シャレ見えするのは、黒眉×抜け感まつ毛
ヒロ オシャレで印象的な目をつくるためには、あえて目を盛らないこと! まつ毛で目力をつくる時代は、もう終わっているんです!
タカシバ わっ、今回ははじめから核心に切り込んできたね~。
ヒロ はい! SPUR読者にはさすがにもうまつ毛エクステをしている人はいないですよね?
マブニ でも、いまだに全盛期の歌姫みたいなバサバサまつ毛とか、黒カラコンを使っている人もたまにいますよ。目力をアップしたい気持ちはわかるんですけど。
タカシバ まあねぇ。年をとるとまぶたが下がって目が小さくなるし、まつ毛も減ってくるしね。
ヒロ それでもマスカラに目力を託すのはおやめなさい! その代わり、目そのものの力を鍛えて、目の印象を高めればいいんです。
タカシバ 具体的には?
ヒロ 筋肉へのアプローチが必須ですね。筋肉の凝りやたるみで頭皮や額が下がってくると、重みで目が押しつぶされちゃうんです。だから眼輪筋や側頭筋を集中的にケアできるヤーマンのメディリフト アイは理想的。
電気信号で筋肉を刺激するEMSを搭載し、眼輪筋や側頭筋をリフトアップ&ストレッチ。約10分間、装着するだけの手軽さも人気の秘訣。
タカシバ これね~! 目まわりの筋肉がキュ~ッと絞られるような感触が面白いよね。装着した姿もシュールだし(イラスト参照)。
マブニ お似合いですよ~。つけたままアレコレできるのも便利。
ヒロ あとは、自まつ毛育成ね。大人のまつ毛は「盛る」より「生やす」が正解。アンファーのまつ毛美容液は鉄板です!
抜けやすいまつ毛や、ボリュームダウンが気になる人に。塗り込みやすいチップタイプ。
マブニ 伸びるし、生えるよね。
ヒロ メイクアップでは、まずは目の印象を高めるアイシャドウを仕込むんです。ゴテゴテまつ毛で目を強調するより、アイシャドウでまぶたの彫りを起こしたほうがモードっぽさも出せますからね。
タカシバ アイシャドウは何を使うの? やっぱりブラウン?
ヒロ 疑似影をつくるのに本当に最適なのが、イプサの薄茶のクリーム。ほどよい濡れ感がありつつ、自然な影を演出できて。目のきわからまぶたの丸みに沿って指でボカしていくだけでキマる。
密着感の高いアイシャドウベースだが、単色塗りでも使える活躍度の高い一色。まぶたの影になりすますよう、計算されている。
タカシバ このあとにまつ毛を根元ギリッギリから立ち上げちゃったら、途端に残念になるよね。
ヒロ 確実にダサくなりますね。今は、まつ毛の中間から毛先に軽くカーブをつける程度で十分。
タカシバ そういうときってホットカーラーが使えるんだよね。
ヒロ そうそう、僕はハリウッドアイズのホットカーラー。紛失すると困るから、いくつかストックしているくらい大好き。
あらゆる目の形にフィットして、 まつ毛のカーブの角度も自在にコントロール。温まるのもスピーディ。
タカシバ スゴすぎ! ところでさ、黒マスカラをゴテ塗りするのは絶対ナシとして、カラーマスカラは? この冬もまだイケる?
ヒロ もちろ~ん。ほら、少し前に「脱・茶眉勧告」したでしょ。あれはつまり、茶眉×黒まつ毛が入れ替わって、黒眉×抜け感まつ毛にシフトすべしってことで。
タカシバ 納得~! カラーマスカラは何色がいいの? 暖色系?
ヒロ そうですね、赤も素敵だけど、アンプリチュードのパープルのマスカラが粋! シックなのに抜け感もあって、ぜひ大人の女性に使ってほしいです。
黒ニュアンスを秘めた、絶妙なパープル。大人にふさわしい、品のあるボリューム。にじまず、清潔感が続く。
(イラスト右から)
スタイリスト タカシバ
ほどよいカーブがついて、マスカラのダマも消えるから普通のカーラーはほとんど使わず断然ホットカーラー派。
ヘアメイクアップアーティスト 小田切ヒロ〈LA DONNA〉
盛りまつ毛はありえないけど、天然の目力や瞳の輝きはいつの時代も必要と考える。冬はドライアイが気になる。
ライター マブニ
マスカラ3本重ね時代から、つけまつ毛、エクステの道を通り、今もつい盛りがち。全身毛深いので、まつ毛も多毛!
SOURCE:SPUR2020年1月号「小田切ヒロのスキマ美容に神降臨」
illustration: Hitoshi Kuroki〈vision track〉 text: Kozue Mabuni