一様に「乾燥肌」といっても、原因や肌の状態は千差万別。SNSでバズッたケアが自分の肌の乾燥を癒してくれるとは限らない。自分にベストな保湿ケアを見つける方法を医師の友利 新先生に聞いた。
「どうして自分の肌が乾燥しているのか、まずは『乾燥タイプ』を見極めること。化粧水の量が足りていないのか、肌に潤いを留める力が低下しているのかなど、乾燥の原因を探り、それを補うためのケアをすることが効率的です」(友利先生)
□季節や体調などによって、乾燥するときがある
□目元や口元など、部分的に乾燥している
□肌荒れ、ニキビなどの肌トラブルがあまりない
□1年中、同じスキンケアでも問題なし
□赤みや痒みが出やすく、敏感肌を自覚している
□マスクや髪などの摩擦が刺激になりやすい
□洗顔後、すぐに保湿をしないとカサカサになる
□クリームや乳液など、油分を補うアイテムが必須
□皮脂によるベタつきと乾燥を同時に感じる
□マスクで蒸れて、ベタつくのにカサつく
□今もしくは昔、オイリー肌やニキビ肌だった
□拭き取りやクレイなど、取り去る系のケアが不可欠
□シワやたるみ、老化による肌の形状変化が気になる
□化粧のりが悪く、リキッドファンデーションでもカサつく
□冷え性や血行不良によるくすみを感じる
□どんな化粧品を使っても効果を感じにくくなった
ブルーが多かった人
→【慢性プチ乾燥タイプ】
ピンクが多かった人
→【センシティブ乾燥タイプ】
オレンジが多かった人
→【テカリ乾燥タイプ】
パープルが多かった人
→【エイジング乾燥タイプ】
ワセリンだけで美肌になれる?
「保湿ケア」の基本
「保湿ケアとは、肌の内部に水分を入れること、肌の表面に油分で膜を張ること、の2プロセスがメイン。本来の肌質や環境などによっても肌状態は変わってきますが、もともと女性の肌は水分も油分も不足しがちな傾向が。だからこそ化粧水で水分を補い、乳液やクリームの油分でフタをする必要があるのですが、補うべき水分と油分のバランスは、人それぞれ。まれに、ワセリンだけしか塗っていないのにすごく肌がキレイ、というような人もいますが、それは化粧水に頼らず、自ら潤いを生み出すことができる超強健な肌の持ち主ということ。そうでない人が真似すると、内部はスカスカ、表面はギトギトの理想とは真逆な肌に」
大人の乾燥対策には、肌の内側で潤いを補う成分を!
保湿ケアに用いられる成分も、肌内部に浸透する成分と、肌表面に留まる成分がある。
「意識的に取り入れたいのは、肌内部に浸透して、内側から潤いを高めてくれる成分。自分の肌機能が弱っている部分にダイレクトにアプローチしてくれる成分を選ぶことがカギになります」