アイシャドウブラシであなたの目もと、より美しく【小田切ヒロの美人は化け学 VOL.1】

アイシャドウブラシであなたの目もと、より美しく

クリームシャドウもアイラインもブラシで!

マブニ こちらの連載企画、今回からリニューアルしました! 以前はケアの話が中心でしたが、これからはメイクアップについてもどんどん教えていただきます。
タカシバ 楽しみだよね~。普通のメイクアップページでは拾いきれないような、ニッチなテクニックをたくさん知りたいな。
ヒロ お任せくださ~い! 本当は企業ヒミツにしておきたいことも特別に伝授していきますよ。
マブニ では早速お願いします!
ヒロ はい! 今回のテーマはアイメイク用のブラシですが、まずはすべてのブラシの基本として、人工的に作られたナイロン毛のブラシを選ぶこと。動物毛がよしとされた時代もありましたが、最近はナイロン毛の技術が格段に向上しているんです。動物毛と違って毛質や太さなどにバラつきが出ることがなく、すべてが一定。最近は動物を犠牲にしないビーガンコスメも広がってきましたしね。
マブニ ガシガシ洗えて、お手入れがラクなのもいいですよね。
ヒロ さて、では実践編です。トレンドのクリームアイシャドウを、モードに仕上げるために必須なブラシ、それがベアミネラルのコンシーラーブラシ。コンシーラー用ではありますが、この毛のしなりや厚みがものすごく絶妙。

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マックスカバー コンシーラー ブラシ¥3,000/ベアミネラル

コンシーラー用に作られたブラシ なので、同じく練り状のクリームアイシャドウにも使いやすい。まぶたに色をピタッとフィックスさせ、ムラづきやヨレも防ぐ。

タカシバ ちょっと待って。クリームアイシャドウって、普通は指でのばすものじゃないの?
ヒロ 指だとムラになるし、二重幅の溝に色がたまっちゃったりするんですよ。このブラシの面を使って、クリームシャドウを目のきわから上へ上へと広げていって……、眉の中まで入れ込むようにね。目&眉までをアイメイク、と考えるのがモードな目もとのルール。
マブニ 眉ね。忘れがちですね。
ヒロ パウダーアイシャドウ用にはSHISEIDOのマルチアイブラシ。アイシャドウをまぶたにのせて、この斜めの面を使って、ワイパーみたいにブラシを往復させてフィットさせて。通常はこの「のせる&フィットさせる」の2工程は違うブラシを使うんだけど、このブラシなら一本でもキレイに仕上がるのがポイントです。

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NANAME FUDE マルチ アイブラシ¥2,800/SHISEIDO

ふっくら丸みがあり、先端は斜め カットになっている形状が珍しい。目もとにしなやかにフィットして、色の強弱もつけやすい。肌ざわりもよく、従来の人工毛のイメージを覆すほど。

タカシバ そんなふうに何通りにも使えるブラシっていいよね。
ヒロ M・A・Cの平筆も便利ですよ。「プッシュブラシ」って呼んでて、これがあると驚くほど簡単にアイラインが引ける! ブラシの断面に濃い色のアイシャドウをつけて、目のきわにスタンプみたいにプッシュ。(イラスト参照)
マブニ わっタカシバさん、急に目に奥行きが出た! でも自然。

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#212 フラット ディファイナー ブラシ¥4,500/M・A・C

しなやかなハリと弾力があるフラットブラシ。アイラインの「プッシュ引き」に使うと、今っぽいラインがブレずに簡単に描けて、メイクアップの腕が上がった気分に。

ヒロ いいでしょ~。アイシャドウでラインを引くと、透け感が出て今っぽくなるんですよ。NARSのアイライナーブラシも同じように使えるけど、ラメのピグメントをのせるときにもイイ。

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プッシュアイライナーブラシ #46¥3,900/NARS JAPAN

フラット&スリムなデザインで、まつ毛のきわまで埋め込みやすい。サラサラのルース状のラメをのせる場合、クリームシャドウを塗ってから、ラメをプッシュ置きすると密着度UP。

タカシバ ラメかぁ。なんかコンサバに転びそうで苦手なんだ。
ヒロ ラメを広げすぎちゃうとダサく見えがちなんです。さっきと同様にブラシの断面にラメをとって、目のきわにポンポンと。ライン状の光ならクールでしょ。
タカシバ ブラシの使い方でこんなに変わるとは! 買わねば。

(イラスト右から)
スタイリスト タカシバ
一本であれこれマルチに使えるブラシが欲しい。座談会の翌週、早くもSHISEIDOのブラシを購入!

ヘアメイクアップアーティスト 小田切ヒロ〈LA DONNA〉
使ったブラシはすべて、一日の終わりに手洗い。アシスタントには任せず、必ず自分で行う美の作法。

ライター マブニ
ブラシ扱いが下手。こまめに洗うとすぐゴワつくし、洗わないと色含みが悪くなる。結果、指塗りも多い。

SOURCE:SPUR2020年4月号「小田切ヒロの美人は化け学」
illustration: Hitoshi Kuroki〈vision track〉 text: Kozue Mabuni

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