“整形級”激変メイクで注目を集め、独自のメイクテクニックとファッションセンス、インスタライブで見せる素の表情も支持される美容クリエイター、GYUTAEさん。さまざまな困難を乗り越えて、自信のある今を掴みとったGYUTAEさんが、みなさんの美容とそこに付随するメンタルの悩みに答える本連載。第四回目は、7月になってもやる気ゼロ、“永遠の五月病”気分が続いていることに悩む20代の会社員の方のお悩み。鬱々とした気持ちを払拭し、モチベーションを上げるビューティハックが知りたい!という言葉に、GYUTAEさんが向き合います。
ギュテ●1994年12月23日、広島県生まれ。韓国籍。メイクアップアーティスト、クリエイター、モデルとジャンルを超えて活動中。髪や眉毛、まつ毛が生えない全身脱毛症という逆境やコンプレックスを跳ね返す美容のノウハウをYouTubeやSNSで発信。美しいビジュアルとメイクテクニックのみならず、強いメンタルや前向きな生き方が、多くの世代に支持される。著書『無いならメイクで描けばいい』(幻冬舎)も好評発売中。
【お悩み】「なんのやる気も起きません……。“永遠の五月病”気分を打ち破るビューティ・ハックを教えて!」
「例年のことですが、GW以降も、ぼんやりしてしまい、やる気が出ない日々が続いています。年々その期間がどんどん長くなり、7月になった現在も、そのだるさは続き「永遠に五月病なのでは?」と不安に……。元々は大好きだったファッションや、ビューティも楽しむ気力が全く起きない。毎日同じような格好をして、化粧もそこそこ、大好きな香水もついにつけられなくなりました。ファッションだけでなく、美容へのモチベーションを復活させるビューティアイテムや、香りものなど、おすすめのプロダクトなどはありますか?」(20代女性・会社員Aさん)
【GYUTAEさんのアドバイス】「目標や目的がないと行動力がでないもの。たとえば、メイクアップで違う人に変身することを目指すのはどうでしょうか」
「今、あなたは悪循環に陥っているんじゃないかな。いっぱい考えてしまって、一生このままかもしれないと不安になって、そこから抜け出せない。やる気がでない、おしゃれもしたくない、何をやっても楽しくない、という悪循環にハマっている気が。その状況で、頑張ってポジティブになりましょう、人に会いましょう、と僕は言いたくないですね。あなたの性格は分からないけど、何事にもモチベーションが上がらないときって、今の自分を好きになれないんじゃないのかな、と。僕の中にもそういう思考回路があるからなんとなく分かるんですよ。そして僕の場合、その突破口となったのが、違う人間に変身することでした。それが美容のモチベーションになり、自分を変えるスイッチにもなった(ちなみに、当時の僕のビューティアイコンは冨永愛さんとファン・ビンビン。誰も太刀打ちできないような圧倒的美に憧れるんですよね)。
でも、何の目的も目標もなく行動を起こすって難しいですよね。だから、そのために目的を作ってみる。自分じゃない誰かになる、というゴールをつくると、意外に楽しめますよ。小さい頃、好きだったアニメのキャラでもいい。ベースメイクから、アイメイクや、リップまで全部取り替えてみて。今まで選ばなかった色や、質感を選んでみる。手っ取り早く、ガラッと変身するツールとして、ウィッグという選択肢もありですよね!」
GYUTAEさんのお悩み解決・ビューティプロダクトは?
見るだけで気分がアガる中国コスメ、激アツです!
変身する気力もない、というなら、眺めるだけでテンションのあがるメイクアップアイテムを手にしてみるのはいかがでしょう。おすすめは、TikTokでも激バズり中の中国コスメティックス。花西子の彫刻リップ(写真・右)やFlower Knowsの月光人魚シリーズ ジュエリーアイズ(写真・左)は、パッケージからこだわりがすごくて、とにかく可愛い! ひたすら気分がアガります。シンプルでよいものが多い韓国コスメティックスと少し違い、中国コスメティックスは、アート作品として飾りたくなるくらいパッケージデザインが本当に美しい。価格も高すぎず、軽い気持ちでポチれるのもGOOD。「可愛い!」から「触りたい」。すると、「ちょっと塗ってみたい!」へ、心を動かしてくれると思うんです。公式ホームページ(花西子公式HP、Flower Knows公式HP)のビジュアルも素晴らしく、メイクアップをしたい、変身したい、という気持ちをくすぐるはずですよ。
ウッディの香りで気持ちを落ち着かせ、ゆっくりリラックス
フレグランスも使いたくないという精神状態、かなりきてますね……。とても心配です。香りは個人的な好みに左右されるから、安易な提案はできないんですけど今回は特別におすすめを紹介! 香りって、心を優しく包み込んだり、背中をスッと押したりと気持ちを切り替えるスイッチにはなると思うんです。テンションが上がらない時は、ハッピー全開のフローラルとかフルーティより、お香っぽくて、穏やかでウッディな香りで気分を鎮静させるといいかもしれません。そんな、僕はカルティエがお気に入りで、今3本目を愛用中(笑)。カルティエの「レ ズール ドゥ パルファン ラ トレージエム ウール オードパルファン」は、レザーやパチョリの余韻が残る夜のムード。もう一つはメゾン マルジェラ「レプリカ オードトワレ ジャズ クラブ」。スモーキーでほんのりバニラの甘さが混ざったウッドの香り。ジャンダーレスにまとえる、大人のノートです。外に出ない時も、自分のためにフレグランスをつけてみるといいんじゃないかな。僕の家には香りが苦手な猫ちゃんがいるから、洗面台やキッチンで、キャンドルやディフューザーを置いて香りを楽しんでいます。