ほぐして鍛える“ほぐピラ®︎”トレーニング

お腹を引き上げる呼吸をマスターしたら、次はエクササイズ。星野さんが提案するのは、ほぐしながら鍛える“ほぐピラ”。「筋肉や筋膜が凝り固まっていると、体を思うように動かせず、リンパや血液の流れが滞る巡りの悪い状態に。言いかえると、太りやすく痩せにくい体になるということ。凝りをほぐしながら筋肉を動かすトレーニングで、表面に見えるラインはもちろん、内臓の生理機能が整うので、不要なものを排出しやすくなり、むくみもすっきり軽くなります」(星野由香さん)。まず、市販のフォームローラーか、持っていない人は簡単にできる手作りローラーを準備して。

ローラーの作り方




直径は10cm以上になるように。太いほど負荷が軽い。

<用意するもの>
ラップの芯、フェイスタオル2枚、ヘアゴム。

<作り方>
フェイスタオル2枚を重ねて、ラップの芯にぐるぐる巻きつける。仕上げにヘアゴムで数カ所を強めに止めてローラーに凹凸を作る。

下腹を引き締めくびれを作る「両膝パタパタほぐピラ®︎」

「お腹周りの脂肪が多めの人、便秘がちな人におすすめの、強度高めのほぐピラ。腰の横の筋肉をほぐしながら、お腹の前側、脇腹、内ももを同時に鍛えます。腹斜筋をしっかり使うのでウエストにくびれができ、大腸の動きも活性化」

膝が開かないように気をつけて。


1)横向きになり、くびれの下あたりにローラーを当てて、両膝を揃えてマットの上に。下の肘で体を支えながら上体を起こして上の手はマットに添える。息を吐きながら両膝を持ち上げ、息を吸いながら下ろす。

息を吐きながら両膝を持ち上げ、息を吸いながら下ろす。

2)一度息を吸い、吐きながら両膝を揃えたままゆっくりと脚を持ち上げ、同時に頭を起こす。5回行ったら反対側も同様に。

お腹をすっきり引き上げる「膝引き寄せほぐピラ®︎」

「年齢とともにお腹のたるみが目立ってきた人、腰の硬さや骨盤の巡りの悪さ、歪みが気になる人におすすめの、ほぐし要素強めのほぐピラ。伸びた腸腰筋や弱った骨盤底筋も刺激します」
ローラーは腰回りで転がしてみて、痛気持ちいいと感じる部分に当てる。

1)仰向けになって腰にローラーを当て、両膝を立てたら腰回りでローラーを転がして硬い部分で止める。その場所で股関節が曲がるように片膝を深く曲げ、右手は左の股関節の上に、左手は左のお尻に添える。

息を吸いながら片膝を胸に引き寄せ、吐きながら脚を戻す。

2)骨盤から脚を動かすようにしながら、左膝をゆっくりと胸に引き寄せる。膝の引き寄せを5回やったら、反対側も同様に。お腹とお尻に添えた手で、筋肉がしっかり使われているかチェックして。