小田切ヒロさんからの回答
しゃれたまつ毛にはこれ一択。涼しげなブルーをきかせ塗り!
小田切ヒロ(以下ヒロ) 皆さん、ごきげんよう。今月はマスカラの色にまつわるお悩みね。
——ここしばらくブラックのマスカラが見直されていて。カラーマスカラが時代遅れに見えてしまう瞬間もあるんですが、やっぱり使いたい気持ちもあるという……。
ヒロ 黒はやっぱり定番。ベーシックカラーとして一つはキープしておいてください。で、本題のカラーマスカラは今季に限っては暖色を避けておくのがベターだと思うんです。バーガンディ、テラコッタ、オレンジあたりね。
——その3色、気温の高い季節ってなぜか惹かれてしまうんですよね……。
ヒロ ステレオタイプね! 化石になっちゃうわよ。今、モードなお顔を目指したいなら、まつ毛はブルー一択です。
——なるほど! そう言われてみれば、ブルーのマスカラって秋新色のラインナップの中にもチラホラお見かけします。
ヒロ そうよ〜! クリーンだからまなざしに透明感をもたらしてくれるし、締め色としても力を発揮する。慣れ親しんだブラックマスカラの延長線上にある色としても使えて、素晴らしいの。今季のファッションはデニムがトレンドだから、装いとリンクするっていう意味でもいいんだと思う。ちなみにこれまでって寒色のコスメティックスを使うときは、ほかのパーツのテンションも合わせなきゃって意識が少なからず働いていたと思うんです。でも、今季はオーソドックスなブラウンメイクの中に、まつ毛だけポンと青をきかせる〝違和感〟が小じゃれて見えたりすると思うんですよね。
——今すぐポチって買い足したいです! オススメはありますか?
ヒロ 一番はやっぱりUZUの「モテラッシュ」(1)かしら。本来は下地なんだけど、クリアブルーがまつ毛をつやんとさせてくれるところが魅力。手持ちのブラックを重ねても、ほんのり青が透けて、人とは違う雰囲気を出せて、最強よ。
——おしゃれ上級者を気取れそうです。ちなみにもう少し鮮やかな発色のタイプでオススメはありますか?
ヒロ もちろん。まずはセルヴォークの「インラプチュア ラッシュ」のネイビー(2)。深みのある色が素晴らしいの。繊細なまつ毛にも塗りやすい、細めのブラシも好き。そしてTHREEの新色ね(3)。これはブルーなんだけど、バイオレットのニュアンスが含まれていて、とっても魅惑的。世界中探してもなかなかないドラマティックな色よ。そして、SHIROの「がごめ昆布マスカラ」(4)。こちらは〝何色〟とも定義できない曖昧なグレーブルーで、どこかヴィンテージライク。おしゃれな人が選びそうな色! っていうムードが気に入ってるわ。まつ毛想いの成分が配合されているところもうれしいわよね。
——塗り方のポイントはありますか?
ヒロ 上だけ、もしくは、下だけがよいと思うわ。どちらにも塗るのはトゥーマッチ。それから、塗るときは根元をはずして、毛先側に色をきかせるのが大切。生え際に黒を残すと締め色になって、自然と瞳のフレーム感を際立たせてくれるの。そうだ、あともう一つ、最近ハマってる必殺技があるの。発表してもいい?
——もちろんです。気になりすぎます。
ヒロ カラーマスカラを塗るときは、アイシャドウの仕上げにコンシーラーを上まつ毛の生え際にピーッとアイライン状に引くの。そうすると、コントラストが生まれてまつ毛の色が引き立つのよ。抜け感も出るし、メイクアップのマンネリ防止にもなっていいでしょ。こんなふうに自由なマインドで、カラーマスカラメイクアップを存分に楽しんでください。