30代の今こそ、髪と頭皮の エイジング対策のはじめどき

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　肌と同じく髪も頭皮も老化する。それなのに、肌のエイジングケアをはじめながらもヘアケアには無頓着という人が多いのでは。育毛治療のエキスパートである髙瀬聡子先生に、エイジングによる髪悩みの原因について話をきいた。

「髪には『毛周期』という生え変わりのリズムがあります。細く柔らかい産毛が太く長い毛に育つ『成長期』、成長が止まった髪が抜ける『退行期』、毛根が活動しない『休止期』を繰り返しています。年をとると『成長期』が短くなるため髪の量も質も低下するのです」

　以前は薄毛といえば男性の悩みだったが、最近は30～40代の女性の間でも薄毛の悩みが急増。女性の社会進出が進む昨今、女性の薄毛も男性ホルモンが原因？

「その影響もゼロとは言えませんが、女性の薄毛はホルモン療法をせずとも、栄養状態の改善でかなりの効果が見られます。良質なたんぱく質、亜鉛、ヨード、そしてビタミン・ミネラルをバランスよく摂ること。薄毛対策のみならず、髪質の改善にも役立ちます」

　女性は30代を過ぎると皮脂分泌が低下するため、それも髪のパサつきや乾燥につながるという。「傷んだ髪やペシャンと元気のない髪は貧相で老けた印象を与えるし、清潔感も損ないます。本格的な悩みに突入する前の30代前半から適切なケアをスタートすることが、豊かな髪を保つ秘訣です」

ウォブクリニック中目黒　髙瀬聡子 先生
10年前のクリニック開設時に海外でグロースファクターを用いた治療を知り、育毛治療も先駆けて開始。近著に『気になるパーツのスキンケア 2週間速攻メソッド』（宝島社）。