STYLE
クラシックなフォルムのバッグから引き出された内側のライニングに、新たなデザインや用途を見出すメゾンのコード“Anonymity of the Lining (ライニングの匿名性)”を反映した「5AC」バッグ。女優・三浦透子さん、モデル・モトーラ世理奈さん、アーティスト・西村宏堂さんが、自身の個性や価値観とリンクするスタイルで、「5AC」バッグの魅力を表現する。
Style 01
女優 / 三浦透子
Toko Miura
今見えている部分以外も
知りたいと思わせる
存在になりたい
凛とした存在感、心に残る演技で注目の三浦透子さん。普段のスタイルはライダースやデニム、Tシャツといったベーシックなアイテムを好み、普遍のスタイルとヘリテージを再定義した新ライン「アイコンズ」のセットアップもよく似合う。「流行に左右されず、タイムレスに愛用できるものが私のワードローブの基本ですね。“5AC”バッグは変化が激しいモード界でずっと存在感を放ち続けているのが魅力的だと思います。内側のライニングを引き出すという大胆な発想のデザインは、私たちは今や自然と受け入れるようになっています。メゾン マルジェラは当たり前じゃなかったことを当たり前にしているのがすごいですよね」。
「5AC」バッグ〈H18×W26×D13㎝〉¥262,900・ジャケット ¥411,400・中に着たセーター¥130,900・パンツ ¥239,800・シューズ ¥137,500／マルジェラ ジャパン クライアントサービス（メゾン マルジェラ）
多様なフォルムに変貌する
バッグの新色
引き出されたライニングを中に戻せばクラシックなシェイプに変貌するという、メゾンらしいユニークなアイデアが特徴の「5AC」バッグ。その多面性や内に秘めたクリエイティビティは、彼女の女優や澄んだ声で表現される歌手としての活動への姿勢とリンクする。「観客やクリエイターの方々に、今見えている部分だけではなく、内側も見てみたいと期待させる存在でいたいです。そのためには、仕事以外にアートや建築、大学時代に専攻していた数学など別の分野にも関心を持ち、人として豊かになっていかなければならないと思っています」。
「5AC」バッグ〈H18×W26×D13㎝〉￥262,900・ジャケット ¥411,400・中に着たセーター¥130,900・パンツ ¥102,300・スカーフ ¥79,200／マルジェラ ジャパン クライアントサービス（メゾン マルジェラ）
Profile
みうら とうこ●1996年北海道生まれ。2002 年サントリー「なっちゃん」のCMでデビュー。最新の出演映画は『スパゲティコード・ラブ』、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』にも出演予定。歌手としても注目されており、デジタルシングル「通過点」が配信中。
Style 02
モデル・女優 / モトーラ世理奈
Serena Motola
「5AC」バッグは
大好きな古着にも合わせて
自分になじませていけたら
インサイドアウトのフェアアイルニット、伝統的なタッターソールチェックのドレス、レースのブラウスといった異なるピースがクラフツマンシップによって一体化し、新たに生まれ変わったドレスは、古着を愛用するモトーラさんの感性に共鳴する。「時を経た古着のようにも感じられるし、私が好きなロマンティックな要素にもときめきます。“5AC”はライニングを引き出すと新たな機能性やデザインが生まれるという遊び心に惹かれますし、大人のステージに引き上げてくれそう。私のポップなワードローブに引き締め役として合わせたいです」。
「5AC」バッグ〈Ｈ24×Ｗ35×Ｄ17㎝〉¥336,600・ドレス ¥682,000・ソックス ¥14,300・シューズ ¥182,600／マルジェラ ジャパン クライアントサービス（メゾン マルジェラ)
チェーンストラップで軽やかに
