ヒロ 皆さん、ごきげんよう。2024年のフィナーレを飾るテーマは、最旬の春メイクアップ。今まさに幕を開けようとしている2025年は、誰よりスタイリッシュな顔つきでスタートしましょう。
——この春はどんなメイクアップがトレンドになりそうですか?
ヒロ それはもう、ボヘミアンでしょう。シアーなフリルのブラウスとか、淡い花柄のワンピースとか。ファッションウィークのランウェイで洗練されたリゾートルックをたくさん目にしたので、そこに照準を合わせたい。ボヘミアンって大人にとってはちょっとリバイバル感があるので、メイクアップでブラッシュアップをするのがキモになってくると思うんです。ワタクシ、ちょっと気づいちゃったんですけど、今季のボヘミアンは、ハッピーな中にもどこか冷めた空気感があるんです。お洋服はふわ〜っとしているけど、アクセサリーやメイクアップでひんやりとしたテンションをひとさじプラスしている印象を受けたんですよね。そこで掲げたいキーワードが〝アイシー〟。暖色をぽわっと入れながら、寒色でクールダウンするイメージ。
——なるほど。ボヘミアンと聞くとついウォームトーンのカラーを合わせたくなるけれど、それをしてしまうと、〝いにしえ〟になるわけですね……。
ヒロ そうよ〜! それじゃ、早速メイクアップをスタートするわね。まずアディクションの「ザ リキッドブラッシュ フォギー At Balcony」(1)を目尻下3分の1からサイドへ向かって頰にサーッと広めになじませていきます。手に残った分を上まぶたにもさらっと広げて。こちら、ちょっとゴールドが入っていて、おしゃれなくすみ感が生まれるところが素敵。ボヘミアンなルックには、あえてトーンダウンした日焼け風のヘルシーな肌が映えるし、リッチに見えるのよ。これはワタクシ的に絶対的な法則。
——ファッションの視点で考えたとき、時には肌をあえてくすませることも必要なんですね。目からウロコでした。
ヒロ 覚えておいてね。そして、そんな肌に都会的なアクセントをつけてくれるのがルナソルの「アイカラーレーションN 04」(2)の左上のアイシーブルーでございます。こちらにはシルバーの繊細なラメが入っていてひんやり感をプラスすることができるの。こちらを上まぶた全体に薄くサーッと重ねていきます。
——ベージュとブルーの組み合わせが新鮮です。抜け感も出ますね。
ヒロ ね? ペールブルーが洗練されたムードを授けてくれるでしょ? これが最大のアップデートポイントよ!
——その他のパーツはどんなふうに仕上げたらいいんですか?
ヒロ それはもう、ミニマムがいいと思います。少し前に比べて、技巧的につくり込むより、トレンドカラーをさらっとまとうほうがこなれて見えるんですよね。その視点で合わせていただきたいマスカラは「メイベリン スカイハイ 07」(3)。こちらは〝ゆうぐもグレージュ〟と名付けられたニュアンスカラーでやっぱり温度低めなカラーなんですよね。なのに、シンプルに塗るだけでキレイにセパレートできて瞳が印象的になるから、この春ヘビロテの予感。アイシーなカラーともベストマッチよ。リップはKANEBOの「ルージュスターブリーズ B108」(4)がいいかな。広範囲に入れたアディクションのチークがフォギーな質感だから、唇にはツヤを足しておきましょ。カラーはトーンを揃えてブラウンをレコメンド。ラフに塗ったら……ほ〜ら最先端ルック、完成よ。