BURBERRY 2017 SEPTEMBER COLLECTION 秋色の夢をつかまえて

菅原小春が選ぶ2017 SEPTEMBER COLLECTIONのベストルック・その１。「この色合わせがタイプです。プラスティックドレスにムートン、という素材の違うイエローのレイヤードに、足もとは青をポイントにしたアーガイルソックスの色の対比。そしてゴールドのサンダルで足もとを締めているので全部がカジュアルすぎないところもいいですね」

菅原小春が選ぶ2017 SEPTEMBER COLLECTIONのベストルック・その２。「ビッグシルエットなフォーファーコートを一枚で着ている大胆さに惹かれました。ピンクのかわいらしいトーンにキャップ、というツイストをきかせた一筋縄でいかないスタイリングも好みです」

菅原小春が選ぶ2017 SEPTEMBER COLLECTIONのベストルック・その３。「透け感のあるチェックのトレンチコートはドレスのように着ているのに、どこかストリート感もあるスタイル。全身トラッドなチェック柄の足元に、赤のソックス＆ヒールサンダルというはずしが、女性を美しく見せてくれるバランスだと思いました」

ショー開始前、フロントロウの菅原小春。本誌特集でも着こなした、落書きをしたようなアーティなオーバーサイズトレンチをドレスのようにまとって。ボリュームあるスタッズつきのブーツと合わせてパンクなムード。

ゲストのアジョワ・アボアーは鮮やかなブルーのフォーファーコートを着て、耳元にビジューピアスをオン。彼女のスタイリッシュなムードにエレクティックな今回のスタイルはよく似合う。

モデルのジョーダン・ダンとカーラ・デルヴィーニュもフロントロウに。ショートカットのカーラはトムボーイなムードで、ジョーダンは華やかに、それぞれ自分らしいスタイルでバーバリーを着こなした。

ケイト・モス＆ナオミ・キャンベルというスターがフロントロウに揃うのも英国を代表するブランドならでは。仲良く二人で来場して談笑する姿は、さすがの貫禄。

会場となったのは、約２５０年前に建設された「オールド・セッションズ・ハウス」。裁判所だったこの場所をイベントスペースとして改修し、こけら落としとなったのが、今回のバーバリー 2017 セプテンバーコレクションのショー。ブランドの伝統と革新が、アップデートされた歴史ある建物のムードと絶妙にマッチした。

今回のコレクションのテーマ「British Photography」にちなみ、会場となったオールド・セッションズ・ハウスではインスピレーション源となった写真を写真展「Here We Are」として10月1日まで一般公開している。キュレーションは、プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのクリストファー・ ベイリー、写真集専門の書籍店「クレール・ド・ルーエン」のディレクターであるルーシー・クマラ=ムーア、 フォトグラファーのアラスデア・マクレアン。「ソーシャルポート レート」と呼ばれるイギリスの社会的風景を捉えたドキュメンタリー写真約200点が、コレクションピースとともに会場に展示された。