Saila Kunikida
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Cartier

国木田彩良 × カルティエ
Self Indulgence ―愛する、私へ―

アフリカのサバンナを駆ける美しきパンサーを象った“パンテール”に、愛する者たちの願いを宿した“トリニティ”や“ジュスト アン クル”。誰もが憧れるトップジュエラー、カルティエの歴史は1847年の始まりからずっと、手にする女性ひとりひとりの物語と共に綴られてきた。
SPUR.JPのアニバーサリーを記念する連載ストーリー第3弾は、ジュエリーというファンタジーで女性たちを彩ってきたカルティエと、メゾンのお膝元であるパリで育ったモデル、国木田彩良によるコラボレーション。
日常をプレシャスに変えるカルティエのファインジュエリーを、ホリデーシーズンの高揚と一緒に。

STYLE

キラキラと街が華やぐこの季節、カルティエを纏うのは自分を慈しみ、ジュエリーとの時間を楽しむひとりの女性。デイリーの装いにも特別なドレスアップにも、ホリデーの煌めきのトッピングを。愛する私へ、プレシャスなジュエリーが贈る2つのスタイリング。

HERITAGES

その歴史は1847年に遡る。フランスが誇るジュエリー&ウォッチブランド、メゾン・カルティエ。ハイジュエラーとしての伝統を脈々と受け継ぎながらも、創業当初からDNAに刻まれてきたのは大胆かつ革新的なクリエイティビティだ。“パンテール”や“トリニティ”のジュエリーや、“サントス”、“タンク”のウォッチなど、幾年もの時を経て今なお愛される数々の名作がカルティエの輝かしいヒストリーを飾ってきた。世界各国の王室や名だたるセレブリティが認めた美と伝統、そして職人技。女性たちが憧れるメゾンの物語を10のエピソードで紹介する。

  • カルティエ3兄弟による革新のスピリット

    宝飾師のルイ=フランソワ・カルティエが1847年に創業したメゾンを飛躍的に発展させたのが、孫息子ピエール、ルイ、ジャックの3兄弟だ。パリ本店でジュエリー界を先導したルイ、NYへの進出を果たしたピエール、そしてロンドン店を任されたジャックはインドのマハラジャたちとも交流を深めた。カルティエの精神は3人により形作られ、世界各国の王室御用達ブランドとなるまでに成長を遂げた。

    Archives Cartier © Cartier

  • ルイ・カルティエが生んだガーランドスタイル

    アール・ヌーヴォー全盛にあって、時流に反しフランスの古美術や東洋の研究に没頭したルイ・カルティエ。彼は未知の素材だったプラチナを初めてジュエリーに取り入れ、ネオクラシカルな“ガーランドスタイル”を確立した。ダイヤモンドを引き立てる繊細なプラチナジュエリーの輝きは、ルイの先見性なくしては誕生しなかった。

    © Cartier 2009

  • ミューズ、ジャンヌ・トゥーサンが打ち出した新しい女性像

    「ラ パンテール」(パンテールのような女性)と呼ばれた、メゾンのミューズであり、1933年にハイジュエリー部門の責任者になったジャンヌ・トゥーサン。彼女の独創的なアイデアと、大胆さを体現するクリエイションである“パンテール”は、今なおメゾンの代表的な作品として広く知られている。

    Nils Herrmann © Cartier

  • 歴史に刻まれたアイコンたち

    カルティエのジュエリーはスクリーンで輝く女優たちも虜にした。グロリア・スワンソンはお気に入りのロッククリスタルのブレスレットを『サンセット大通り』(1950年)などの映画でも着用している。またエリザベス・テイラーは3番目の夫マイク・トッドに贈られたルビーとダイヤモンドのジュエリーをはじめとする歴史的なピースを数々所有していた。

    Vincent Wulveryck, Collection Cartier © Cartier

  • 語り継がれるモナコ公妃グレースの婚約リング

    メゾンの伝説を不朽のものにしたスターと言えば、グレース・ケリーも欠かせない。モナコのレーニエ公は10.48カラットのエメラルドカットのダイヤモンドにバケットダイヤをあしらったカルティエのリングを婚約指輪として贈った。最後の出演作『上流階級』でも愛の証として肌身離さず身につけていたグレース。

    ©︎ AFLO

  • 史上初のリストウォッチ、“サントス”の誕生

    世界初の実用腕時計もカルティエの発明だ。名作“サントス”は、ルイ・カルティエの友人で飛行家のアルベルト・サントス=デュモンの「飛行中でも手を離さずに使える時計があれば」というリクエストから生まれた。懐中時計が主流だった時代に誕生した画期的な発想。ここにもメゾンのパイオニアスピリットが息づいている。

    © Cartier

  • 新時代のジュエリー、“LOVE”と“ジュスト アン クル”

    NYのカルチャーシーンが全盛を迎えた1970年代、その自由な時代の空気を映すジュエリーがデザイナー、アルド・チプロによって生み出された。スクリュードライバーで装着するビスモチーフの“LOVE”と1本の釘から着想された“ジュスト アン クル”。ユニセックスな提案で、ジュエリーの楽しみ方自体を変えたと評される新しい時代のジュエリーの誕生だ。

    © Cartier

  • キャサリン妃が纏った伝説のティアラ

    英国王室のキャサリン妃が結婚式で身につけたのは、後光が差すように見えるデザインから“ハロー(光輪)ティアラ”と呼ばれた歴史あるもの。エリザベス女王の父であるジョージ6世が、愛する妻のため1936年に贈ったカルティエのティアラだ。エリザベスは18歳の誕生日にこのティアラを受け継ぎ、妹のマーガレットも着用するなど歴代の王女たちの頭上を飾っている。

    ©︎ AFLO

  • 現代アートにおける、先駆的なメセナ活動

    ジュエリーの世界における伝統を継承する一方で、先駆的なメセナ活動にも注目が集まるカルティエ。中でも象徴的なのが、1984年の設立から世界のアートシーンを支援してきたカルティエ現代美術財団。フランス企業としても前衛的な取り組みで、北野武や建築家の石上純也など、日本人作家の作品やキャリアにスポットライトを当ててきた。

    © Cartier

  • ハリウッドを席巻する、世紀のハイジュエリー

    2018年に公開されたハリウッド大作『オーシャンズ8』の独占ジュエリーパートナーを務めたカルティエ。作中で登場したパリュールは、メゾンのミューズにちなんで“ジャンヌ トゥーサン”と名付けられた。1931年にジャック・カルティエがナワナガルのマハラジャのためにデザインしたアーカイブをモチーフにしたこのマスターピースは、パリのラペ通りにあるハイジュエリーアトリエの職人の手によって、わずか8週間で制作されたという。

    Photo by Barry Wetcher © 2018 Warner Bros, Entertainment Inc.

10 ESSENTIALS

大胆なスピリットとエレガンスに溢れるカルティエのプレシャスジュエリーから、リアルプライスの10点を厳選。憧れのマイ・エッセンシャルをあなたの一生のパートナーに。

SPECIAL MOVIE

ジュエリーを愛する女性たちの日常のワンシーンを、エモーショナルにとらえたカルティエ×国木田彩良のスペシャルムービー。マチネからソワレまで、どんなシーンでもあなたを輝かせる夢の世界へ。