~クマのプーさんはどうして愛されるのか? 「クマのプーさん」展 展示プラン
『クマのプーさん』が世界中で愛される理由を解き明かす、「Pooh A to Z」の展示。提供:PLAY!  撮影:高見知香

『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』は1924〜28 年にかけてイギリスとアメリカで出版された、2冊の詩集(『クリストファー・ロビンのうた(When We Were Very Young』と『クマのプーさんとぼく(Now We Are Six)』)と、2冊の物語(『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』と『プー横丁にたった家(The house at Pooh Corner)』から成るシリーズ。ミルンは1920年に生まれた一人息子、クリストファー・ロビンのためにこのシリーズを書き上げた。

あああああ
E. H. シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957 年 E. H. Shepard, Illustration for The World of Pooh by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.
E. H. シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957 年 E. H. Shepard, Illustration for The World of Pooh by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.
E. H. シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957 年 E. H. Shepard, Illustration for The World of Pooh by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.

クリストファー・ロビン少年のクマのぬいぐるみプーと仲間たちが過ごす日常を生き生きと綴ったミルンの文章に合わせて挿画を描いたのは、挿絵画家で風刺漫画家でもあったE.H.シェパード。本展では、シェパードが出版社のダットン社のために1950〜60年代に描いた貴重な原画約100点を展示。シェパードの絵とミルンのことばで、『クマのプーさん』の物語世界をじっくり辿るものとなっている。

ああああ
楕円形の展示室が「百町森(100 エーカーの森)」に。提供:PLAY!  撮影:高見知香

会期中、PLAY! MUSEUMの楕円形の展示室は、物語の舞台である「百町森(100 エーカーの森)」に変身。クリストファー・ロビンとプーや仲間たちが過ごした「夢のような時間」が体験できる。ここではミュージシャンの坂本美雨の朗読を通して、展示された詩の一部を味わえるのも楽しい。

2022年の「アッシュダウンの森」Photo: Kanon Okamoto
2022年の「アッシュダウンの森」Photo: Kanon Okamoto
あああああ
映像インスタレーション「アッシュダウンの森」の展示風景。プーさんと仲間たちの森を散歩する気分が味わえる。提供:PLAY!  撮影:高見知香

会場には本展の監修を務めた安達まみ(聖心女子大学教授)が、プーさんが今なお世界中で愛される秘密を解析、A to Zの26 項目に絞って文章や写真、立体で紹介するコーナーや、物語の舞台となったイングランド南部のアッシュダウンの森を本展のために撮り下ろした映像をインスタレーション展示したコーナーも。

PLAY! CAFE「フィッシュ&チップス」¥1,480
PLAY! CAFE「フィッシュ&チップス」¥1,480
PLAY! SHOPの様子。
PLAY! SHOPの様子。提供:PLAY!  撮影:高見知香

会期中、併設のPLAY! CAFEでは、シェパーズパイやフィッシュ&チップス、トライフルなど、『クマのプーさん』の故郷イギリスの伝統料理やスイーツなどが楽しめる。また、PLAY! MUSEUM利用者のみ入場できるPLAY! SHOPには、暮らしに取り入れたいインテリア小物からアパレル商品、文房具まで、多彩なグッズが並んでいるので、ぜひこちらもチェックしてみてほしい。


企画展示「クマのプーさん」展
会期:〜2022年10月2日(日) ※10月8日(土)〜11月27日(日)名古屋市美術館へ巡回予定
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F)
開館時間:10:00〜18:00(日時指定制)
入場料:一般 ¥1,800 、大学生 ¥1,200、高校生 ¥1,000、中・小学生 ¥600、未就学児無料/特典つき
042-518-9625
https://play2020.jp/


text : Shiyo Yamashita