“スポーツの秋”の興奮は続く!世界各地でスポーツを盛り上げる、注目すべき熱きアスリート15

日本中が感動したラグビーW杯を始め、マラソングランドチャンピオンやバスケット&バレーのW杯など、この秋もたくさんのスポーツイベントが世界各地で行われた。そしてこれから本格的なウインタースポーツシーズンに。

そこで、この秋、盛り上がった競技のなかから話題を呼んだ、またはこれからブレイクしそうなネクストスターや来年の東京五輪でも活躍しそうな選手をピックアップ。インスタグラムでシェアされたプライベート写真なども交えて一挙ご紹介。気になるアスリートをマークしておけば、これからのスポーツ観戦もさらに楽しめるはず。

来年の東京でW杯の感動再び!?  松島幸太朗(ラグビー)

1万5000人が集まった東京・府中での日本代表選手報告会や、ボクシング井上尚弥の世界戦を生観戦、メディア出演など、多忙な日々を送っている松島。今年のラグビーW杯で日本史上最多となる5つものトライを奪ったスピードスターは、その後も鮮やかなプレーを見せてくれた。

準々決勝では南アフリカに敗れ、4強入りこそ逃したが、日本代表のベスト
入りの大きな原動力に。バックスプレーヤーとしては小柄な体格で大きな男たちを置き去りにし、縦横無尽にピッチを走り回った松島選手は、左ウイングの福岡堅樹選手とともに、その爆発力から高級スポーツカーに例えて「ダブル・フェラーリ」と形容され、対戦相手にとっては脅威な存在に。松島にボールが渡るたびに、客席から大きな歓声が沸き上がっていた。

ジンバブエ人の父と日本人の母の一人息子として誕生した松島のルーツは、準々決勝で対戦した南アフリカ。6歳で日本に移り、桐蔭学園高校ではチームを全国制覇に導くも、卒業後はより高みを目指して南アフリカへ渡り、スーパーラグビー・シャークスの育成クラブで武者修行。海外で力を付け、南アフリカの20歳以下の代表候補合宿メンバーに選ばれるまでに。ただ、本人は日本代表として強いチームに勝つために応じなかった。

前回のW杯(イングランド)では全試合に先発し、日本の歴史的3勝に貢献。今回はW杯で日本代表最多の通算5トライを記録。

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閉幕から約10日が経過した現在も、テレビで代表選手を見かけない日はない。想定を上回る盛り上がりに、〝W杯ロス〟という言葉もよく耳にする。しかし松島の視線はすでに未来へ。さらなるレベルアップのため、「厳しい環境に自分自身を置きたい」と欧州のリーグに挑戦する意向も示し、次回のW杯ではベスト4を狙えるチームにしなければと固く決意している様子。また福岡らも表明している7人制への挑戦も視野に入っているとか。東京五輪であのステップ、俊足を生かしたプレーが大舞台で再び観られるかもしれない。

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日本が世界に誇る絶対女王  野口啓代(スポーツクライミング)

大会での囲み取材やインタビューなどでも、一つ一つ丁寧に質問に受け答えし、しっかりと自分の考えを述べる姿が印象的な彼女。東京五輪新種目のひとつ、スポーツクライミングにおいて日本が世界に誇るクライマー野口啓代は、これまで国内外の大会で数々のタイトルを総なめにしてきた絶対女王だ。

高校1年生の時に世界選手権リード種目で日本人女子初の表彰台となる3位入賞を果たし、以降、第一人者として活躍している。大学へ入学した年に初めてW杯で優勝し、プロとして活動することを決意したという。当時のスポーツクライミング界は、今のように注目度も高くなく、スポンサーなどの支援先にも恵まれない状況下からのスタート。そんな厳しい時代を経験している野口の覚悟は想像に難くない。

ただ、どんな時も世界一になりたい一心と、登ることに魅了されていたからこそ、大好きなクライミングを続けられたのだろう。常にそうした気持ちを大切にし、クライミングと向き合ってきたからこそ、今では彼女がトライする姿を見て、〝すごく楽しそうに登っている〟〝私もやってみたいな〟という人が増え、野口は憧れの存在になっている。

そんな彼女の「登り」は、指の力や腕力だけに頼らずしなやかで美しい。テンポもよく動きに無駄がない。美しさはクライミングだけではない。日本が誇るクールビューティーは、165cmの体に、鍛え上げられた美しく無駄のない筋肉でモデル顔負けのスレンダーなスタイルを維持。競技時には気合を入れるために真っ赤なネイルを施したり、赤のリボンで髪を束ねるなど、女性らしさも忘れない。インスタでアップしたプライベート写真もオシャレで素敵と評判だ。

今年、東京・八王子で行われた世界選手権の女子複合決勝で2位と日本人最高位で東京五輪日本代表に内定。「本当に夢のようでまだ信じられない」と涙した姿は印象的だった。その東京五輪は彼女にとって最初で最後の五輪。そして現役最後の舞台。ぜひ、彼女のクライミングを見届けて。

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BBCが選んだ「2019年の女性100人」に!今日和(相撲)

