STORY

各界の第一線で活躍する女性3人に聞いた、「バッグと私」にまつわるストーリー。毎日の生活に欠かせない、パートナーともいえるバッグ。だからこそ、セレクトや使い方を通して、それぞれのファッションからライフスタイル、アイデンティティまでもが見えてくる。

STORY 01

モデル 森星
Hikari Mori

「自己表現の楽しさを知るきっかけをバッグがくれた」

すらりと伸びた手脚に、華やかな笑顔。雑誌や広告等で幅広く活躍するモデルの森星さんは、NYでヘアカットしたばかりというフレッシュなスタイルで現れた。手にしたリップスティックカラーの「フェラガモ ステューディオ バッグ」は、少女のような天真爛漫さとハッピーな笑顔を引き立てる。ファッショニスタ、そしてジェットセッターでもある彼女にとって、常に持ち歩くバッグの存在とは?

旅の多様なシーンにも
フィットする愛用バッグ

「普段は黒メインのコーディネートが多いこともあり、このバッグの黒のミドルサイズを愛用しています。海外へ行くことも多いので、容量も多く、旅の様々なシーンにフィットする洗練されたムードはとても重宝しています。でも、今後は色を取り入れたスタイルにも挑戦していきたいと思っていたので、このリップスティックカラーはアクセントとして活躍してくれそうですね。以前、クリエイティブ ディレクターのポール・アンドリュー氏にお会いしたこともありますが、彼の描く女性像は、フェミニンさと同時に決して媚びない強さがあって、まさに今の私の理想にフィットするものだと感じました。このバッグのデザインにも、そういった女性像を感じますね」

旅行には本やサングラス、私物のフェラガモのピアスを携えて。「このバッグはイタリアのカプリ島に映えそう!最近のお気に入りの旅先なんです」と森さん。バッグ(H25×W29×D14.5cm)¥250,000/フェラガモ・ジャパン(サルヴァトーレ フェラガモ)
そのほかすべて本人私物

自己表現を楽しみ、そして
時代を超えて愛せるもの

「バッグは、私にファッションの楽しさを教えてくれた原点となるものかもしれないです。中学2年生のころ、ティーン誌の読者モデルを始めたのですが、他のモデルの子たちが学校指定のスポーツバッグにバッジをつけてカスタマイズしているのを見て、衝撃を受けました。『ファッションで自分を表現するのって、こんなに楽しいんだ!』と。また最近は、知人から、家族の間で受け継がれてきたヴィンテージバッグを譲り受ける機会があったんです。タイムレスなアイテムを、時代を超えて愛する贅沢さを教えてもらいました。このしなやかなレザーのフェラガモ ステューディオ バッグも、長く愛用して変化を楽しんでいきたいですね」

バッグ(H25×W29×D14.5cm)¥250,000・ブーツ¥98,000/ともにフェラガモ・ジャパン(サルヴァトーレ フェラガモ)
シャツワンピース¥65,000/アオイ(MSGM p.m.) ピアス¥42,000/ステディ スタディ(トムウッド)

PROFILE

Hikari Mori
森星

1992年、東京都生まれ。モデルとして幅広いジャンルの雑誌やCM、ショーなどでも活躍中。6月末にはファースト写真集が発売予定。毎シーズンコレクションにも参加、ポール・アンドリュー氏が手掛ける初のミラノコレクション(サルヴァトーレ フェラガモ)のショーにも来場した。

STORY 02

現代アーティスト
小松美羽
Miwa Komatsu

「バッグひとつで自由に身軽でいたい」

透き通った白い肌に華奢な容姿。色がほとばしる力強い作風とは裏腹に、筆を手にしていないときの小松美羽さんは、自然体でとてもチャーミング。ライブペイントでの絵の具の飛沫を落とし込んだドレスに、品の良いファンゴカラーの「フェラガモ ステューディオ バッグ」。しなやかだけど強さを併せ持つバッグは、その柔らかな物腰の向こうに、真っ直ぐな情熱を抱える彼女にぴったり似合う。

どんな時も頼れる
大人の女性のバッグ

「普段人前に立つことも多いんです。個展のレセプションや、会食に招かれたり。そんなシーンでは上品なデザインのバッグが大人の女性として恥ずかしくないスタイルに欠かせないので重宝しますね。いつも、打ち合わせのメモやスケッチ、何でも書き込むクロッキー帳に愛用のペン、それに突然の出張に備えて持ち歩いている海外のお金が入ったポーチなど、自分でも『何が入っているんだろう?』って思うくらい荷物がいっぱいになりがち(笑)。だからしっかり入るこのサイズ感がちょうどいい。旅に行く時もバッグひとつでフットワーク軽く動けるように。絵を描いていない時はなるべく身軽に、自由でいたいんです」

