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色名で“縦読み”できる? 思わず口ずさみたくなる【マジョリカ マジョルカ】の色名の秘密

マジョリカ マジョルカ

「マジョリカ マジョルカ」。魔女が唱える呪文のような、不思議な名前。それぞれの製品も見て可愛い&塗って可愛いだけでなく、実は色の名前にも楽しいギミックが隠されている! ブランドのデビュー当初からのテーマである「魔法」に、現在は「旅」を掛け合わせ、色名もそれに沿って展開中。現実世界では久しく旅行から遠ざかっていた人も、マジョリカ マジョリカのコスメで旅気分を味わってみよう。

自分の新たな魅力を探る「魔法の旅」へ出発!

「製品とともに、その製品のストーリーをお買い上げいただく、というのがコンセプト」。そう教えてくださったのは、資生堂 クリエイティブディレクターの田中翔子さん。内定直後に先輩たちがマジョリカ マジョルカの立ち上げ準備をしていることを知り、しばらく経ってそのチームに参加したり、他のブランドも歴任したりしつつ、2018年からはマジョリカ マジョルカの企画制作を牽引する存在に。そのタイミングで、ブランドのテーマを「魔法」×「旅」に変え、色の名前もそれにちなんだものになった。

「色の名付けかたは主に2パターンで、製品の色そのものから着想した名前と、そのシーズンのプロモーションに沿った言葉から付けた名前があります。いずれにせよ、“そのものズバリ”な名前ではなく、“この名前はこんな意味かな?”とお客さまが妄想できる余白があること、自分なりのストーリーを織り込めることを意識して名付けています」(田中さん)

色名に隠された “縦読み”で、誰でもメイク上手に!

マジョリカ マジョルカ

「ヴィンテージトロピカル」が2023年のテーマ。イラストにもそのモチーフを組み込み、3製品を並べると1枚の魔法の世界の地図に。全色コンプリートしたくなる限定色。(左から)マジョリカ マジョルカ シャドーフラッシュ BR251『そよ風オアシス』、RD352『雲間のバランス』、PK753『雨のちスキップ』 各¥2,090/資生堂(すべて限定品)

5月後半には、夏限定のアイシャドウパレットが発売になったばかり。今回の旅には、夏ならではの楽しいストーリーをプラス。

「マジョリカ マジョルカの化粧品が詰まったコックピットに乗り込んで、それぞれのお客さまがパイロットになって、新しい自分を見つけに行く……というのがいつもの魔法の旅。この夏は旅先の現地に降り立って、バカンスを楽しむというストーリーを描いてみました」(田中さん)

マットやグリッターなど質感の異なる4色のアイシャドウをセットしたこのパレットは、昨年の11月に第一弾が発売。今回の限定色は、その第二弾となる。『そよ風オアシス』、『雲間のバランス』、『雨のちスキップ』という各パレットの色名は、ギラギラの夏は尻込みしがちな大人にちょうどいい、心地よく力が抜けたバカンスシーンを思わせる。

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(左から)マジョリカ マジョルカ シャドーフラッシュ BR251『そよ風オアシス』、RD352『雲間のバランス』、PK753『雨のちスキップ』 

さらには、パレットの中の1色1色のシェードにも名前が付けられていて、ここに秘密の魔法が……!

「この製品は、右下のシェードから反時計回りに使っていくと、基本のグラデEYEが作れるのですが、そのシェードの名前の頭文字をつなげると、パレットの色名になっているんです! 例えば『そよ風オアシス』の場合、『空耳』(そ)→『呼び鈴』(よ)→『カフス』(か)→『絶好』(ぜ)。他の色名も同じルールで名付けられています。パレットの使い方を簡単に覚えられるように……との願いを込めました。この仕掛けは、ブランドから公表する前に、発売予告で色名を見たファンの方が気付いてくれたんです」(田中さん)

1色1色の名前の由来も、知れば知るほどおもしろい!

