味をつきつめるための
"実験結果の記録"

「とにかく食べることが好き!」と語るLicaxxxさん。趣味の料理では麺の太さを変えたり、味つけを調整したり、自分好みのレシピを極めていくことが楽しいと語る。「音楽と料理は本質的には似ているのかも。楽曲制作でも、ミキシングでちょっとあの音が足りないとか、多いとか細かく整えていくんです。そこに正解はないけど、自分の感覚を作品にするという点では同じですね」

1 慣れた手つきでヒダを作るLicaxxxさん。料理を作るときは音楽をかけ、新譜のチェックを同時に行う

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そんな"つきつめる"という作業をする中で、実験結果の記録として利用を始めたのがインスタグラム。料理だけをアップする専用アカウントを開設した。「写真のルールは、5秒以内に撮ること。あくまで食べるのが目的なので時間はかけません。文言も『汁多め』や『縦切り』など自分へのメモが中心です」

2 今回のメニューは餃子。「白菜はざっくり切って、食感が残るように。皮に薄く具をのせるのがはみ出さないコツ!」
3 一気に焼こうとすると火の通り方にムラができるため少量ずつ。中強火で焼き上げるときれいな焼き目に
4 タレは、ライム、ナンプラー、日本の魚醤を混ぜたエスニック風のオリジナル。最後にコリアンダーを散らして完成!
5 寄りで撮ったり、こだわりのお皿を使ったりと、テクニックを駆使して数秒でシズル感のある写真に

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個人的な記録をあえて公開するのは、友人への私信という役割も兼ねているから。「生活していると、メールするほどじゃないけど誰かに伝えたいことってありますよね。インスタグラムが、自分の中にしまっておくことと直接連絡することの間を埋めるプラットフォームになってくれているんです。コメントで『食べたい!』などの反応が来るとやっぱりうれしいし、人に見られている緊張感があると趣味の深掘りもはかどりますね」

6 ハーブやスパイスは多数常備。ズッキーニとホタテのサラダにはディルをアクセントに添えた
7 中華鍋を購入して作った本格的なエビチリ。「撮影する際、湯気をとらえるのもおいしそうに見せるポイントです」

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りかっくす●1991年、東京都生まれ。DJ、ビートメイカー、ラジオ・パーソナリティ。インターネットラジオ「Tokyo Community Radio」を主宰している。Instagram: @licaxxx1 料理のレパートリーを発信中のアカウントは@licoockxx

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