「相撲」という言葉を聞くと、男性のスポーツとイメージするが、女性もレオタードの上にまわしを締めたスタイルで、土俵で熱戦を繰り広げている。相撲はオリンピックの正式競技入りをめざし、1990年代から国際的な普及も進められている。

そんな中、昨年、一人の若者の姿を追った18分の短編ドキュメンタリー映画『相撲人(原題 LITTLE MISS SUMO)』がNETFLIXで公開された。同作品では立命館大学相撲部員で、女子アマチュア相撲界のトップとして活躍し、伝統の壁に立ち向かう今日和の奮闘に密着。これが大きな話題を呼んでいる。


Photo:twitter by @didimae  (Producer 『Little Miss Sumo』)
この秋10月に、今(こん)日和は英国の公共放送BBCの「女性が未来を動かすとすれば、未来はどのような姿になるだろうか」をテーマにした「2019年の女性100」の一人に選ばれた。

小学1年生で相撲を始めた今はめきめきと頭角を現したという。中学の相撲部は自分以外すべて男子部員で高校時代も中学の男子部員相手に稽古を続けた。現在、立命館大学でも男子部員に交じって稽古に励んでいる。そうした努力の甲斐もあって、世界女子選手権では2018年と2019年に準優勝と実績も残している。

日本の大相撲は女人禁制で、女性はプロにはなれない。厳しい現実に直面しながら、それでも決して後ろを振り向かなかった。女子相撲の競技人口が少ない状況下で相撲を続けられたのは、スポーツができることへの感謝の気持ちがあったからこそ。今日和にはスポーツができない環境で育つ子どもたちへ相撲を教え、相撲競技人口を増やしたいという夢もあるようだ。

現在は小学生に相撲を教えるボランティア活動や、将来、発展途上国のアフリカで相撲を教えるために必要な語学の勉強や、そのために必要な知識をゼミで学ぶなど、学業にも意欲的に取り組んでいるという。限界を決めず、自分らしく生きる21歳の女性が、世界を変えるかもしれない。

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photos:Getty Images・AFLO・Twitter・nstagram text:Misaki Morie

