DAY1
WFP国連世界食糧計画
について知ろう
FASHION: 2018年ウインターに引き続き、バレンシアガが国連WFPとコラボした。ロゴブームを牽引してきたとも言えるアーティスティック・ディレクター、デムナ・ヴァザリアが双方のロゴを使ってキャッチーにデザイン。各アイテムの収益の20%を国連WFPに寄付する。
ACTION: 国連WFPは飢餓の撲滅を使命に活動する国連唯一の食料支援機関。紛争や気候変動による干ばつや大洪水により、この3 年間世界で飢餓に苦しむ人の数は増えている。世界の飢餓の状況は国連WFPのメールマガジンやSNSを通じて知ることができる。食料支援のための寄付をして、「飢餓ゼロ」達成のための力になろう。 https://ja.wfp.org/
DAY2
サステイナブルな暮らしは
どうすれば実現する?
FASHION: 2001年のブランド設立当初から動物愛護や環境に配慮した製品作りをモットーとするステラ マッカートニー。2020年夏コレクションのウェアは75%以上エコフレンドリーな素材を原料としている。このドレスは、サステイナブルなビスコースを使用。持続可能に保護管理され、認証を受けたスウェーデンの森林から採取された素材を原料に作られており、森林伐採を引き起こさないことにつながっている。
ACTION: こちらの森林は、北海道の北部に位置する下川町のもの。1980年代に急激に過疎化が進んだが、今は町民が一丸となって、持続可能な社会づくりに取り組んでいる。地域資源である森林を活用することを基本に、地域エネルギーの完全自給と低炭素社会の構築、超高齢化社会にも対応した新たな社会システムづくりを推進し、注目を集める。NPO法人森の生活では、森での暮らしを体験できるプログラムを実施。未来に開かれた町を知るきっかけに。 https://morinoseikatsu.org/
DAY3
使えるものは
何度でもリサイクルを!
FASHION: 2010年にストックホルムで設立されたユニセックスなジュエリーブランド、オール ブルース。すべてにリサイクルされたシルバーまたは18金ゴールドを用い、職人が制作する。デザインから制作までの全工程をストックホルムで行うことで、地域固有の職人技を持続可能にし、その価値を世界に発信している。
ACTION: エコナチュラルで美しい色が人気のネイルカラーブランド、キュアバザーから口紅が初登場。USDA認証を得たオーガニック素材を処方し、レフィルタイプの容器を使用。
DAY4
家の中でできる
エコなことって?
FASHION: スキンアウェアはオーガニックコットンの使用、日本製、ボタニカルダイなどにこだわるブランド。このスリーピングセットもトレーサビリティに基づくオーガニックコットンを100%使用している。肌の弾力を回復し、喉や気管支の抗炎症効果がある「マローブラック」という花から抽出した染料で染色している。
ACTION: ドイツ発ファシーの湯たんぽは、水を入れて冷蔵庫で冷やすと水枕にもなりエアコンの使用を抑えられる。カバーも不要で丸ごと洗浄可能。合成樹脂PVC製だが、指定の宛先に返送すると廃プラスチックを燃焼してエネルギーを回収するサーマルリサイクルへ。
DAY5
ゴミはできるだけ
出さないようにしよう
FASHION: 2018年にヨランダ・ゾーベルがアーティスティック・ディレクターに就任以来、石油由来のプラスチック使用削減を試みるなど、サステイナブルなものづくりに取り組むクレージュ。今季はNPO団体、Instituto-eの協力で食用魚ピラルクーの本来捨てられていたフィッシュスキンをレザーの代替素材として使用した。
ACTION: 高級スーパー、明治屋の紙袋は建築廃材や間伐材を中心としたチップを使用し、環境に配慮されている。でも、それを使用しないことはよりサステイナブル。コットンのマイバッグを持参しよう。
DAY6
プラスチック・フリーを
実現するには?
FASHION: 海洋プラスチックゴミ等の回収・分別・再生・製品化を実施しているスペインのブランド、エコアルフが日本上陸。リサイクル素材や環境負荷の少ない素材のみを使用しており、Tシャツは裁断くずから再生したコットンと、パルプを原料とし、有害廃棄物を出さずに生産したレーヨンを混紡している。
ACTION: プラスチック製ラップの使い捨てをやめ、洗って何度も使えるミツロウラップに。GOTS認証を受けたオーガニックコットンに、抗菌性のあるミツロウとホホバ油、そして木の樹脂を独自にブレンドしたワックスを浸透させており、どんな形にもフィットする。
DAY7
サステイナブルライフを
実現する意思を持とう
FASHION: 2017年のデビュー時から、アップサイクルなコレクションに取り組むマリーン・セル。2020年春夏は、環境破壊や気候変動を経た未来の世界に生きる架空の5 つの種族がテーマ。こちらのルックは、自然破壊の反動からスピリチュアリストの絆を持った人々をイメージしたもの。ドレスは、ナイトガウンやレースの裾、裁断されたあとのいらない端切れなどを再利用し作られた。
ACTION: 2018年スウェーデン議会前で「気候のための学校ストライキ」を行い、気候危機に直面する世代の代弁者となった高校生、グレタ・トゥーンベリさん。彼女の母が書いた、グレタさんがストライキを始めるきっかけと家族の話。世界各国で行なったスピーチも収録。
DAY8
ものを作るときも捨てるときも責任を持って
FASHION: 2019年スタートの日本のブランド、テクストは環境への負荷が少ない原料、工程を重視し、可能な限りトレーサビリティを確保している。たとえばジーンズは岡山県で生産。オーガニックコットン製の糸をインド産の本藍で染めている。
ACTION: ゴミはできるだけ焼却や埋め立てに回さず、リサイクルするのが理想。そのために面倒くさがらずに分別しよう。たとえばビンは、色ごとに再生されるので色別に分けるとリサイクルしやすい。日本一の分別数45品目を掲げる徳島県上勝町はリサイクル率約80%を実現させている。生ゴミはコンポスターで堆肥にしてガーデニングに利用しても。
DAY9
海を守るためにできることを
FASHION: スペイン発のソニアカラスコの2020年春夏のテーマは"33.394759-124.969482"。これは北太平洋にある海洋プラスチックゴミが集まってできた島の座標で、たとえばボタンにはプラスチックを使用していない。
ACTION: 海洋汚染を引き起こすプラスチックゴミ。タンブラーやキャンティーン(水筒)を利用すれば1年あたり約300本のペットボトルの使用を控えることができるという。アメリカ・フロリダで生まれたコークシクルの製品はデザインにも満足。売り上げの一部は「水と衛生をすべての人に」をスローガンに掲げるNPOへ寄付され、その活動に役立てられている。
DAY10
限りある資源を
有効活用するには?
FASHION: スウェーディッシュ ストッキングはリサイクルナイロンを使用。古いレッグウェアを回収し、リサイクルする試みにも取り組んでいる。ロンドンでデザイン、韓国で開発・生産しているNODOのシューズのアッパーは日本のペットボトルなどからリサイクルした素材。
ACTION: インドネシアで偶然目のあたりにした廃材の山を活用したいと2008年にスタートした日本のインテリアブランド、グリーム。かつて線路やカヌー、ドラム缶だった素材を用いてすべて現地の職人たちと作り上げている。スツールの座面にはジャワ島の古民家に使われていたチーク材を使用している。