“整形級”激変メイクで注目を集め、独自のメイクアップ技術とファッションセンス、アニメから抜け出したような等身バランスが幅広い世代に支持される美容クリエイター、GYUTAEさん。在日韓国人2世の両親を持ち、10代から全身脱毛症に悩まされ、さまざまな経験や葛藤を乗り越えて、自信のある今を掴みとったGYUTAEさんが、皆さんの美容やメンタル、さまざまな悩みにお答えする新連載がスタート。第1回目は、GYUTAEさんのリアルな姿をとことん深堀する「GYUTAEの解体新SHOW」をテーマにお届け。
ネガティブな感情も理想の自分に近づく「美容」で払拭!
ギュテ●1994年12月23日、広島県生まれ。韓国籍。メイクアップアーティスト、クリエイター、モデルとジャンルを超えて活動中。髪や眉毛、まつ毛が生えない全身脱毛症という逆境やコンプレックスを跳ね返す美容のノウハウをYouTubeやSNSで発信。美しいビジュアルとメイクテクニックのみならず、強いメンタルや前向きな生き方が、多くの世代に支持される。著書「無いならメイクで描けばいい」(幻冬者)も好評発売中。
ビューティへの目覚めと、自己プロデュース力の源
広島県で、在日韓国人2世の両親のもとに生まれたGYUTAEさん。兄と姉の3人兄弟の末っ子で、運動より絵を描くことが好きな、大人びた小学生時代を過ごす。
「物心ついたときからファッションへのこだわりが強かったんです。小学校に入る前から、僕はこれが着たい! という明確な意志がありました。それが今の自己プロデュース力につながっているのかも」
しかし、中学校へ入学する直前に、自分の容姿にコンプレックスを感じ始めたそう。
「そもそもスポーツが得意じゃないインドア志向の僕は、スクールカーストでは低いポジション。ファッションが好きなことも中学時代はプラスには働かず、身長はぐんぐん伸びたけど、顔が大きい、目が小さい、鼻が低い、など、自分の顔のすべてが嫌いでした」
そんな外見のコンプレックにさいなまれた中学生時代に、メイクアップに開眼する劇的な出会いがあった。
「小学生の時からダンスも歌も上手いボーイズグループ・東方神起のファンでした。そのメンバーの一人だったジュンスが、2010年にソロデビューした時のルックスが衝撃的で。シルバーヘアにカラコン、白い肌に目の周りを真っ黒に染めた囲み目メイクで、男性でもこんなに美しく変われるんだ! 僕もやってみたい! と、母のコスメティックスを使って見よう見まねでメイクアップをしたのが、初めての美容体験。手順も知らないし、テクニックなんか全然ないけど、小さい目に強さが生まれて、盛れてる! かっこいい! と思えて、家族にも友達にも内緒でひっそりメイクをしては自撮りするのが趣味になりました」
ライフワークとなったメイクアップの“GYUTAEルール”
その後、高校2年から脱毛症を患い、治療を続けるも進行が止まらず、ストレスだらけの学生生活を送ったGYUTAEさん。でもその逆境も美容の力で乗り越えて、メイクアップは性格や生き方まで変えるライフワークに。
「まるで絵を描いているような感覚ですね。欠点をカバーして自分の理想に近づけるメイクアップで、容姿に対するネガティブな感情も消えて、自分に自信を持つことができる。スキンケアを研究すれば肌も変わるし、なりたい肌はベースメイクで作ればいい。眉毛やまつ毛も好きなように描けるし、ウィッグだってファッション感覚で楽しんでいます。皆さんも、誰かのためではなく、好きなものを貫く勇気を持って、自分が喜ぶメイクを自由に遊んで可能性を広げてほしい」
ビューティプロである、GYUTAEさんが絶賛愛用中のプロダクトを一挙ご紹介。
まずはきちんと落とすところから。 GYUTAEの美肌をつくる“落とす”ケア
「3年くらい前まで、いつも顔に30個近いニキビがあって、それを隠すためにフルカバーのベースメイクをしていました。その悪循環を断ち切れたのはスキンケアを変えてから。夜はDUOのクレンジングでしっかりメイクも毛穴汚れも残さず落とし、ロゼッタの海泥ペーストでキュキュッとするくらいさっぱり洗い流し、オードムーゲで拭き取るまでが、僕の“落とす”ルーティン」
GYUTAEのメイクアップに不可欠! パーフェクトスキンを作る保湿ケア
「レカルカは2年くらい前からラインで使っていて、特にミストは持ち歩くほど好き。これを使い始めてからニキビが激減し肌が落ち着きました。仕上げには、オバジのクリーム。スキンケアのステップを重ねると肌がこってりしっとりするんですけど、オバジのクリームはベタつきを残さないテクスチャーで、心地よくまとめてくれる。本当に優秀です」
GYUTAEのきらめきフェイスを作るアイテム。 アイメイクの最強バディ!
「ZEESEAのアイシャドウはめちゃくちゃ発色が良くて、迷いがなくラメも輝きがひと味違う。最近は強いブラウンメイクに凝っているので、今日は、パレット06の右上と下段のマットでスモーキーに仕上げて、ポイントでラメを効かせてます。目の下にはシピシピのグリッターを。この煌めきがあるだけでいつものメイクが非凡になる、技ありの1本です」