ヒロ 秋新色を見ていたら、ドラマティックなチークのオンパレード。2024—’25 年秋冬のランウェイでブラッシュに焦点を当てたルックをいくつも目にしたこともあって、この秋はチークメイクを積極的に提案していきたい気分!
——読者やスタッフからもそのような声が多く届いていて、注目度の高さを感じます。ただチークって、どうしても可愛げが強く出てしまいがちなパーツなので、モードなテンションで使いこなすにはどうしたらいいのかというのが、SPUR界隈のお悩みでもあります。
ヒロ まさにその通り。チークボーンに沿って入れたり、頰の上部にふんわりのせたりしたら〝いにしえ〟の顔つきになるわよ! って5秒前から口にしようと思ってたところ。じゃあ、どんな入れ方が正解なのかといえば、ズバリ、お隣の韓国でも大バズり中の〝アンダーアイブラッシュ〟なんです。
——SNSで見たことあります。
ヒロ そうよ〜! 目尻から顔の外側に向かって血色感がふわーっとグラデーションになっていく韓流のチーク。あれこそがモードなSPURガールの皆さまに習得していただきたいメイクアップなんです。早速、実践編に突入! お使いいただきたいのはこちら。KANEBOの「ムードブースティングブラッシュ 03」(1)。まずアイシャドウチップでこちらのローズウッドを目尻の下3分の1くらいのところにサーッとのせるの。ここでポイントになるのは色選びと入れる範囲。大人ってどうしてもクマが気になるから、こういうオレンジみのある色を選ぶことで肌補整も兼ねるという意図があります。そしたら今度はチークブラシに同じくローズウッドをとって、目尻を起点にチークボーンを目がけて放射線状にサーッと下へ払うようになじませていきます。払った終点あたりがフェードアウトして、自然と肌に溶け込んでくれるでしょ?
——高揚感が出て、すごく新鮮。なのに媚びた感じのない仕上がりも好きです!
ヒロ さらにもうひとテクニック。仕上げに光のヴェールをまといます。1の2色をブレンドして、先ほどチークを入れたゾーンに同じ要領でレイヤードするの。こうすることで、チークボーンがツヤッと際立って、骨格美も引き立つ。
——肌色もあくまでナチュラルにトーンアップしてくれて、いいですね。
ヒロ そうなの。この秋のチークは、
〝ツーストローク〟が絶対よ。ちなみに、SUQQUの「ブラーリング カラー ブラッシュ 03」(2)の、タイムレスなピンクとベージュの組み合わせもおすすめ。こちらはピンクがチーク、ベージュがハイライトになっていて、より自然にアンダーアイブラッシュを取り入れたい方に推薦したいアイテムとなっております。
——二つとも大人買いしたい気持ち。ところでこのチークを楽しむ日は、ほかのパーツをどんなふうにつくればいいですか?
ヒロ そこはやっぱりヌーディなリップをコーディネートするのに限るんじゃない? 唇に抜け感を宿すのが鉄則。ただ、今季はちょっとアレンジを加えていただきたいんです。そこでマストなのがリップライナー。メイクアップフォーエバーの「アーティストカラーペンシル エクストリーム」(3)なんていいんじゃないかしら。カラーは600のヌードベージュがクワイエットで素敵。上唇のフレームをきちんとなぞって、シェイプを際立たせてあげると、メイクアップを引き算しながら存在感も狙えていいでしょ? リップメイクにもトレンド感をひとさじ加えれば、あなたはもう無敵。