大人のキラキラ、これなら怖くない【小田切ヒロの美人は化け学 VOL.9】

大人のキラキラ、これなら怖くない

一粒ジュエリーのように
大胆にラメを使って!

マブニ そろそろクリスマスコフレやホリデー限定品も発売されて、年末を意識する季節になりましたね。パーティのメイクアップといえばラメやパールが定番ですが、いまいち上手に使えなくて。
タカシバ わかる。洋服とのバランスも取りにくいし、私も苦手。
ヒロ よ~し、じゃあ今回のテーマは、今年っぽくかつモードに、大人がステキに見えるキラキラ☆テクニックにしましょうか。
タカシバ いいね、やったー!
ヒロ 大原則として、今年選ぶべきラメやグリッターは、大粒で存在感のあるもの。まるで金箔のように面で光るものや、ギラッと粒感がある粗めのラメをジュエリーのようにつけるのが粋なんです。

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ダズルシャドウ エクストリームキス オブ クリムト¥2,900/M・A・C

クリームのようになめらかなベースが肌にピタリと密着。鮮烈な輝きがあせずに続く。ゴールドベージュは、大粒ラメに初挑戦の人でも使いやすい。 

マブニ M・A・Cのラメシャドウが、まさにそんな感じですよね。指でさわると少しザラッとするくらい、ラメがぎっしり!
タカシバ さすがM・A・Cって感じの派手さがいいね。しかも限定品じゃないから、いつでも買えるのもありがたい。何色がいいかな~。

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AQ アイシャドウ 10 ¥3,800/コスメデコルテ

強い輝きを放つシャイニーシルバー。全18色のカラーバリエーションの中で、ヒロさんのいちばんのお気に入りカラー。輝きが濃密なのにフィット感も高く、時間がたってもラメ落ちしにくい。 

ヒロ この前、発売になったコスメデコルテのアイシャドウの輝きもゴージャスですよ。こちらもカラーバリエーションが豊富だけど、今年風のラメ使いをするなら、このシルバーがイチ押し!
タカシバ メモっておくわ。
ヒロ ジュエリーもゴールド&シルバーが基本ですし、まずはこのふたつさえあれば、いろいろ遊べます。

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コンシーラーブレンディングブラシ¥3,500/ボビイ ブラウン

本来はコンシーラーブラシだが、大粒ラメの置き塗りにも活躍。適度なコシと厚み、先端に丸みのある形状がポイント。

ヒロ さてと、つけ方のテクニックも伝えていきますね。いちばん重要なのは、ラメは狭い範囲にピンポイントで使うこと。手始めに、目尻か目頭のどちらかに、ポンと置くようにつけてみて。指でも大丈夫ですが、ボビイ ブラウンのブラシがあると便利。
マブニ なるほど。指だとつい広げたくなるけれど、ブラシの先端で置くだけ(イラスト参照)って意識すると、失敗しにくい。
ヒロ そう、広げたりボカしたりした瞬間、アウトですからね! それから肌なじみのいい細かいラメやパールも不向き。輝きが肌に溶け込んで品よくなじむと、途端に小ダサくなっちゃうから。
タカシバ そうなんだよ~。キラキラ系は使い方を間違えると、コンサバになっちゃって。
マブニ モードからは遠ざかりますよね。こんなふうに目もとにラメをのせた場合、他の部分のツヤは抑えたほうがいいんでしょうか?
ヒロ はい。ベースは必ずマットに整えるべきですね。特に上まぶたが変にテカテカしてるところにラメをのせても、ハッとするようなインパクトは得られません。
マブニ だったらマットなアイシャドウをベースにするのはアリ?

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ナーズ スキン ライトリフレクティング ファーミングセラム(30㎖)¥9,000/NARS JAPAN

肌を瞬時に潤いで満たし、なめらかに。内側から放たれるような、ほんのり自然な光を与える。顔全体にのばしてから、上まぶたにも薄く丁寧になじませて。使い続けることで、ハリも実感。

ヒロ もちろんアリですが、もっと簡単かつ確実な方法は、ナーズのセラムを仕込んでおくこと。一般的な美容液は肌の悩みや欠点を改善するのが目的ですが、ナーズは「スキンケアはメイクアップの一部」という発想で、メイクアップが映える肌をつくるのが着地点なんですよね。このセラムは「光を反射する肌」がコンセプトではあるものの、決して表面的なツヤではなく、健康な素肌そのものを思わせる、ごくニュートラルな仕上がり。この肌感と大粒ラメの組み合わせ、間違いなく最高です!

(イラスト右から)
スタイリスト タカシバ
ファッションもメイクも年を重ねると、つい守りに入りがちなので、この冬はラメを使い倒したい!

ヘアメイクアップアーティスト 小田切ヒロ〈LA DONNA〉
溺愛していたラメが限定品だと判明し、リピ買いができず残念。もっと大粒ラメが増えますように。

ライター マブニ
すぐに顔がテカるので、ラメなどの光りモノをのせると暑苦しくなりがち。まずは肌づくりから見直さねば。

SOURCE:SPUR2020年12月号「小田切ヒロの美人は化け学」
illustration: Hitoshi Kuroki 〈vision track〉 text: Kozue Mabuni

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