Miki Ehara &
Chiaki Hatakeyama
×
BOUCHERON

江原美希 & 畠山千明 × BOUCHERON
Modern Connection ―モダンコネクション―

パリの名門ハイジュエラー、ブシュロン。ヴァンドーム広場に初めてブティックを開いたことでも知られる由緒正しいメゾンは、また同時に前衛的な作品でジュエリーの世界に革新をもたらしてきたビジョナリーとしてもその名を轟かせてきた。時代を超えて女性たちを魅了し続ける、そのモダンなビジョンに着想を得てSPUR.JPのアニバーサリー連載第8弾では、東京のモードシーンで唯一無二の個性を放つ2人のモデルを起用したスペシャルストーリーを撮影。クリエイティブなブシュロンのジュエリーを主役に、日常とファンタジーがコネクトする。

STYLES

江原美希と畠山千明、2人の個性のコネクション。ブシュロンのリュクスかつモダンなジュエリーが、日常の一コマをドラマティックに演出する。

HERITAGES

ヴァンドーム広場で最初のジュエラー、ブシュロン。その長い歴史は、常に伝統と革新の連続によって築き上げられて来た。昨年には創業160周年のアニバーサリーを迎えたこのメゾンのヘリテージを、10のエピソードと共に紐解こう。

  • 創業者フレデリック・ブシュロン

    繊維業を営む一家に生まれたフレデリック・ブシュロンは、1858年に家業を離れジュエリーの世界へと飛び込む。初めてブティックをオープンしたのは、当時パリのラグジュアリーの中心地だったパレ・ロワイヤル。クチュールファブリックのようなしなやかなデザインの作品はすぐさまパリ中の顧客を魅了し、フランス流エレガンスの象徴としてメゾンの名を広めた。

    フレデリック・ブシュロン ポートレート

  • 創業当初から受け継がれる、独創的なデザイン

    1867年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したフレデリック・ブシュロンは、その後孔雀の羽根をモチーフにしたネックレスなど数々の独創的な作品を制作。フレデリックと、当時アトリエを率いたポール・ルグランによって考案されたこの作品は、その特徴的なシルエットから “クエスチョンマーク” ネックレスと呼ばれ、メゾンの代表的なクリエイションとして知れ渡る。

    孔雀の羽をモチーフに、アイコニックなクエスチョンマークのシルエットに仕立てられたネックレス。ホワイトゴールド、ダイヤモンド、サファイア、エメラルド製。1882年制作。

  • ヴァンドーム広場に初めてブティックを構えたジュエラー

    パレ・ロワイヤルでの成功を受け、先見の明を持ったフレデリック・ブシュロンが1893年にヴァンドーム広場の26番地にブティックを移転。この場所にブティックをオープンしたジュエラーはブシュロンが初。ノセ邸と呼ばれる高級アパルトマンは、広場の中でもとりわけ自然光の入りが美しく、フランス流アールドヴィーヴルの象徴として訪れる人々を魅了した。

    ヴァンドーム広場に構えるブシュロンのパリ本店。

  • マハラジャとの出会い

    世界中の王侯貴族や大富豪から寵愛を受けたブシュロン。1928年には、パティアラのマハラジャがヴァンドーム広場のブティックを来訪。ダイヤモンドやエメラルドなどがぎっしりと詰まった7個の大きなケースを持ち込みジュエリーをオーダーしたという。制作されたジュエリーは149点。ヴァンドーム広場の歴史でも類を見ない伝説的なエピソードとして語り継がれている。

    パティアラのマハラジャの肖像。

  • 自然、クチュール、建築

    ブシュロンのクリエイションにおいて重要なテーマが、自然、クチュール、建築。中でも自然界から着想を得た作品は数多く、「ナチュール トリオンファント(ありのままの力強い自然)」というフィロソフィーに基づき、写実的な表現による名作を世に送り出してきた。

    ツタの葉をモチーフにした作品。まるで本物の植物かと見紛うリアルな造形美が際立つ。

  • 愛猫ウラジミールとアニマルモチーフ

    ヴァンドーム広場のブティックで、顧客たちの人気を集めたのが、3代目ジェラール・ブシュロンの飼い猫であるウラジミール。かつて広告キャンペーンにも登場したこともあるスター・キャットである彼の影響からか、ブシュロンの作品には個性的な動物たちが度々登場する。

    ウラジミール

  • アイコンジュエリー “セルパンボエム”

    1968年に発表された歴史的な作品 “セルパン”。無限の象徴であり守り神ともいわれるスネークをモチーフにしたこの作品は、その後 “セルパンボエム”と名付けられ、メゾンのアイコンジュエリーとして広く支持される。

    1967年に制作された “セルパン” のデザイン画。コーラルとラピスラズリというユニークな素材の組み合わせがブシュロンならでは。

  • 160周年を記念した「ヴァンドラマ」

    創業160周年を記念し、2018年にパリで開催された特別展「ヴァンドラマ」。メゾンのヘリテージを集約する一方で、先進のデジタルテクノロジーを用いたコンテンツでも注目を集めた。

    「ヴァンドラマ」エキシビションビジュアル。

  • 進化し続けるサヴォワールフェール

    創業から現代まで、前衛的なビジョンを継承し続けるブシュロン。昨年発表されたハイジュエリーコレクション “ナチュール トリオンファント” では、本物の花を用いたリングをはじめ、最新鋭のテクノロジーを駆使した革新的な作品を披露し、大きな話題を呼んだ。

    「ナチュール トリオンファント」のハイジュエリーリング。本物の花に特殊な加工を施し、ジュエリーへと姿を変えている。センターにあしらわれたのは4.16カラットのパパラチアサファイア。

  • ヴァンドーム広場のブティックが新たにオープン

    アニバーサリーイヤーの要として、ヴァンドーム店がリニューアルオープン。ミシェル・グタール監修のもと、ピエール=イヴ・ロションが内装を手がけた店舗には、ブティック、アトリエに加え顧客のための特別な宿泊施設も併設されている。

    装い新たにオープンしたヴァンドームのブティック内から、広場中心のナポレオンの円柱像を望んで。

10 ESSENTIALS

パリの伝統と格式、そして前衛的なクリエイティビティを身につけるという歓び。グラマラスな “セルパンボエム” や、異素材ミックスがモダンな “キャトル” など、デイリー使いにぴったりなリアルプライスジュエリー10点を厳選してご紹介。

SPECIAL MOVIE

日常の一コマを彩る、ブシュロンのクリエイティブなジュエリーたち。個性的なカラーストーン、ミックスメタルのスタイリングをコネクトさせる、マルチパーパスな新作にも注目。