2020.06.25

デザイナー マリエが目指す、ヘルシーボディ。「スマートだけどセクシーなTシャツスタイルが理想」

10代でモデルデビューし、明るいキャラクターを生かしてタレントとしても活躍したマリエさん。今は自身のファッションブランドを展開し、デザイナーとして活動するマリエさんに、大好きなTシャツに対するこだわりと、ヘルシーにTシャツを着こなす今のボディを手に入れるまでの道のりを聞いた。

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自身のブランドの新作、リバーシブルTシャツ。あえて縫い目を見せる技ありディテール。Newspaper Tshirt ¥12,800/PASCAL MARIE DESMARAIS

──Tシャツを自分らしく着こなすためのこだわりは?

「女性の“カッコいいボディ”には、セクシーさも含まれると思うんです。だから私はTシャツを着こなす時も、マスキュリンになり過ぎず、ヒールやファインジュエリーを合わせたり、デニムをロールアップしてくるぶしを見せたり、どこかに女っぽいセクシーさを感じさせたい。憧れは、デザイナーのフィービー・ファイロやヴィクトリア・ベッカムの着こなし。とはいえ、Tシャツスタイルで、胸を強調するのは好きじゃなくて。寄せて上げるブラではなく、よりすっきり見えるインラインを意識して下着を選びます」。

──大人のTシャツ選びのポイントは?

「首回りが詰まったTシャツだとボーイッシュになるので、ネックラインが詰まり過ぎていないものを。私のブランド『PASCAL MARIE DESMARAIS』でも、毎シーズン新作を出すほどTシャツが好きなのですが、オリジナルのパターンで首回りには適度なゆとりをもたせています。ユーザーは6割女性、4割男性なので、Tシャツのサイズ展開はジェンダーフリーの4サイズ。自分の好みや体型に合わせてフレキシブルに選べるのが特徴です。私自身はほどよくカラダが泳ぐシルエットが好き。今日着たのは、表裏で表情が変わるリバーシブルで、細部のディテールにもこだわりがあり、たかがTシャツ、されどTシャツです!」。

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写真のTシャツはジェンダーフリーの4サイズ。マリエさんはMを着用

──ボディメイクのために続けていることは?

「モデルとタレント活動をやっていた20代前半は、絶食したり、下剤を大量に飲んだり、カラダに負担をかける無理なダイエットを繰り返し、3日で3キロ減ってはまたリバウンドする悪循環。ファッションを学ぶために行ったNYで、オーガニック食が流行していたので、それが食生活を見直すきっかけにはなりました。本気でカラダを変えようと思ったのは30歳を過ぎた時。“ただ痩せたい”ではなく、一回全体的に総入れ替えしなくちゃダメだ、と感じて」。

──どんなことをしましたか?

「見た目だけじゃなく、メンタルも食事も、インナーから一度丸ごとリセットしてゼロから鍛え直したかったんです。それで、トータルで指導してもらえるトレーナーを見つけ、1年前から、週1回パーソナルトレーニングとウェイトトレーニング、週1回1時間のブレイクレティックスという有酸素運動を続けています。あと、週1回9キロのランニングも欠かしません。お酒が好きなので、これくらい運動をしてもなかなか痩せないのですが(笑)」

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Tシャツだけでなく、デニムもリバーシブル。華奢なジュエリーや足元にセクシーな女っぽさを加えて。リバーシブルデニムパンツ ¥49,800/PASCAL MARIE DESMARAIS

──体を鍛え始めて、変わったことは?

「すべて。全然違います。周りに驚かれるような激痩せではありませんが、ボディラインにメリハリが出て、カーヴィになりました。体の芯から、心の底から健康になり、メンタルが強くなり、風邪もひかなくなって薬も飲みません。始めて半年くらいは、辛くて辛くて。でもそれがルーティンになった今は、トレーニングができないとむしろストレスに感じるくらい、気分がすっきりして楽しい!」。

PROFILE●マリエ
デザイナー、アーティスト。10代でモデルデビューし、タレントとしても活躍。もともと好きだったファッションを学ぶためにNYに渡り、パーソンズ美術大学に留学。2012年に帰国後は、ファッションの仕事を中心に、ラジオのパーソナリティなど活躍の場を広げ、2017年に自身のブランド『パスカル マリエ デマレ』を立ち上げた。

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