肉眼でイケてる顔でも
画面上では、さにあらず
マブニ オンライン会議、増えましたよね。実は今回の座談会もオンラインで進行しております！
タカシバ 初の試みだよね～。みんな元気そうでよかった！
ヒロ 僕は5月にオンラインサロンを開設して、すでに百人以上の方々とオンライン上で対面したんですが、生活感というか、気の抜けた感じが出ちゃっている人が多いですね。家にいるとオンオフ切り替えるのは難しいけど、モニター上では自分を演じ切らないと。
マブニ ああ、耳が痛い話です。
ヒロ 家ではアクセサリーってあまりつけないと思うんですが、実はひとつあるだけで「外の顔」を演出できるんですよ。ほら、僕の場合は後ろのインテリアがイヤリングの代わり（イラスト参照）。
タカシバ わっ、本当！ それって計算だったんだ～。すごいね！
ヒロ でしょ～。それからね、モニターのライトを明るくしすぎて、白飛びして顔がデカく見えちゃってる人もいっぱいいましたよ。
マブニ それ、私ですね……。白く飛ばすと肌のアラが隠れるから、昔のプリクラ感覚で、つい……。
ヒロ 気持ちはわかるけど、ニューノーマルな時代に突入した今こそ、感覚をアップデートすべき。美容もメイクアップも新しいスタイルに変えていきましょう！
マブニ はーい。じゃあ、顔のクマやら影やらが気になる場合はどうするのが正解なんでしょう？
ヒロ シュウ ウエムラのスティックファンデーションの出番ですよ。これで、気になる部分はガッツリ隠してしまいなさい！
気になる部分のピンポイントカバーに便利なスティックタイプ。モニター映えする肌を目指すなら、目の下のくすみエリア、ホウレイ線の始点である小鼻の横、口角の影を消して。
タカシバ えっ、なんか意外。
ヒロ モニター越しに美人に見せるって、そういうこと。モニター上の光では、すべてがふんわりボケて膨張して見えるから、ツヤも抑えたほうがいい。小鼻やテカリやすい部分は、フジコのマルチベースを使うといいですよ。
持ち運びに便利な形状。チップでのせて、指で押さえるだけで、サラッとマットな質感に。皮脂のテカリや化粧崩れが気になるときのお直しにも。
タカシバ なになに～、初めて見た。肌に直接、塗っていいの？
ヒロ そうです、塗るだけでスーパーマットな仕上がり。モニターで見ると眉尻が光って消えちゃうっていう人も、これを仕込んでおくと白飛びしないんです。
マブニ でも、顔全体がマットだと、のっぺり見えそうで心配。とはいえ、家にいるのにシェーディングって気分でもないんですが。
ヒロ そういう人は、頰の三角ゾーンにだけツヤを足してみて。ドルチェのハイライターは、ほんのりピンクで自然になじみます。
肌にフレッシュなツヤをオン。ピンクニュアンスで、白浮きしない。顔全体に広げてしまうと、PCなどの強い光の下では顔が膨張して見えがちなので、顔の中央部分だけに塗ること。
タカシバ カラーものはどう？ アイシャドウとか口紅とか。
ヒロ 均一に塗るのがオシャレに見えるポイントです。特に口紅は、マットタイプで輪郭をきちんと描くこと。おすすめはメイベリンのマットリップで、この血色レッドが最高！
くっきり鮮やかなマットリップ。時間がないときも、これさえ塗れば血色感＆きちんと感を演出できる。唇の輪郭をきちんと描いてから、全体を丁寧に塗って仕上げて。
マブニ それ、私も持ってます！
ヒロ 塗る前に、先ほどのシュウウエムラのスティックで、機嫌のいい口もとつくりましょ。自分で気づかないうちに口角が下がってしまっている人、多いんです。両口角から下唇の輪郭の数ミリ内側をなぞるようにして、1㎝のラインを引くだけ。ぼかさなくてもモニター上では自然に見えるので引きっぱなしでOK。たった3秒で常に口角が上がってる人に！
（イラスト右から）
スタイリスト タカシバ
食器を買い替え、料理にも凝るようになったら在宅時間がHAPPYに。肌やおなかの調子も良好。
ヘアメイクアップアーティスト 小田切ヒロ〈LA DONNA〉
会員制のオンラインサロン「小顔メイクSTUDIO」を開設。メイクレッスンの生配信で、テクニックをレクチャー。
ライター マブニ
家で過ごす日もメイクアップをするようになったら、家族からも好評。でも毎晩のメイクオフが少し面倒。
SOURCE：SPUR2020年8月号「小田切ヒロの美人は化け学」
illustration: Hitoshi Kuroki〈vision track〉 text: Kozue Mabuni
