2023.05.29

【第二回】凡庸な自分にうんざり。個性ってどうやって出せばいいの?

“整形級”激変メイクで注目を集め、独自のメイクテクニックとファッションセンス、アニメのヒーローのような等身バランスが幅広い世代に支持される美容クリエイター、GYUTAEさん。10代で全身脱毛症を発症するなど、さまざまな困難や葛藤を乗り越えて、自信にあふれる今の姿を掴みとったGYUTAEさんが、みなさんの美容と、そこに付随するメンタルの悩みに答える新連載。第二回目は社会人二年目・23歳の若手エディターから届いた「個性」に関するお悩みについて。「凡庸で、いわゆる“コンサバ”な自分に時にうんざりすることも。個性の出し方を知りたい」と語る彼女。果たしてGYUTAEさんの回答は?

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プロフィール画像

ギュテ●1994年12月23日、広島県生まれ。韓国籍。メイクアップアーティスト、クリエイター、モデルとジャンルを超えて活動中。髪や眉毛、まつ毛が生えない全身脱毛症という逆境やコンプレックスを跳ね返す美容のノウハウをYouTubeやSNSで発信。美しいビジュアルとメイクテクニックのみならず、強いメンタルや前向きな生き方が、多くの世代に支持される。著書「無いならメイクで描けばいい」(幻冬者)も好評発売中。

【お悩み】「凡庸な自分にうんざり。周囲からつまらない人と思われていないか不安です」

「今年の春、社会人2年目になりました。まだまだ慣れないことは多いものの、奮闘する日々を送っています。職業柄、個性的な人と話す機会が増え、自分のつまらなさ、凡庸さを実感して、うんざりしたり、ときに焦ったりすることがあります。つい周囲の視線を気にして、合わせてしまう私からすると、自分が好きなものを貫くパワーを持つ人や、軸をしっかり持っている人に憧れます。それと同時に、見た目も中身も“コンサバ”な自分に対し、残念に思う気持ちも。話をしている相手から“つまらない人間”と思われているのではないか、と不安にもなります。自信があふれるGYUTAEさんのような個性って、どうやって出せばいいのでしょうか」(23歳女性・会社員Mさん)

【GYUTAEさんのアドバイス】「コンサバに見えて中身が個性の塊だったら、めちゃくちゃ魅力的!」

「社会に出て2年目ってことは、まだまだたくさん刺激を受けてそれを吸収してどんどん変わっていくタイミングですよね。だから、今焦る必要はまったくないことをまず理解して。それと、“個性”という言葉が持つ意味や、イメージが僕と違う気がします。平凡な見た目で悩んでいるようですが、個性って見た目だけの話じゃない。ファッションやメイクがコンサバなのに、話をしたら中身が個性の塊だったら? それってギャップがあって、すごく魅力的だと思うんです。個性的な人が多い世界で生きているなら、むしろ“コンサバ”な外見のほうが、むしろ目立つのでは?と思います」

自分の“好き”を追求すると、個性が磨かれる

「では、どうすれば中身の個性を伸ばしたり、磨いたりできるか。その近道は、きっと自分の“好き”を追求すること。今はぼんやりしているかもしれないけれど、これからいろいろな人と出会い、いろいろなものを見ていく中で、執着できるもの、大好きなものに出合えるから、そのときに徹底的に深掘りしてみて。無理に何者かになろうとしなくても、5年くらいしたら大化けしそうな気がするな(笑)。ファッションの参考にするなら、フェミニンな感じはありながら、シンプルで洗練された印象の三好彩花さんあたりどうでしょう。僕も広島にいたときは、髪は真っ白で白コンタクトに黒リップ、15cmのヒールブーツを履いて、めちゃくちゃ派手だったんですが、ひと通りやった今は、落ち着いてベーシックな装いが多くなりました。少しは中身に自信がついたってことなのかな?」

GYUTAEさんのお悩み解決・ビューティプロダクトは?

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(右から)まぶたになめらかにフィットする、ベストセラーのパウダーアイシャドウ。ヌーディーなペールピンクゴールドをワントーンで仕上げても、いつものアイカラーの上に重ねても、立体的なまなざしに。リュクス アイシャドウ ムーンストーン ¥5,170/ボビイ ブラウン 見たままのくっきり濃密な発色で輪郭まで美しく描けるリップスティック。潤いのリップケア効果で、むっちりツヤっぽい唇に。こっくり深いセンシュアルな赤に心が躍る。ルージュ ピュール クチュール ザ ボールド 1971 ¥5,720/イヴ・サンローラン・ボーテ クリーミーなテクスチャーでピタッと密着し、よれず、くすまず、にじまないスティックアイシャドウ。目頭に鮮烈な煌めきをピンポイントで足せば、メリハリある目元が完成。ロングウェア クリーム シャドウ スティック 51ムーンストーン ¥4,510/ボビイ ブラウン

きらめきをがつんと利かせて、記憶に残る印象を!

「可愛いもの、きれいなものが好きで、コンサバなメイクアップをしているなら、それはきっとあなたのキャラクターだし、変える必要はないと思う。でもその中にワンポイントで強いきらめきを効かせると、ぐっと印象的に。たとえば、ボビイブラウンのロングウェアクリームシャドウスティック(写真左端)とリュクスアイシャドウのムーンストーン(写真右端)。フェミニンな要素もあるピンクゴールドの光沢を目頭とまぶたの中央に入れてみて。ここに輝きがあると、立体感が出てシュッとして見えるから」

ブルベニュアンスのベースに漆レッドのインパクト

「それと、YSLのルージュ ピュール クチュール ザ ボールドの1971(写真中央)をぜひ。なめらかで柔らかなバーム状のテクスチャーで、つけ心地は抜群! ぬらっと静かにつやめく、漆のように濃密な赤が、一生塗りたくなるくらいめちゃくちゃ美しいんですよ。ベースはやや明るめのブルベニュアンスに仕上げて、この口紅を塗れば、それだけで強烈なインパクトを与えられるはず! 挑戦してみて」

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