2020.05.06

アイカラーで印象に残る人ってつまりこういうこと【小田切ヒロの美人は化け学 VOL.3】

アイカラーで印象に残る人ってつまりこういうこと

トレンドカラーはこうやって使うのが粋!

マブニ 最近、メイクアップをする気が全然起きないんです……。
タカシバ えっ、なんで?
マブニ そろそろ鮮やかなサマーカラーも出てきて使いたいなーとは思うんだけど、どうせマスクしちゃうしなぁ……、みたいな。
タカシバ あぁ、それはあるね。
ヒロ ちょっとちょっと、そんなときこそ、アトラクティブなアイメイクに挑戦してみて! 他のパーツとのバランスを考える必要がないから、とびっきりカラフルな色やトレンド感満載のアイメイクが簡単に楽しめるんですよ。マブニさん、ネオンなカラーライナー、使ってみましょ!
マブニ わっ、いきなり難易度高くないですか? 変に浮かない?
ヒロ まあまあ、ご覧あれ。まず、輝きのあるカラーライナーを主役にするときは、ベースにキラキラ系のパールシャドウを使うのは危険。途端にダサくなって、モードとはかけ離れがちなんです。そこでご用意したのが、セルヴォークのマットオレンジのクリームカラー。肌の質感を整えつつ、ネオンラインをキラッと引き立ててくれる、絶妙な色なんですよ。これを目のきわからまぶた全体、眉毛にまで軽く入れ込むくらい、広~く薄くのばします。

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インフィニトリー カラー 07 ¥3,200/セルヴォーク

しっとり肌になじみ、余分なツヤを残さずサラッとフィット。まぶたのくすみもカムフラージュするので、鮮やかなカラーラインもより美しく。

タカシバ クリームタイプだから、指でのばせるのもいいね。
ヒロ こうやってベースをつくったら、いよいよルナソルのグリーンのライナーの出番。目頭から目尻まで、ヒラリと大胆に!

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ルナソル フラッシュクリエイターEX03 ¥3,000〈6月12日限定発売〉/カネボウ化粧品

メタリックなカラーが鮮烈に発色。グリーンは黄み肌とも相性がよく、差し色として取り入れやすい色。乾きが早く、にじみにくい。

マブニ わっ、キレイ! いきなり華やぎますね~! えっと目尻は少し長くのばして、ラインの太さは二重幅の半分くらい?
ヒロ そうですね。目の形にもよりますが、多少は色が隠れちゃっても大丈夫。ほら、目線を下に向けるとキラッと主張するでしょ。
マブニ 本当だ~。これなら私みたいな奥二重でも映えますよね。
ヒロ タカシバさんは、トレンドのイエローをモードにアレンジしてみましょう。使うのは、エトヴォスの新作パレット。右下のオレンジを目のきわからまぶた全体にぼかしてワントーングラデにして、下まぶたにも同じオレンジをスーッとひと塗り。そして、左下のイエローを目頭にポンポン。

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ミネラルクラッシィシャドーモーニングサーフ¥4,000〈5月13日限定発売〉/エトヴォス

下段の2色、ツヤのあるイエローとゴールドオレンジの組み合わせは今シーズンの鉄板! イエローは広くのばしすぎずポイント使い、オレンジはまぶた全体に広く入れるのがポイント。保湿成分を配合し、肌にやさしい。

マブニ 目頭を「く」の字に囲むように、大胆に入れてますね。
ヒロ これも指のせでもOKですよ。アイライナーは黒ではなく、THREEのブルーグレー。目尻⅓に軽くハネ上げるように引いて、ハイ完成!

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インディストラクティブルアイライナー07 ¥3,500/THREE

フェルトタイプのアイライナーは ブレにくく、どんなラインも自在。刻々と移り変わる空の色を映したような自然を感じるスモーキーブルー。

マブニ タカシバさん、オシャ目ですよ~! イエローが際立ちつつも悪目立ちせず、さりげない。
ヒロ 今年は自然とリンクするようなネイチャーカラーもトレンドなので、そんなニュアンスの色とイエローを多色使いしてみました。先ほどはマットなシャドウ×ネオンラインで質感にコントラストをつけましたが、こちらはオレンジとイエローの質感を合わせることがポイントです。
タカシバ なるほど、質感ねぇ。他に気をつけることってある?
ヒロ 眉は自然に、抜け感を。目もとを光らせたときは、肌のツヤは控えめにしましょう。

(イラスト右から)
スタイリスト タカシバ
これまではリップメイクだけに注力していたけど、このレクチャーをきっかけにアイメイクにも開眼!

ヘアメイクアップアーティスト 小田切ヒロ〈LA DONNA〉
どんなアイメイクでも、余韻を残すことが大切。盛りすぎ、塗りすぎ、欲張りすぎには気をつけて!

ライター マブニ
がっつりグラデシャドウ×マスカラ3度塗りでメイクデビューした世代。いまだに盛り&抜き加減に迷いが。

SOURCE:SPUR2020年6月号「小田切ヒロの美人は化け学」
illustration: Hitoshi Kuroki〈vision track〉 text: Kozue Mabuni

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