「バッグは小さいサイズを選ぶことが多い」というモトーラさんにぴったりのチェーンストラップ付きのミニサイズ。ニットベストが融合したシャツと、しつけ糸のような白いステッチが施されたキュロットにはメゾンのコードが凝縮されている。「メゾン マルジェラは、普通は洋服に使わない素材を使ったり、思いもよらない組み合わせをするので驚きます。ジョン・ガリアーノさんの過去のクリエイションについても勉強しているところなんです」。メゾンについて知っていくにつれて、「今買っておけば、これからの人生を一緒に歩めるんだな」と思うようになっている。「少しずつメゾン マルジェラが似合う女性になっていけたら」。
「5AC」バッグ〈H15×W22×D10㎝〉￥228,800・シャツ ￥204,600・キュロット ¥267,300・ソックス ¥14,300／マルジェラ ジャパン クライアントサービス（メゾン マルジェラ）
Profile
もとーら せりな●1998年東京都生まれ。2014年モデルデビュー。2021年10月にヴィジュアルストーリーやセルフスタイリング集、ゲストを招いた対談などをまとめた『SERENA MOTOLA.』を発売。女優としても活躍し、Amazon プライムビデオ『雨に叫べば』（12月16日配信開始）に出演している。
Style 03
アーティスト / 西村宏堂
Kodo Nishimura
「適切」を問い直す
メゾンの精神に共感する
僧侶、メイクアップアーティスト、LGBTQアクティビストである西村宏堂さん。デニムジャケットと解体されたトレンチを融合したコートに映えるのは、新作の色鮮やかな生分解性ラバーの「5AC」バッグ。「メゾン マルジェラのアイテムを見ると多くの人は“これでいいの？”と思うのでは。 特定のジャンルに属する要素を、全く異なるものと関連させることで新たな文脈を見出すというメゾンのコード“Appropriate the Inappropriate（不適切を適切化する）”に共感します。周囲に“男性でメイクをしていいの？”“お坊さんでハイヒールを履いていいの？”と思わせる私の発信の仕方とすごく似ているな、と思うんです」。
「5AC」バッグ〈H24×W38×D14㎝〉¥235,400・コート￥547,800／マルジェラ ジャパン クライアントサービス（メゾン マルジェラ）
自分らしく生きる後押しができたら
トーションファブリックを採用したチェック柄のライニングとデルフトブルーのラバーの組み合わせが目を引く新作「5AC」バッグ。メゾンの新たなコード“Inverted Snobbery （スノッブ意識の反転）”のアイデアを反映して、オートクチュールの繊細なテクニックを用いたコートにはフィッシュネットのような無骨なチュールが施されており、西村さんはこうした型にはまらないクリエイションにも勇気づけられている。「典型的な“男性”“女性”に見える装いは自分には合わない。社会の期待や常識といったようなものにはすごく違和感があるんです。そうした私の思いと共通点があるメゾン マルジェラが世界的に支持されているという事実は希望を持たせてくれます。私はジェンダーニュートラルな姿をすることによって皆の視野を広げ、そして誰かが自分らしくいることを後押ししたいんです」。
「5AC」バッグ〈Ｈ24×Ｗ38×Ｄ14㎝〉 ¥235,400・コート ¥1,048,300／マルジェラ ジャパン クライアントサービス（メゾン マルジェラ）
Profile
にしむら こうどう●1989年東京生まれ。NYのパーソンズ美術大学などを経てメイクアップアーティストに。2016年浄土宗僧侶の資格を取得。2021年米『TIME』誌の「次世代のリーダー」に選出される。『正々堂々』に続く著書『THIS MONK WEARS HEELS』を来年、英独仏で出版予定。
マルジェラ ジャパン クライアントサービス
https://www.maisonmargiela.com/jp
0800-000-0261
photography: Takemi Yabuki〈W〉 styling: Ayaka Endo hair&make-up: Yuko Aika〈W〉（Toko Miura） hair: Yusuke Morioka〈eight peace〉（Serena Morola） make-up: Tamayo Yamamoto (Serena Motola) text: Itoi Kuriyama