まだまだ続く、熱き注目アスリートたち

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稲垣啓太(ラクビー)“笑わない男”が今年の流行語大賞にもノミネートされた。無表情を貫く一方で、W杯では強豪アイルランド撃破後に感極まって男泣き。その姿に多くの人がもらい泣き。職人のように黙々と体を張ってこなす稲垣、意外にもスコットランド戦のトライが代表7年目にして初トライ。
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スパイクに「NIIGATA」の文字を刺繍したり、母校・新潟工業高校へ天然芝整備費を寄付するなど、故郷新潟愛にも溢れる優しい男。ライダースジャケットもモデル風に着こなすオシャレ番長。インスタでもスタイリッシュな写真を公開し、「カッコいい!」と絶賛の声も。Instagram@gaki.keita
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八村塁(バスケットボール)NBAドラフトでワシントン・ウィザーズから1巡目全体9位で指名を受け、大きな話題に。1巡目での指名はなんと日本人史上初の快挙。しかもNBA開幕戦で見事デビューを果たし、アジア人最速100得点にも到達。日本のみならず世界が彼に注目している。
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今夏、自身のSNSで「次の『テラスハウス』に応募しようかなぁ」など、長年番組のファンだと発言。ついにゲスト出演が実現。番組内では「高身長で大人な女性が好き。これまで年下とお付き合いしたことはない」と恋愛観にまつわる赤裸々トークも。Instagram@rui_8mura
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大迫傑(マラソン)日本記録保持者で、9月のマラソングランドチャンピオンシップ優勝候補として注目を集めた。結果は惜しくも3位で、この大会で東京五輪代表内定とはならなかったものの、残り1枠の最有力候補とみられている。東京五輪で金メダル獲得の瞬間を見てみたい!
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日本の常識にとらわれないスタンスで、挑戦し続ける彼が考えるのは、日本人選手の価値向上や、「陸上を稼げる仕事に」という熱い思い。SNSでの’21年3月頃を目処に大会創設という宣言には前日本記録保持者の設楽悠太も「全力で協力する!」とSNSで表明。Instagram@suguru_osako
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橋岡優輝(陸上・走り幅跳び)世界選手権では7m97㎝の8位で日本勢初の入賞を果たした陸上界のニュースター。父は棒高跳びの元日本記録保持者で、母も100mハードルと三段跳びで日本選手権を計5度制覇。本人も昨年のU20世界陸上で金メダルを獲得するなど、実力も折り紙付き。
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人気俳優、横浜流星似と噂されるイケメン。実はいとこの橋岡大樹もサッカー・J1リーグの浦和レッズに所属。しかも、こちらも東京五輪出場を目指す。競技は異なるが、切磋琢磨しあう同年代の二人。W橋岡の夢舞台出場が叶うことを願う。Instagram@h_yuki123
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楢﨑明智(スポーツクライミング)世界選手権では優勝した兄・智亜と東京五輪の出場権を争ったが、最終種目リードでの落下が響き5位に。「クライミングをやっていて、こんなに悔しいのは初めて」と吐露。「智亜を倒せるのは明智しかいないといわれるぐらい強くなりたい」とリベンジを誓う。
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兄に負けず劣らずイケメンの弟・明智。しかも身長186cmとスタイルも抜群。他の競技でも才能を開花させていたかも!? “進撃の巨人”や、“エヴァンゲリオンの初号機”と呼ばれたこともあったとか。Instagram@_narasakiInstagram@_narasaki
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中西麻耶(パラ陸上・100m/走り幅跳び)UAEで行われたパラ陸上世界選手権の女子走り幅跳び(義足T64)で5m37を跳んで初優勝。パラリンピック、世界選手権を通じて初優勝の快挙を成し遂げ、4大会連続となるパラリンピック代表に内定した。東京では6mジャンプを目標に。
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美人ジャンパーとしても知られ、アスリートならではの鍛え上げられたスタイルの良さにも視線が集まる。過去に役所広司主演の人気ドラマ『陸王』に女性記者役で出演。また、過去には競技資金を集めるためにセミヌードカレンダーを発売する活動も。Instagram@mayanakanishi
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石川真佑(バレーボール)大山加奈、木村沙織、荒木絵里香など、女子バレーで多くの名選手を輩出してきた下北沢成徳高校の出身。今年からVリーグの東レアローズに加入。9月に行われたW杯バレーで代表デビューし、ブレーク。新人とは思えない落ち着いたプレーを見せた。
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身長173cmの体で繰り広げられるプレーは美しくビッグスケール。さらにハートも強い。男子バレー日本代表エース・石川祐希は実の兄。兄妹揃って東京五輪代表に選出される可能性も十分にアリ。コートで見せる笑顔は老若男女誰もが虜に。Instagram@mayu_00514
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阿部詩(柔道・女子52kg級)今年4月に尊敬する兄・一二三と同じ日本体育大学へ進学。世界選手権女子52kg級では兄の目の前で、憧れのリオ五輪女王を破って、2連覇を達成。まだ19歳だが、相手の不意を突く攻撃にも動じることがない。何事にも動じないのが彼女の強さだ。
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くりくりとした大きな瞳。人なつっこく、笑顔がキュートな19歳は、何事もポジティブにものごとを捉えるタイプ。練習や試合の合間の買い物が1番の楽しみだという。11月9日に行われた天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典ではあでやかな着物姿を披露。 Instagram@abe_uta
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開心那(スケートボード)東京五輪で初採用されるスケートボードは、フィギュアスケートに負けないくらいティーンエイジャーが大活躍。北海道苫小牧出身で11歳(なんと2008年生まれ!)の開はパーク競技で日本選手権優勝に続いて、国際大会でも優勝するなど勢いが止まらない。
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小学生だから……なんて侮るなかれ。大人顔負けのテクニカルな技を堂々とこなす姿に観客は大熱狂。まさに天才キッズ。インスタグラムからはピュアにスケートボードを楽しんでいる様子がうかがえる。日本史上最年少のオリンピアンが誕生する日も近いかも.。Instagram@cocona.hiraki
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野中美波(サーフィン)今年アメリカで開催された世界ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ女子U-18で銀メダル、昨年のショートボード年間グランドチャンピオンを獲得。148cmと小柄だがダイナミックでキレのあるアグレッシブなサーフィンを見せる。今、注目のジュニアサーファーだ。
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颯爽と波に乗る姿は男子も惚れ惚れするほどダイナミックでカッコいい。7月の東京五輪テストイベントでも金メダルを獲得している実力派の次世代スター。早朝から波に乗るなど、サーフィン漬けの日々を送る18歳。通信制の高校に通いながら、学業とサーフィンを両立。Instagram@minami_surf
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清水希容(空手・女子形)経済誌『Forbes JAPAN』も「世界を変える30歳未満30人」に選出するなど大注目。空手歴はすでに17年。全日本選手権6連覇中で、今年もKARATE1プレミアリーグ 3度優勝するなど好調だが、全く油断なし。理想の演武を追求し、日々汗を流している。
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その端正な顔立ちから、「かわいすぎる空手家」や「空手界の綾瀬はるか」とファンも多い。ただ、ひとたび演武に入ると、表情はガラッと豹変。鋭く射抜くような目つきで、その場がピンと張りつめた雰囲気に変わる。笑顔がキュートな普段の姿とのギャップも大きな魅力。Instagram@kiyou_1
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岩渕麗楽(スノーボード)平昌五輪ビッグエアで4位入賞。世界を転戦するスーパー高校生は、今季もイタリア・モデナで行われたW杯の同種目で今季初優勝、通算4勝目を挙げた。実は中学1年でプロボーダーに転向している彼女。見た目の可愛さとは相反するダイナミックなジャンプで魅了。
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17歳の可愛い雰囲気の一方で、落ち着いた一面も。昨年はXゲームズの女子ビッグエアに日本人で初出場、初メダルの快挙。その活躍の裏にはトップアスリートのトレーナーを務める木場克己とのトレーニングの成果も現れているようだ。Instagram@leila_iwabuchi
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