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HERMÈS

紅甘 × HERMÈS
SPUR UP —駆け抜けるモード—

『SPUR.JP』10周年記念連載、最後を飾るのはエルメス。話題の映画『イソップの思うツボ』で主演を務める注目の若手女優、紅甘のフレッシュな魅力を、フォトグラファー鈴木親のレンズが捉えた。テーマは「SPUR UP」。日本のモードシーンに拍車をかけ、軌跡を描くこと。ファッション、そして映画シーンを駆け抜けるサラブレッドのフレッシュな魅力に、エルメスのモダンなクリエイションが呼応する。

STYLES

女優、紅甘とフォトグラファー鈴木親のタッグが紡ぎ出すデイドリーム。エルメスならではのモダンでラグジュアリーなライディングスタイル。

HERITAGES

馬具職人としてキャリアをスタートさせた創業者、ティエリ・エルメス。180年以上にわたる歴史の中で生み出されてきた名作は数知れず。ファッション、ライフスタイル、ジュエリー、そしてタイムピースに至るまで、ファンを魅了してやまないメゾンのヘリテージを、10のエピソードと共に紐解こう。

  • 創業者ティエリ・エルメス

    ドイツのクレフェルドに生を受けたティエリ・エルメス。若くして馬具職人として卓越した技術で評判を獲得した彼は、1837年にパリに工房を設立。ナポレオン3世をはじめ、王侯貴族に支持され、たちまちエルメスは上流階級のライフスタイルに欠かせない存在となる。

    創業者ティエリ・エルメス ポートレート
    © SANTIAGO et ROTTIER

  • ロゴから垣間見る、メゾンの哲学

    現在用いられているエルメスのロゴは、フランス人画家アルフレッド・ド・ドルーの作品『四輪馬車と従者』をモチーフに、1945年から使用されてきたもの。御者が描かれていない、四輪馬車と従者のロゴからは、創業当初からメゾンのDNAに刻み込まれた、顧客のライフスタイルに寄り添う姿勢が垣間見える。

    エルメスのロゴのルーツである、フランス人画家アルフレッド・ド・ドル―の作品「四輪馬車と従者」。 © Hermès

  • 初のバッグ “サック・ア・セル”

    19世紀後半、産業革命に伴いライフスタイルに変化が訪れたヨーロッパ。エルメスは1892年、初のバッグである “サック・ア・セル” を製作。鞍を入れるために製作されたこのバッグは、後に旅行用鞄へ転用されたほか、アイコニックな “ケリー” や “バーキン” といった名品へとそのエスプリが継承されている。

    1892年に製作された “サック・ア・セル”。© Hermès

  • 腕時計 “ポルト・オニヨン” 誕生秘話

    馬具に始まり、最高級のレザーグッズの代名詞として成長を遂げたエルメス。1912年には、初となる腕時計 “ポルト・オニヨン” を製作。これは3代目社長エミール・エルメスが、自身の娘ジャクリーヌのためにデザインしたもの。その後1920年代から時計作りを本格的に開始する。

    1912年に製作された “ポルト・オニヨン”。 © Hermès

  • タイムレスな “シェーヌ・ダンクル” の生みの親

    4代目社長ロベール・デュマは、ノルマンディー地方の海辺を散策中に船をつなぐ錨の鎖をヒントに、1938年にシルバーブレスレット “シェーヌ・ダンクル” をデザイン。その後メゾンを象徴するモチーフとして、ジュエリーのみならず幅広く再解釈され、引用されてきた。

    4代目社長 ロベール・デュマ ポートレート © Hermès

  • ウォッチ産業への参入

    本格的なウォッチメイキングに着手したエルメスは、1978年に時計事業の支社にあたる「ラ・モントル・エルメス社」をスイスのビエンヌに設立。同年にはデザイナー、アンリ・ドリニーによる “アルソー” を発表し、話題を集めた。

    ラ・モントル・エルメス社 © Hermès

  • “ケープコッド” の誕生と進化

    エルメスのタイムピースの中で、最もよく知られるデザインのひとつが “ケープコッド”。1991年にアンリ・ドリニーによってデザインされて以来、マルタン・マルジェラによるドゥブルトゥールストラップのモデルや、昨年発表されたミラネーゼブレスレットの最新作など、様々なバリエーションで登場してきた。

    ブレスレットを二重に巻いたドゥブルトゥールストラップの初代 “ケープコッド” © Hermès

  • ピエール・アルディがもたらした革新的なジュエリーコレクション

    1990年にエルメスのシューズ クリエイティブ・ディレクターに就任したピエール・アルディ。2001年からはジュエリー部門のクリエイティブ・ディレクターを兼任。5代目社長のジャン=ルイ・デュマの「ヴァンドーム広場にはない、自由なクリエーションを」という意思を引き継ぎ、独創性溢れるジュエリーを生み出してきた。

    ピエール・アルディ ポートレート © Alexis Armanet

  • 造形の美を謳うハイジュエリー

    2010年から2年に1度発表されてきたエルメスのハイジュエリー。昨年パリで披露された最新コレクション “アンシェヌモン・リーブル” では、メゾンを象徴するモチーフである “鎖” を、自由な解釈で表現。しなやかな造形美と、卓越した技術が光るマスターピースが揃う。

    “アンシェヌモン・リーブル” ネックレス “アダージュ” © Karim Sadli

  • メゾンのエスプリが凝縮された最新タイムピース

    本年度SIHHでヴェールを脱いだ “ギャロップ ドゥ エルメス”。アメリカ人デザイナーのイニ・アーシボングは、馬具のデザインから着想を得て、ミニマルモダンなデザインを考案。シンプリシティが際立つケースに、エレガントなブレスレットを組み合わせたその佇まいは、フェミニンでありながらどこか中性的な印象を与える。

    © Mel Bles

10 ESSENTIALS

モードラバーがこぞって愛用するエルメスのジュエリーとタイムピース。一生物にふさわしい、珠玉のデイリーエッセンシャルを厳選してご紹介。

SPECIAL MOVIE

女優、紅甘が誘うモードな乗馬の世界。デイリーな装いも、ドラマティックなドレスも、エルメスのジュエリーがあれば心強い。