【人生100年時代のジュエリー vol.04】PIAGET

モダンなクリエーションでファッション界隈からも人気が高いスイスのハイジュエラー、ピアジェ。独創的なアイコンジュエリーの魅力に迫る。

50代で買うなら

クルクルと回転する仕様が唯一無二の「ポセション」。量感あるシルエットにフルダイヤモンドを贅沢にあしらったリングは、一本で存在感を放つステートメントピースとなる。

「ポセション」リング〈K18PG、ダイヤモンド〉¥2,147,200/ピアジェ コンタクトセンター(ピアジェ)

20代で買うなら

照りつける太陽を表現したコレクション。繊細なゴールドチェーンとダイヤモンドの輝きが、スキンジュエリーのように肌に寄り添う。

「ピアジェ サンライト」ネックレス〈K18PG、ダイヤモンド〉¥466,400、ブレスレット〈K18PG、ダイヤモンド〉¥393,800/ピアジェ コンタクトセンター(ピアジェ)

ユニークな発想と、精緻で美しい仕上がりをこの手に

岡部(以下O) 突然なんですが、ピアジェって個性的なブランドですよね。1990年にデビューしたアイコンジュエリーの「ポセション」をはじめ、他のジュエラーであまり見かけないデザインが多い。

本間(以下H) スイスのブランドということもあり、いわゆるフランスの老舗とはまったく違うアプローチが特徴ですよね。もともとウォッチメーカーとしての歴史が長いこともあり、高級時計に負けないようなインパクトのあるピースが多い印象です。

 本間さんは「ポセション」をお持ちだと聞きました。

 イエローゴールドに一周ダイヤモンドをあしらったリングを持ってます。すごくボリューム感があるのにつけ心地もよく、装いを選ばず合わせられるので気に入ってます。ちなみにこのリングをはじめ、クォリティの高いファインジュエリーは、ダイヤモンドのセッティングが違うんです。テーブルファセットの八角形の向きが、整然と揃っている。

 ファセットの角度ですか! 今まで気にしたこともなかったです。これからルーペを持ち歩かないと……ちなみに、回転する構造が特徴の「ポセション」。撮影で実際に触れてみて、そのスムースさに驚きました。

 いくつものパーツを、寸分の違いなく組み立てていないとあの仕上がりにはならない。ウォッチメーカーとして培ったクラフツマンシップがなせる技です。

 「ポセション」も素敵なんですが、今個人的に狙っているのは「ピアジェ サンライト」コレクションのブレスレットかネックレス。燦々と輝く太陽の光をスタイリッシュに解釈したコレクションです。

 ピアジェらしいカラーストーンを使ったジュエリーも人気のコレクションですが、今回選んだのはミニマルなデザインですね。

 最近、ゴールドチェーンの重ねづけがムードなんです。このネックレスとブレスレットはシンプルながら、「ピアジェ サンライト」コレクションならではのトライアングルモチーフ、そしてダイヤモンドのあしらいが他にはなく、きゃしゃながらラグジュアリー。発売以来ウィッシュリストに入れています。

 確かに、ピアジェのジュエリーはシンプルなデザインでも、どこかにツイストが加えられているから、重ねづけにぴったり。これから露出が増える季節に合わせて、とびきりモードなスタイリングに取り入れたいですね。

Profile

本間恵子

時計・ジュエリー専門ジャーナリスト。ジュエリーデザイナーという経歴に基づく鋭い目利きと、圧倒的な知識を武器に、メディアでの執筆やテレビ出演など幅広く活躍するエキスパート。

岡部駿佑

美しいものをこよなく愛するエディター。専門分野はランウェイとジュエリー&ウォッチSPUR.JPでYouTube連載もスタート。デジタルとプリントを横断して活動。

※この特集中、以下の表記は略号になります。PG(ピンクゴールド)

SOURCE:SPUR 2021年7月号「人生100年時代のジュエリー」
photography:Masanori Akao〈whiteSTOUT〉 styling:Lisa Sato〈bNm〉 text:Shunsuke Okabe

FEATURE
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