日本や中国をはじめ、東洋古来の伝統技術である漆工。塗料として用いられる漆のなかでも、黒と朱の間に生まれる深みのある色彩を、「うるみ色」と呼ぶのだそう。その語源は潤みともいわれ、湿度を放つ黒を帯びた奥ゆかしい赤は、まさに色香が漂うほどの麗しさが特徴だ。今季SUQQUはその「うるみ色」をインスピレーション源に、くすみカラー×みずみずしさから生まれる色=「うるみ色」と新定義したカラーコレクションを発表。マグネット仕様のモダンなスクエアパッケージに収められた単色のアイカラーは、フロスト、シルク、ステラーの3種のテクスチャーからなる全15色。いずれも薄づきで高発色、艶やかでありながらニュアンスあるトーンで憂いを湛えたまなざしを実現する。ストーリーを想起させる色名にも、ぜひ注目したい。
