眼から鱗のフラワーベースに出合った!

リモートワークにも慣れてくると、家の中をもっとどうにかしたい、と思うものですね。このところ、撮影や打ち合わせでの雑談の内容がインテリアの話題になっています。特に20代から30代前半のスタイリストさんたちは、今どきの、素敵な花器を扱っているお店に詳しい! 話を聞いていると、花を飾るセンスに欠ける自分でも新しいフラワーベースが欲しくなってきました。できれば作家ものがいい。

約6000円ほどでした。
約6000円ほどでした。

そんな私の欲望にズドンとはまった品がございます。こちら、辻有希さんの一輪挿し。

お洒落な方々におすすめされて行ってみた松陰神社のThis。先週末からちょうど辻さんの個展を開催していました(3月13日まで!)。北海道をベースに、木で暮らしを豊かにするアイテムを制作されている方。初めて現物を拝見し、オブジェとしてその場をモダンに彩ってくれる作品の数々に惚れぼれしました。その上、器やアクセサリーとしての機能が備わっている。目を奪われたのは壁掛けの一輪挿し。ボリューミーなおにぎりのような形の木を鉄染めし、穴をひとつあけています。「え、これどうやって水を入れ替えるのですか?」とお店の方に尋ねたら、なんと、水は入れない一輪挿しでした。つまり、ドライフラワー用の花器とのこと。水のいらない花器なんて、眼から鱗でした! ズボラな自分にぴったり! 残念ながら壁掛けは個展初日にソールドアウトしており、展示しているだけでしたので、1点残っていたこちらを購入させていただきました。

なんでしょう、小学2年生の息子がいる騒がしい家とは思えない静謐な空間が、花器のコーナーにだけ生まれております。さらに、手触りが素晴らしく滑らか! 脱いだ服を洗濯機に入れろ、ゴミはゴミ箱に!と言い疲れた自分の心が癒されていくのを感じます。お気に入りの花器が増えていく生活って、いいですね。

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エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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