私が冷えと戦う方法

過酷な環境下で、また日常的に感じる冷えを改善するために実践していることは? ちょっとした不調も見逃さず、冷えに対し真摯にケアするふたりにインタビュー

村上佳菜子さん

トップス¥27,000/アネンサール(FLUMOR) ピアス/スタイリスト私物

氷上は冷えとの戦い。腹巻きで抗戦中

 他を圧倒するテクニックと愛くるしい笑顔で、スケート界を超えて多くのファンを惹きつけてきた村上佳菜子さん。競技人生は終えたけれど、いまだ週5日は練習やアイスショーで氷の上にいるという。
「アイスリンクの上で踊っていると体はすごく汗をかくのですが、氷に近いつま先は冷えて足の感覚がなくなってしまうほど。転んだりすれば、手が濡れてあかぎれに」と、優雅さの裏には過酷な冷えとの戦いが。実際、スケーターには冷えが原因の不調や婦人科系トラブルなどに悩む人も多いという。
「フィット感の高い衣装が多いので中に着こむこともできず、演技中はタイツにカイロを貼るくらいしか対処ができません。だからこそ、リンクに上がるまでの待ち時間は体をブルブルと振ったり、屈伸したり。体をずっと動かして冷えないようにしています。これをするだけですぐに体が温まりますよ。あと、すごくいいのが腹巻き! ファンの方からいただいたのがきっかけなのですが、寝るときにおなかを温めるだけなのに全身の温まり方や氷上での冷え方が全然違う。以来、腹巻きは毎日マストです」
 これ以外にも、飲み物やスープに生姜を入れたり、味噌などの発酵食品も取り入れている。入浴時には塩や炭酸の入浴剤を用いて体を冷やさない努力をしているそう。
「でも私、2年半ほど前からかき氷にハマってしまって。でも、さすがに冷えを助長してしまうので、今は自分へのご褒美として月1回くらいにしています(笑)」
 何とも氷上のプリンセスらしい発言だが、それも村上佳菜子さんの魅力と言えそう。

Profile
3歳からスケートを始め、10代で日本を代表するフィギュアスケート選手のひとりに。2014年ソチオリンピック日本代表。2017年に現役引退後はプロフィギュアスケーターやコメンテーターとして活躍の場を広げている。

Mattさん

シャツ・Tシャツ/私物

不調の原因、足先の冷えを寝る前のヨガで克服

 一見、冷えとは無縁そうなMattさんだが、日常的につま先の冷えに悩まされていたと言う。
「作曲活動を始めたここ数年、寝るのが遅くなったのが原因なのか、足先に冷えを感じるようになって。冷えるとやる気が出ないし何となく不調が続いて……。メイクをするのでいつもいい状態でいたいのに、冷えているとそれがキープできなくなってしまうんです」
 部屋で過ごすときの靴下にこだわってみたり、寝る前に足湯を試してみたりしたが、大きくは冷えの改善が見られなかったそう。そんなときに出会ったのが、兄の友人だったヨガインストラクター。
「もともと寝る前の瞑想が日課だったので、自然とリンクしヨガを始められました。時間ややるポーズは特に決めず、その日の体調や気分に合わせて行うと、体の芯から温まり、スッと眠れます。一日の終わりにヨガをすると翌日のすっきり感が断然変わります」
 そこでMattさんが寝る前に実践する体が温まるヨガのポーズを教えてもらった。冷えない生活のヒントに!

サギのポーズ
足の裏側を伸ばしてリンパの流れをよくする。むくみを取り除くことで冷え症改善に。

シャラバーサナ(バッタのポーズ)
うつぶせから一度息を吐いて、吸う息に合わせて上体と足を同時に引き上げる。

Mattさんが毎晩行なっているむくみケア。壁に足を預けるようにして直角に上げる。気持ちがいいと感じるくらいで。

Tシャツ¥8,796・ヨガパンツ¥17,407/lululemon GINZA SIX(lululemon) ロングスリーブTシャツ¥11,389/イージーヨガジャパン(イージーヨガ) ハーフパンツ¥10,000/インターテック(スリア)

Profile
読売巨人軍の元エースで、現在は野球評論家の桑田真澄氏の次男でブライダルモデルとして活躍。その高い美意識とメイクテクニックに注目が集まっている。サックス、ピアノ、バイオリン、 ドラム、歌など、音楽に造詣が深い。

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