WEEKEND Max Maraの
旅するアイコンバッグが日本上陸
「パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン」​

旅をコンセプトにした「パスティチーノ ワールドツアー」のプロジェクトとは?
そして、バッグが作られた背景や込められた思いは?
より深く「パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン」を知るための2つのストーリー。

story

What’s PASTICCINO WORLD TOUR?

ウィークエンド マックスマーラのアイコン、"パスティチーノ バッグ"が世界を旅して、各地の伝統や卓越した職人技術にオマージュを捧げるプロジェクト。旅のスピリットを反映したカプセルコレクションの第3弾は、日本が舞台だ。シルクジャカードのボディと組紐の技術で仕立てたボールクラスプが織りなす、オリエンタルかつモダンなムードは、スタイリングのアクセントに。イタリアの自由な発想によって、新たな解釈が加えられた日本の伝統美は、私たちの目にも新鮮に映る。

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日本が誇る​
クラフツマンシップを​
詰め込んで

限定バッグは、日本の老舗企業2社が協賛した。印象的な生地は、1843年に京都で創業した歴史あるファブリックメーカー、川島織物セルコンによる、豪華なシルクジャカード。豊富なアーカイブの中からふさわしい色柄が選ばれた。最高級の帯や装束に用いられる、プレシャスなタッチと気品あふれる艶が特徴。バッグのシグネチャーでもある、ボールクラスプは、1927年の創業以来4世代にわたって帯締めや羽織紐を手作りしている中森組紐店の職人が手がけた。工房で一つひとつ上質な糸でボール部分をくるむ工程が手作業で行われた。丁寧な作りと、長く受け継がれてきた職人技術が、バッグにスペシャルな魅力を与える。

1 クラスプを製作した中森組紐店。最初に糸を"紐"にする「糸撚り」の工程だけで約20日ほどかかる。写真は染色作業 2 "紐"をクラスプの球体に巻きつける。技術を要する最も難しい作業だ 3 5人の職人が、今回のコレクションのために何千個もの球体を作った 4 川島織物セルコンは、企画から製糸、縫製まで社内で手がける。伝統的な手織りと機械織りの先進的なテクノロジーを融合させて、精緻な織物を生産する 5 膨大なアーカイブの中からコレクションのために選択されたのは、自然を礼賛する美しい色柄

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6つのバリエーションと2サイズで展開。バッグ"瑞鳥唐草"〈H20×W34×D11〉¥163,900/マックスマーラ ジャパン(ウィークエンド マックスマーラ)

Interview with Nicola Gerber Maramotti

パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン プロジェクト
アンバサダーを務めるニコラ・ガーバー・マラモッティに、バッグの魅力と日本の"美"についてをインタビュー

Interview with Nicola Gerber Maramotti
Q1
"パスティチーノ バッグ"の魅力について改めて伺います。特別な点を挙げるとするなら?
A
イタリア語で"小さなお菓子"を意味する"パスティチーノ"。2016年に誕生して以来、ブランドを代表するバッグとして人気を誇っていますが、何より誕生秘話がユニークなんです。デザイナーが、祖父母の家で家族と食べたペストリーの記憶がコンセプトやフォルムのインスピレーションとなっています。家族、古い思い出、おいしい食べ物……。そうした懐かしくて温かみのある要素がファッションと結びついて、唯一無二のアイコニックなデザインとなりました。
Q2
各国の伝統や文化をデザインに落とし込む"ワールド ツアー"はどのようにして始まったのでしょう?
A
私たちは、新型コロナウイルスの流行によって、しばらく海外に出られない時期を経験しました。改めて旅の素晴らしさを伝える、バッグを通して広い世界にある美しいアートや伝統技術に触れてほしい、そういった願いから始まったプロジェクトです。各地のクラフツマンシップを守り、尊重し、バッグに取り入れることが大きな目的です。そして、旅というキーワード自体が、ブランドのDNAとも通じるもの。なぜなら旅に出るのは"ウィークエンド"ですよね?
Q3
バッグを手がけた、川島織物セルコンと中森組紐店。両者とプロジェクトを進めるきっかけや工程について記憶に残っていることを教えてください。
A
日本は、世界の中でも最も伝統的な生地の歴史を持つ国のひとつ。"パスティチーノ バッグ"にとって、ぴったりの旅先だと言えます。中でも、伝統技術を現代につなぐふたつの老舗企業と縁がありました。川島織物セルコンへは実際に赴き、素晴らしいアーカイブの中から今回のコレクションにふさわしい色柄をデザイナーたちが選択しました。それぞれの色柄には、自然の美しさが描かれており、持つ人の人生がより豊かになるような意味合いを込めています。100年近くにわたって家族で経営している中森組紐店は、組紐に愛を注ぎ続ける姿勢に感銘を受けました。手作業でクラスプに用いる玉を作る様子は、まるでオートクチュール。1日にたった8個しか作れないのですから!
Q4
バッグに似合うスタイリングや活躍しそうなシーンを教えてください。
A
伝統的なクラフツマンシップをデザインに落とし込んだバッグではあるのですが、日々の着こなしに取り入れてもらえることを期待しています。特に、日本の方たちは、異なるテイストを組み合わせて自分のものにするのが上手ですよね。日本に滞在している間、リアルなストリートウェアを観察していると、プレイフルな着こなしを楽しんでいる方を多く見かけます。多様な持ち方ができるのも、バッグの特徴です。レザーハンドルはデイリーにぴったりですし、クロスボディだとフレッシュにも持てます。クラッチバッグとしてギュッと腕に抱えれば、まるでベストフレンドのように愛すべき相棒になるはず。特に小さいサイズは、若い世代に人気で、ナイトアウトや旅のお供にもおすすめ。リップにスマートフォン、お財布だけ入れて……。アクティブな現代人のライフスタイルになじむバッグだと思います。
Q5
最後にニコラさんが感じる、日本独自の美しさとは?
A
日本には最先端のテクノロジーがあると同時に、深い歴史を持つ伝統技術があること。それは何よりも尊いことです。その技術を家族や仲間で支え、丁寧に受け継ぐ姿はイタリアの工房のやり方とも、マックスマーラ社の信念とも通じます。そんな共通点を見つけられたことが、今回の取り組みを有意義なものにしました。また、日本での滞在中、改めて東京は刺激的な街であると実感しました。たくさんの人であふれているのに、各自が落ち着いた姿勢を貫いているところからも、日本人の丁寧で細部に気遣う性格を感じ、美しいと思いました。

Profile

Nicola Gerber Maramotti●ドイツ出身。マックスマーラCEOのパートナーであり、ブランドのコンシューマーチャネルディレクター。"ウィークエンド マックスマーラ パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン プロジェクト アンバサダー"を務める。