「『空耳』は、最初に使うハイライトカラーなのですが、フワッと消えるようになじむので、“いるの?いないの?  いえ、確かにいます、明るさ効いてます……!”という、空耳っぽさ。『絶好』という名のグリッターカラーは、最後にコレをのせるだけで、普通の日が絶好の1日に」(田中さん)

マジョリカ マジョリカの公式インスタグラムではすべての色名が解説されているので、ぜひチェックしてみて。

豊富なバリエを誇るアイシャドウには、公募で生まれた名前も

マジョリカ マジョルカ アイシャドウ

1 マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ  PK321『ひとひら』、2 同 BR322『森の毛皮』、3 同 BE286『ゴージャス姉妹』、4 同 WT963『光る樹液』各¥550、 5 シャドーカスタマイズ(フローティング) BE223『銀の繭』¥880/資生堂

ブランドのデビュー当時から人気の単色アイシャドウも同じコンセプトで名付けられている。現在は「シャドーカスタマイズ」24色と、大粒ラメ入りの「シャドーカスタマイズ(フローティング)」7色の合計31色が揃う。

『ひとひら』
「色も名前も、ファンのかたと一緒に作り上げた1色。春に出た色で、ひとひらの花びら、ひとひらの魅力など、妄想できる余白が決め手に。ブルベorイエベ問わずに使える、便利なくすみピンクです」
『森の毛皮』
「森を歩いていて、木に毛皮が掛けてあったらおもしろいな、と。美しい蝶のいる森が全体のテーマだったときの1色」
『銀の繭』
「こちらも森がテーマのときの色。商品開発の段階から、ベージュのようなシルバーのような、すごく不思議でシャレた色が出ると聞き、森にある不思議なものを考えました」
『光る樹液』、『ゴージャス姉妹』
「私が名付けに参加する前からあるロングセラー。光る樹液は、美しい蝶を吸い寄せる樹液のような偏光ホワイト。ゴージャス姉妹は、一世を風靡したあの姉妹から。その名の通りファビュラスな輝きのベージュゴールドです」

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(左から)マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ PK321『ひとひら』、BE286『ゴージャス姉妹』、BR322『森の毛皮』各¥550、シャドーカスタマイズ(フローティング)BE223『銀の繭』¥880、WT963『光る樹液』¥550/資生堂

旅気分を高める、ファンへのおもてなし

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パスポートの一例

入会費&年会費も無料ながら手厚いサービスが受けられる、オフィシャルファンクラブも人気の秘訣。入会するとマジョリカ マジョルカの秘密が詰まった特別なパスポートが発行され、さらに製品をオンラインで購入すると、そのシーズンの製品リーフレットもお届け。製品の購入額に応じて、マジョリカマイルが貯まるサービスもあり、まさに旅気分!

今年はマジョリカ マジョルカ誕生20周年の記念すべき年。下半期に向けてセレブレートな製品の発売も予定しているマジョリカ マジョルカに、これからも注目したい。

エディターが名付けに挑戦!

商品

マジョリカ マジョルカのアイシャドウ各色

ネーミング案

「令和のUFO」

着想源

ゴージャス姉妹に対抗できるデュオを考え、行き着いた名前です。ピンク・レディのあの曲から着想しました。実は初期からあるカラーなのに今使っても新鮮な輝き☆という想いも込めて。

採点

惜しい!もうひとこえ

コメント

デュオを探したのはおもしろい着眼点でしたが、「UFO」そのものかなと受け取られてしまいせっかくの狙いに気が付かれるチャンスが少なそう。

もう少しがんばりましょう

田中翔子さんプロフィール画像
資生堂 クリエイティブディレクター・コピーライター田中翔子さん

「マジョリカ マジョルカ」をはじめ、各ブランドの企画制作、製品の名付けなどディレクション全般を担当。アイシャドウの推し色は「シャドーカスタマイズ(フローティング)『BE223銀の繭』」 と「シャドーフラッシュ 『PK753 雨のちスキップ』」

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