Marie Iitoyo
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BVLGARI

飯豊まりえ × ブルガリ
Starlet —スターレット―

永遠の都ローマにルーツを持ち、1884年に創業したブルガリ。女性らしさを謳歌する華やかな色彩美と彫刻のようにモダンでグラマラスな造形美…イタリアン・フェミニニティの真髄を表現するその大胆かつ優美なジュエリーは、いつの時代も自分らしい魅力でポジティブに生きる女性を賛美している。SPUR.JPのアニバーサリーを記念する連載ストーリー第5弾では、若手女優の中でも際立った存在感を放つ飯豊まりえをヒロインに起用。強いパッションを秘めたファムファタールを、ブルガリのアイコンジュエリーがセンシュアルに彩る。

STYLE

ブルガリを象徴するモダンな“ビー・ゼロワン”と、フェミニンな最新アイコンコレクション“フィオレヴァー”のジュエリーを主役に、大胆かつミステリアスなファムファタールの肖像を捉える。

HERITAGES

イタリアの名門ハイジュエラー、ブルガリが誕生したのは1884年のこと。カラーストーンを巧みに組み合わせた大胆な色彩美と、重厚なボリューム感、彫刻のような美しいフォルム…ブルガリの持ち味である揺るぎない独自のスタイルは「イタリア派ジュエリーデザイン」という新たな潮流を生み出した。そのクリエイションの根底にあるのは、2700年以上もの歴史を持つ永遠の都、ローマの豊かな文化。その潤沢なヘリテージに裏打ちされた、イタリアンジュエラーの物語を10のエピソードとともに紹介する。

  • ギリシャにルーツを持つ、創業者ソティリオ・ブルガリ

    ブルガリの創業者ソティリオ・ブルガリは1857年、ギリシャの銀細工を営む家に生まれた。類まれなる銀細工の腕に加え、商売の鋭い才覚が備わっていたソティリオは1884年、イタリアの王国の首都であるローマのシスティーナ通り85番地に宝飾店をオープン。古代ギリシャやローマの歴史は、今なおメゾンのクリエイションにおける源泉だ。

    創業者ソティリオ・ブルガリ氏。

  • 永遠の都、ローマのシンボルとして君臨する本店

    創業者ソティリオ・ブルガリは1905年、高級店の立ち並ぶ華やかなショッピングストリート、コンドッティ通りに3店舗目となるブティックをオープンした。2014年に建築家ピーター・マリノ氏によって3度目の改修が行われた同店は、114年の年月を経た今もなお、ブルガリの本店として世界中のファンを魅了し続けている。

    コンドッティ通りに今なお構えるローマ本店。

  • ブランド名の“V”が象徴するブランドのアイデンティティ

    ブランドロゴ「BVLGARI」に使われる”V“の文字は、古代ローマのアルファベット表記に由来する。1884年の創業当初は、ソティリオ・ブルガリの名前からとった「S.BULGARI」の商号だったが、1934年にはブランド名を自身のルーツである古代ローマへのオマージュを込めて「BVLGARI」と変更。その有名なロゴには、古代ローマの歴史や伝統を大切にする想いが込められている。

    古代ローマに着想を得て、ロゴを刷新。

  • 「イタリア派ジュエリーデザイン」を確立

    パリ主導のアシンメトリーなデザインが主流であった20世紀初頭、ブルガリは型にはまらない重厚なボリュームとフォルムを模索し、革新的なデザインを生み出していく。宝石の色彩を生かすカボションカットや、シンメトリースタイルを打ち出し、大胆な創造性で「イタリア派ジュエリーデザイン」を確立。メゾンの顧客であったアンディ・ウォーホルは「ブルガリの本店に行くのは最高のコンテンポラリーアート展に行くようなもの」と賛辞を贈った。