バッグ(H30×W35×D18cm)¥275,000・サンダル¥83,000/フェラガモ・ジャパン(サルヴァトーレ フェラガモ)
そのほかすべて本人私物

心が安らぐ
ファンゴカラー

「“ファンゴ”ってイタリアでは泥を意味するそうなんですが、これは日本の土色とは違ってとっても上品なカラーですよね。私の作品は原色の世界だったりするので、バッグの優しい色使いに心が落ち着きます。修行のために毎年タイを訪れるんですが、あちらでは生まれた曜日ごとにラッキーカラーがあって私はオレンジ。このオレンジのガウンにもよく映える色味で気に入っています。ちょうどもうすぐまたタイに行く予定なんです。一年に一度、心も体も清めて、また次の作品に向き合う。今年は12月に日本橋三越で大個展を開催しますし、海外のアートフェアや香港での個展も予定しています。立体作品にも力を入れていきたいし、もう国内外どこでもバッグ一つ片手に、足取り軽く、全方位で(笑)がんばります」

クロッキー帳を数冊持ち歩いて、どんなときもインスピレーションを描く。バッグ(H30×W35×D18cm)¥275,000/フェラガモ・ジャパン(サルヴァトーレ フェラガモ)

PROFILE

Miwa Komatsu
小松美羽

1984年、長野県生まれ。2014年、出雲大社に『新・風土記』を奉納。2015年には狛犬作品が大英博物館に所蔵され日本館に永久展示、翌年にはNYのワールドトレードセンターに『The Origin of Life』が常設されるなど、国際的な活躍も目覚しい現代アーティスト。

STORY 03

ファッションディレクター
濱中鮎子
Ayuko Hamanaka

「自分の人生と一緒に育つもの」

そのファッションやライフスタイルまで、同世代の女性たちの憧れの存在であるファッションディレクターの濱中鮎子さん。ネイビーが美しい「フェラガモ ステューディオ バッグ」に、ラモーンズのヴィンテージTシャツとインディゴ染めのサテンパンツ。仕上げのインディアンジュエリーまで計算されたカジュアルミックスには「長く愛用できるもの」に惹かれるようになったという、彼女の審美眼が詰まっている。

人生に寄り添う
レザーバッグの魅力

「『レザーは育っていくものだ』って、ある女性に言われたことがあるんです。どんな持ち方をするか、住んでいる場所の気候ひとつをとっても風合いは全然違ってくる。だからレザーのバッグには自分の人生になっていく楽しみがあると教えてもらいました。この深い青がどんな風に馴染んでいくのか……。普段の私はコンサバティブではないから、バッグもかっちりとしたフォーマルより少しラフさが欲しいんです。柔らかなレザーの質感やスタッズのディテール、大人っぽく持てるんだけど程よい抜け感もある。それが今の自分のスタイルに合うのかなって思います」

大好きなキャット柄のポーチとデザインアイデアを書き留めるノートはバッグの中の必須アイテム。バッグ(H25×W29×D14.5cm)¥250,000/フェラガモ・ジャパン(サルヴァトーレ フェラガモ)
そのほかすべて本人私物

価値のある
良いものを手に

「最近、少しずつでいいからいいものを揃えていきたいなと思うようになりました。時間の経過がそのまま財産になるような、価値あるもの。独立、結婚とここ数年で自分の生活が変化したのも大きいのかもしれません。日々忙しく駆け抜けるより、家での時間を大事にしようとか、自分を整えようとか、ちょっとしたことに気を配るようになってから、ストレスの根源は自分自身だったんだって気づきました(笑)。バッグなら流行で選ぶのではなく、長く、大切に持てるもの。オリジナルのブランドでも、気持ちよく着てもらって、残してもらえる物作りをしたいなって考えています。好きな人にたくさん会って、いろんな話を聞きながら、好きな仕事をしていく。理想のペースにやっと少しだけ近づけたかな」

バッグ(H25×W29×D14.5cm)¥250,000・ブーツ¥150,000/ともにフェラガモ・ジャパン(サルヴァトーレ フェラガモ)
パンツ¥32,400/ビームス ジャパン(ウーア) 右手バングル¥310,000・二連ネックレス¥98,000・ストーンネックレス¥45,000 /すべてカオス表参道(ヴィンテージ)そのほかすべて本人私物

PROFILE

Ayuko Hamanaka
濱中鮎子

1980年、熊本県生まれ。大手セレクトショップでのプレスやディレクター経験後に独立。2018年春夏より自身のブランド、ウーアを立ち上げ、フリーのディレクターとしても活躍中。インスタグラムに登場する愛猫チャイ坊のファンも多数!

ステディ スタディ TEL:03-5469-7110 アオイ TEL:03-3239-0341 カオス表参道 TEL:03-6432-9277 ビームス ジャパン TEL:03-5368-7300