夏、きちんと眠れていますか? プロ直伝の快眠グッズから学ぶ、眠りの新常識を解明。睡眠って奥が深い……!
夜の睡眠と昼の活動は表裏一体!
睡眠が変われば人生が変わる。大げさなようで、ホントの話。その真意を睡眠セラピストの三橋先生に伺った。
「日本人は平均して睡眠時間が短く、そのため昼間のパフォーマンスがふるわない……といった悪循環になりがち。そんななか、海外の先進国では眠りのインストラクターの需要が急上昇するなど、改めて睡眠の重要性が注目されています。物事が相反するもののバランスで成り立っているように、人の体はオンとオフ、つまり起きている時間と寝ている時間が同じくらい大切であるはずなんです。アクティブに動く夏こそ、夜の休息をより質のよい時間へとシフトする必要があります。夏の快眠アイデアは、上の3点以外にもまだまだ挙げられます。たとえば、赤い部屋と青い部屋では体感温度が約3℃も違うという研究結果が出ているほど。視覚から涼感を得るために、夏の寝具は寒色系で揃えるのがおすすめです」
快眠の新常識
1.枕カバーを交換するタイミングは?
3日に1回。
洗うほどになじむフレンチリネン
「"夜間はコップ一杯分の汗をかく"とは既知でありながら、見た目以上に汚れている寝具には無関心になりがち。特に夏はダニが発生しやすく、肌荒れの原因にも。シーツ類は週に1回、枕カバーは2〜3日ごとに取り替えましょう」。乾きやすく上質なリネン素材のピローケースは絶妙なトーンカラーが魅力。色違いで揃えたい。
ピローケース 大〈H50×W70〉¥10,000・中〈H35×W45〉各¥7,500/H.P.DECO(キャラバン)※すべて中材は別売り
2.豆電球をつけたまま寝ると……
太る。
ほのかな灯りを足もとに
「最近の研究により、睡眠時に部屋が明るいと光の刺激で眠りが浅くなり、食欲ホルモンが増進するということが明らかに。直接目に入る光源は極力避け、間接照明のフットライトはもとより、まずは暗闇に慣れてみましょう!案外、夜中のトイレも灯りなしで行けますよ」。倉俣史朗の作品「オバQ」をミニサイズで再現。
ライト「K-series ミニ」〈H19×W20×D20〉¥28,500・「K-series ミクロ」〈H14×W13.5×D13.5〉¥21,000/リビング・モティーフ(YAMAGIWA)
3.蒸し暑~い真夏の夜でも、パジャマはやっぱり、
長袖、長ズボン。
睡眠のユニフォームに着替えよう
「運動や通勤と同じように、睡眠にも然るべき装いがあります。それがパジャマ。着替えることで一日の疲れをリセットでき、睡眠時のリラックス効果も◎。夏向きなのは通気性のいいガーゼや凸凹感のあるサッカー地。さらに手足の冷えを避けるべく、長袖・長ズボンが肝。冷えが原因となるこむら返りの予防にも」。
センシュアルな透け感&胸元のVラインにときめくダブルガーゼのパジャマ¥26,000/ランジェリー アンド ハー フィルム(スキン)
裏技! プロの手を借りて噂の「絶頂睡眠」を体験!
快眠の即効性を求め、「不眠ぎみの人でもとにかく眠れる」と話題のヘッドマッサージサロンを直撃。気持ちよさのピークから意識を落とすという「絶頂睡眠」は、自ら“眠りのジェットコースター”と謳うほど施術中に寝る人が多いとか。精鋭セラピストによる施術のあとはコリやすい肩が軽くなり・目の周りがすっきり・顔のむくみが取れて心なしか小顔に!
悟空の気持ち 東京 銀座店
東京都中央区銀座4の3の9 クイーンズハウス4F
営業時間/12時〜22時
不定休
03-6263-0959
※銀座店は新規予約はLINE受付のみ。「本流頭揉みほぐし スタンダードコース(60分¥6,600)」
http://goku-nokimochi.com/
教えてくれたのは三橋美穂先生
寝具メーカーなど複数の会社勤務を経て、2003年独立。 快眠について多角的に研究する傍ら、講演や執筆を通して眠りへの理解を広めている。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』(かんき出版)など。
SOURCE:SPUR 2017年9月号「夏にしたいこと、ぜんぶ!」
photography:kimyongduck styling:Mayu Yauchi illustration:miyatachika edit:Kaori Yamamoto
夏にしたいこと、ぜんぶ!「ビューティ&ウェルネス編」
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!