    1967年制作。当時革新的であったカボションカットを取り入れたマスターピース。

  • 「マスター・オブ・カラー」と称される大胆な色彩美

    ブルガリのクリエイションを象徴するのが、「マスター・オブ・カラー(色の魔術師)」の異名に相応しい、独創的なカラーストーン使い。このスタイルは、1950年から60年代に確立されたものだ。当時ハイジュエリーに用いられることが少なかったカラーストーンに目をつけたブルガリは、異なる色を大胆に組み合わせた作品を打ち出し、ジュエリー界に新たなトレンドを生み出した。

    目の覚めるようなカラーストーンの競演が、イタリアの華やかさを表現するハイジュエリー。

  • 永遠の美を宿す最新フローラルモチーフ

    ブルガリの伝統として、1920年代から愛されてきた華やかなフローラルモチーフ。そのDNAを再解釈し、2018年秋に登場したのが新アイコンコレクション“フィオレヴァー”だ。古代ローマの遺跡を飾る可憐な4弁花をモチーフにしたダイヤモンドジュエリーは、その華やかなきらめきでフェミニニティを賛美。当時から用いられた「トレンブラン」技法は、新たなデザインを通して現代へと継承されている。

    1960年制作のダイヤモンドブローチ。

  • 不朽の名作はローマの歴史建築が着想源

    絢爛豪華なハイジュエリーに加え、モダンなクリエイションでも知られるブルガリ。中でもアイコニックな“ビー・ゼロワン”は、古代ローマ時代の円形競技場コロッセオに着想を得たもの。その他に、カラカラ浴場に使われたモザイクを彷彿させる“ディーヴァ ドリーム”など、歴史的建造物をモチーフにした作品は、メゾンのシグネチャーとして広く親しまれている。

    荘厳なローマ建築の意匠を取り入れた名作“ビー・ゼロワン”。今年でデビュー20周年を迎える。

  • ハリウッドスターとの蜜月関係

    ブルガリの名が世界的に知られるきっかけが、ハリウッドスターとの関係にある。伝説の映画スタジオ、チネチッタを舞台に、著名な女優たちはブルガリのハイジュエリーと出会い、そして数々の歴史的コラボレーションを生み出してきた。中でもエリザベス・テイラーはブルガリのジュエリーをこよなく愛した女優のひとりで、彼女のプライベート・コレクションは現在メゾンのヘリテージコレクションとして大切に保管されている。

    ブルガリを愛した歴史的映画スター、エリザベス・テイラー。

  • レッドカーペットを飾る常連ジュエラー

    イタリア映画の黄金期を経て、ハリウッドスターたちとの関係性を構築してきたブルガリは、“セレブリティが選ぶジュエラー”としての地位を獲得。レッドカーペットでブルガリのハイジュエリーをまとうということは、一流スターの仲間入りを果たした証だといえる。現在ブランド アンバサダーをつとめるのは、ベラ・ハディッド。2017年のカンヌ国際映画祭レッドカーペットでは、“セルペンティ”のハイジュエリーネックレスを着用し、その存在感を見せつけた。

    ブルガリのアンバサダー、ベラ・ハディッド。2017年のカンヌ国際映画祭レッドカーペットにて。

  • 未来へと繋ぐ、セーブ・ザ・チルドレンのバトン

    美しいジュエリーや時計の製作、販売のみならず、未来への投資としての社会活動にも積極的なブルガリ。2009年よりスタートした、国際援助団体セーブ・ザ・チルドレンとのパートナーシップでは、これまでに世界中で8,000万ドル以上を集め、教育、緊急対応、貧困削減、若者のエンパワメントへと活用された。

    セーブ・ザ・チルドレンのチャリティジュエリー。売り上げの一部が寄付される。

10 ESSENTIALS

永遠の都ローマをルーツに、独自のイタリアンスタイルを打ち出したブルガリのアイコンコレクションから、リアルプライスの10点を厳選。エターナルな美しさを宿したマイ・エッセンシャルを見つけて。

SPECIAL MOVIE

注目の若手女優、飯豊まりえ扮するファムファタールの肖像を、鈴木親のシネマティックなレンズが捉えた。ブルガリならではの華やかかつリュクスなジュエリーが、スターレットの輝きを演出する。